書感
まずタイトルがライトノベル風で長い。表紙もご覧の通りやはりライトノベル風というか漫画本という感じで、およそ「哲学」という言葉から連想される難解さは微塵も感じさせない。そこが本書の大きな魅力のひとつでもある。 スポンサーリンク // // ]]> // //…
正しいだけの人間なんて、なんだか胡散臭い。 僕も含めて大抵の人は自分はある程度道徳的で正常な感覚の持ち主だと思って暮らしている。 でも、胸に手を当ててちょっと考えれば、或は日常生活のちょっとした場面で、自分の中に渦巻く異常心理に気づかされる…
局部を切り取られると想像しただけでガクブル @kun_maa です。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> 阿部定事件って知っていますか? 僕は事件の詳細は知らないくせに局部を切り取られた猟奇事件という印象が強くて、阿部定=恐い女と思っていました。 ち…
タイトルを見たときに買うのが恥ずかしいなって思った。すでにそう思うこと自体が間違っていることにも気づかずに。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> 思い返せば小学校高学年での男女別の特別授業から始まり、その後の人生においても、僕にはまともに…
スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> タイトルを見ただけで切なく不安な気持ちに囚われる。 この「わたしを離さないで」という言葉には幾層もの意味が込められているのだが、ここでそれを語ることはしない。 なぜなら、まずは余計な情報を持つことなく読ん…
最近はめっきり読書量が落ちてしまいまして、クラフトビールを飲まなくなって空いたはずの時間は一体どこへ行ってしまったのかと訝るばかり。 たくさん本を読むぞー!と意気込みだけはあるものですから新しい本はどんどん買い込むのですが、それに行動が伴っ…
解錠師(スティーブ・ハミルトン 著)は、かつて「このミステリーがすごい!」2013年版海外編で1位に選ばれた作品である。 そういう意味では有名な作品なのでご存知の方も多いかもしれない。 スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> 主人公のマイクルは8歳の…
こんにちは!雑談力のない @kun_maa です。 引っ込み思案で人見知り。 雑談をしろと言われても、なにを話せばいいのかわからない。 頻繁に訪れる沈黙の気まずい時間、時間、時間...... スポンサーリンク // // ]]> // // ]]> そんな僕が手に取ったのが本書「…
日本人は宗教を、経済・政治・法律・科学技術・文化芸術・社会生活と別物と思っているが日本以外のたいていの国では、それらをまるごとひっくるめたものが宗教であり、人類の知的遺産とは宗教のことだと著者は述べる。 そして今グローバル世界で必要なのは、…
レイモンド・チャンドラーの代表作とも言われている長編ハードボイルド小説。 あまりにも有名で今更って感じだけど、僕にとっては若い頃にチャンドラーの独特の言い回しが好きになれずに途中で読むことを放棄した作品でもある。 なぜ好きになれずに挫折した…
お笑い芸人のキングコング 西野さんが3ヶ月前に発表した「えんとつ町のプペル」という絵本。彼のブログを時々読んでその姿勢に感銘を受けているのでずっと気になってはいた。 何度か買おうと思い本屋で実際に手に取ったけど「絵本に2,000円か...」と、どう…
最近読んだ本というタイトルをつけたものの、クラフトビールを飲んで酔っ払っていたり、PS4でゲームにハマっていたりと極端に読書量が減っています。 ちなみにPS4でハマっているゲームはこちらの2つ。え?今更?って感じのゲームなんですけどおもしろくてつ…
あのスティーブン・キングが書いた文章読本である。 モダンホラーの巨匠にして稀代のストーリーテラーであるキングが綴った小説の書き方についての本がおもしろくないわけがない。 小説の書き方についての技術的な本であるのと同時に、本書は「書くこと」に…
クラフトビールにはすっかりハマってしまい家飲みもクラフトビールで財布がピンチ。川越駅の成城石井がビールの品揃えにすっげー力入れてくれちゃってるのが家飲みでのビール代の高額化に拍車をかけていると思うんだ。全部成城石井のせいだ! 人のせいにする…
本の帯に「美人すぎる食虫女子、世界を食べる!だっておいしいのよ?」と書いてあり、いかにもキワモノっぽい本のように煽って売ろうとしているかのように見えるところがいきなり残念。 だが、そんな帯の文句とは裏腹に著者の食虫体験をクローズアップしてい…
この本のタイトル怪しすぎでしょ。だいたい読まない「読書術」なんぞ?って普通は思うよね。僕も思った。 だから買ってみたんだ。騙されたつもりで。 だって帯にこんな文句が書いてあるんだもん。騙されてもみたくなるってもんさ。 「ツンドク<積読>」の解…
アフガニスタンとイラクに派兵された兵士は約200万人。そのうち50万人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)とTBI(外傷性脳損傷)に苦しんでいるという。 目に見える身体的損傷はなくても、精神が崩壊した多くの兵士たち。 ワシントンでは軍のお偉方による自殺…
ブログ「リンゴ日和」の今泉ひーたむさんの著書「あのね、わたしがねちゃってても、あとででいいからだっこして」を読んだ。 タイトルは長女のゆーちゃんが夜寝る前に妹のことをかまいがちなお母さんに向かって言った言葉である。 涙腺が弱く涙もろい僕なん…
ほしい物リストに載せていたらいただいた篠田節子の「神鳥ーイビス」、以前から読みたかった本でした。 (今のところ)全部で3冊いただいた本のうち、最初に読み終わった本。 神鳥―イビス (集英社文庫) 作者: 篠田節子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1996…
衝撃的なタイトルの本である。しかし著者はこのタイトルを決して奇をてらったわけではないと言い、本書を書いたきっかけについて次のように述べている。 家族の問題に介入する中で幾度も耳にするようになったこの言葉に、非常に危機感抱いたからです。私はこ…
未読本があまりにも多くて、自分の記憶力だけではとても把握することができないので、僕はメディアマーカーというWEBサービスを利用しています。 もちろん無料。 mediamarker.net 他にも似たようなサービスに「読書メーター」というのがあるのですが、こちら…
最初に言っときますが完全にタイトル買い。 だって「鈴木ごっこ」なんてちょっとほのぼのとした感じもあって、いかにもおもしろそうでしょ。実際おもしろいんだけど。 鈴木ごっこ (幻冬舎文庫) 作者: 木下半太 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/07/03 …
タイトルのとおりステーキハウスが舞台。っていうか本当に舞台劇のようにステーキハウスの中だけでストーリーが展開していく。 裏切りのステーキハウス (幻冬舎文庫) 作者: 木下半太 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/10/09 メディア: 文庫 この商品を…
詐欺師が主人公のミステリーです。 詐欺師というと、犯罪者には違いありませんが、なんとなく知的でカッコいい印象があります。映画でいうとポール・ニューマンとロバート・レッドフォードが共演したあのコン・ゲーム映画の名作「スティング」のような...っ…
1994年3月刊行の作品なので、書かれてから既に 21年もの歳月を経ているが描かれている内容は全く古びていない。 舞台となるのは 1945年8月15日以降も無条件降伏をせず、現在もアメリカを中心とした国連軍とゲリラ戦を戦い続けている日本。 そこは我々の住む…
ハワード・フィリップス・ラヴクラフトは1900年代初頭のアメリカの作家であり、1937年に46歳の若さで亡くなっている。 生前の彼は、作家仲間の間では評判が高かったにもかかわらず、世間一般的には評価されず、生前に出版された著書は本書にも収められている…
タイトルのとおり「仕事」に特化した要約力の活用による成功法について書かれている本なので、表現がちょっと鼻につく部分がある。 まあ、気にならない人もいるのだろうけど、僕はちょっと苦手だった。 例えば、次のような部分。 この日本の社会において、ビ…
あのLINEの元CEO森川さんの初著作なんだな。 「あのLINE」とか、さもユーザーっぽく書いたけど友達がほとんどいないからLINE使ってないんだ。ごめんね、見栄はっちゃった。 シンプルに考える 作者: 森川亮 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2015/05/…
おそらく子どもと手をつないで朝の道を歩いているのだろうと思われる表紙の写真と「朝が来る」というなんとなく前向きなタイトル、そして冒頭の平穏な家庭風景の描写に忍び込む無言電話という不穏。 朝が来る 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売…
僕の家(といっても親がという意味だが)はもともと臨済宗のお寺の檀家で、現在は曹洞宗のお寺の檀家なので、禅宗について少しは知識があってもよさそうなものだが、これが悔しいくらい全く知らない。 座禅を組んだこともないし、お寺で禅の体験などもしたこ…