書感
スポンサーリンク // 電車通勤の時間が増えたからか昨年の今頃よりも読書量が増えたような気がする。 僕は酔っ払っている時以外は電車であまり寝ることはないので乗車時間が増えればもて余した時間は自然と読書へと向かう。 積読本が多すぎて生きているうち…
読んだ本の紹介や感想を単独でブログに書かなくなって久しい。 それでもペースは遅いながらも読書は続けている。 今読んでいるのは「読んでいない本について堂々と語る方法」という本。 まだ読み始めたばかりだけれど本を読むということは本を読まないという…
メディアマーカーというWebサービスがある。 その名のとおり情報メディアの記録・管理・共有ができるサービスだ。 簡単にいうと読書記録の管理ができる。 「メディア」だからもちろん本だけではなくCDやDVD、アプリなどなど情報メディア全般が一括管理できる…
舞台は1958年のアメリカの田舎町。 主人公であるわたしが少年時代を回想して物語るという構成になっている。 当時12歳だったわたしは隣家に引き取られてきた魅力的な少女メグと出会い心惹かれて...って感じで不気味さを微塵も感じさせないまるで恋愛小説の出…
第27回鮎川哲也賞受賞作にして「このミステリーがすごい!2018」第1位というこの「屍人荘の殺人」(今村昌弘 著)という作品。 もうずいぶん長いことミステリ読んでないなと本屋をうろうろしている時に思い、平積みになっていたこの作品と出会った。「このミ…
出張が多くて休みが取れず毎日終わる時間も読めないから以前よく通っていた鍼灸院の予約が入れられない。もう3か月ほど治療を受けていない。 ストレスが身体症状として現れることは昔ほど酷くなくなったような気がする。これはうつっぽい症状がほとんど現れ…
哲学というと何やら小難しいことを言ってそれが人生に役立つ人生論のように捉えられている節がある。深いい話的な。 哲学者の言葉を切り取って名言集のようにまとめた本が売れたりしたことからも哲学=人生論というイメージは根強い。さらに人生論どころか自…
数ある新海監督作品の中にあってこれはもう別格で大好きな作品「言の葉の庭」。 映画は高校生の孝雄と27歳の謎めいた女性雪野のふたりの視点から描かれた46分の中編作品。お互いに惹かれ合う不器用なふたりの切ない物語だ。映画版のキャッチフレーズは「"愛”…
あの未来のディストピアを描いた「1984年」で有名なジョージ・オーウェル。 彼の短編集のタイトルになっている中心的な作品にして「1984年」に負けずとも劣らず有名な作品がこの「動物農場 ーおとぎ話ー」だ。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> 動物た…
この物語に登場するゾンビはジョージ・A・ロメロを代表とする「ゾンビ映画」で描かれているゾンビとは大きく異なります。 彼らには生前の記憶もあるし、物事を考える能力もあるし(なんと脳みそが腐敗して溶けていても!)、もちろん感情だってあって恋もす…
僕はゾンビ大好きです。ゾンビ映画の感想はもうひとつのブログに書いているのでこちらにはないんですけどね。 ゾンビは最近はそうでもないけどちょっと前まではポピュラー・カルチャーの中では昇り調子のジャンルでした。 ゾンビ映画の封切り数は新世紀の幕…
タイトルが「<子ども>のための」だからといって簡単な哲学の入門書だと舐めてかかってはいけない。確実に後悔することになる。 そのまま子どもと表示しないで<子ども>となっているところが落とし穴。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> 大人になると…
フジテレビ系ドキュメント番組でオンエアされて大反響を呼んだという「ぼくらはみんなハゲている」という番組に追加取材を行い書籍化したものが本書だ。 著者の藤田慎一氏はテレビディレクターである。 彼がなぜこの番組のディレクターに選ばれたかというと…
伊藤野枝という女性活動家が大正時代にいたことを知っている人はどれくらいいるのだろうか。 彼女はいわゆる「アナキスト」として大杉栄らとともに活動した女性活動家である。アナキストなんて言葉ももうほとんど死語みたいなもんだから知らない人もいるかも…
僕は自分のうつ病の症状がよくなってきてからは、うつ病に関する本をなるべく読まないようにしていました。 理由は単純にその手の本を読むと自分の辛かったときのことを思い出してしまうのが嫌だから。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> では、なぜこの…
もうかなり前のことになるが、2014年7月26日、佐世保市の公立高校に通う女子生徒が同級生の女子生徒によって殺害された。警察によると遺体は首と左手首が切断されていたということだ。マスコミで大きく報じられたので事件の概要はみなさんご存知のことと思う…
溢れる才能を持ちながら34歳で早逝した天才作家伊藤刑劃によるプロローグを引き継ぎ、芥川賞作家である円城塔が完成させたSFエンターテイメント長編小説である。 ちなみに2015年に映画化されたのだが僕は観ていないし、映画化されたことで原作の表紙まで変わ…
有名な「シュレディンガーの猫」というのは、量子論の考え方に納得していなかった物理学者シュレディンガーが考えた思考実験のことだ。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> その思考実験とは次のようなものである。 閉ざされた鉄の箱の中に猫が入っている…
第二次世界大戦中のナチス占領下にあるフランスのとある街で、スパイとして捕虜となった若い女性工作員とその親友である女性飛行士の友情と戦争を背景にした上質なミステリ。まずタイトルがかっこいい。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> ナチスの尋問…
俳句と聞いて何を思い出すだろうか。 僕は松尾芭蕉、小林一茶など著名な俳人の名前くらいしか思い浮かばなかった。俳句そのものに触れる機会もないし俳句というものにほとんど興味がなかったのだ。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> 「俳句への挑戦」 …
アフリカの中央部にある人口過剰な小国ルワンダ。戦略的に特に価値はなく、これといった資源もないちっぽけな国である。そのちっぽけな国で80万人もの人間がたったの100日間で虐殺された。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> 本書の著者はこの大虐殺が始…
アメリカ映画やドラマを観ていると必ず耳にする「FUCK!!!」という単語。 パンクやハードロックを聴いていてもしばしば登場する。 卑猥な言葉であり相手を侮辱する言葉であり、悪い言葉だってことはなんとなくわかっているけど詳しいことはわからない。 だっ…
私たちは平素、今よりももっと良い感じの人間になりたがっているものです。「もっとデキる人になりたい」「もっと明るくなりたい」「成功者になりたい」「誰々から好かれる人になりたい」「多くの人から評価される人になりたい」などなど・・・(「まえがき…
この本、タイトルがズバリそのまま「自殺」です。 本屋で平積みで売られているのを見かけたときに、そのタイトルと表紙のムンクの「叫び」にこれはきっとふざけたトンデモ本に違いないと思いました。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> でも手に取ってみ…
この本の主役は、リンゴ、チューリップ、マリファナ、ジャガイモという4つの身近な植物だ。ああ、日本でマリファナは違うか。もし日本在住のあなたにとってマリファナが身近なものだとしたら「おまわりさーん、こいつです!」だ。 スポンサーリンク // // ]…
タイトルの通り全くのゼロから、つまり原材料からトースターを作ってみたというクレイジーな体験が軽妙でユーモアあふれる文章で綴られている。 最初にタイトルを見たときは「は??マジで?」って思ったものだが読みはじめたらもう止まらない。本当におもし…
「本が好き!」からの献本。 タイトルだけを見るとかなりスピリチュアル系なイメージを読者に与えるんじゃないかと心配してしまうが、実はいたって真面目で地道な思考法の本だった。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> サブタイトルの「世界一クレイジー…
科学の進歩のためには、どこかのある時点で誰かが命をかけなければ先に進むことはできないというポイントがあるのだろう。 本書はそんな命をかけなければならないポイントで、自らの命をかけて「自己実験」を成し遂げてきた多くの科学者、医師、軍人たちの物…
スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> 長年パリで税官吏として働き、40代になってから本格的に絵筆を握ったという素朴派を代表する画家アンリ・ルソー。 生きている間、彼の作品はほとんどまともに評価されることもなく、遠近法も明暗法も習得し得なかった…
レビュープラス(R+)からの献本。 20世紀までとは桁違いの速度で変化し、予測不可能でまさしく「答えのない世界」ということができる21世紀のグローバル社会において、どのようにしたらさらなる成長を遂げ生き抜いていくことができるのか。 グローバル社会…