書感
元陸上選手の為末 大さんの著作です。 成功者による「諦めないで努力すれば夢は必ず叶う」系のメッセージや著作がうんざりするほど多い中で、本書はそれらとは一線を画する内容となっています。 諦める力?勝てないのは努力が足りないからじゃない 作者: 為末…
西アフリカでエボラ出血熱が未だに猛威を振るっている。 ギニア、リベリア、シエラレオネの3か国で感染が拡大しているエボラ出血熱について、WHOは2014年12月29日に、感染や感染の疑いがある人が2万人を超えたと発表した。このうち、すでに7842人が死亡…
肩の力が抜けるような脱力系の、かわいらしいブタのイラストを使いながら、恋のつらさや幸福と不幸、悲しみの正体やモノの見方について主人公のシッタカブッタとともに気づいていくというちょっと哲学的な漫画エッセイ本(こういう呼び名が正しいのか知らん…
僕は人見知りだ。偉そうに書くことではないかもしれないけど、かなり極度の人見知りだと思っている。人前で複数の人に話をするなんてとんでもないことだし、人混みの中にいるといつもガクブル状態である。外からはそう見えないのがキツイところだけど。 それ…
「哲学」って聞くとなんだか難しそうで、常に眉間にしわを寄せて深刻な顔つきで何か人生についてのあれやこれやをガッツリと考えなくてはいけない学問のような気がします。 そんな気楽な気持ちで飛びついたら火傷をするよ!って髭を伸ばした怖そうなおじさん…
次のようなアンケート結果があるそうです。 これはアメリカで90歳以上の老人に聞いたもので、次のような質問でした。 「90年の人生を振り返って唯一後悔していることはなんですか?」 そしてこれに対する答えの9割が同じ答えだったそうです。 それは「もっ…
会話のできない重度の自閉症だが、パソコンや文字盤ポインティングによるコミュニケーションが可能であるという一人の青年の書いた本が世界中で話題になっていると知ったのはつい最近のことだった。 たまたま、Kindleオーナーライブラリーでこの本が無料で読…
ニューヨーク・ポストの現役記者である24歳の女性スザンナ・キャハランは、ある日突然心身に不調を来した。それも始まりはなんてことのない程度の不調。 トコジラミに刺されたという妄想なのか、あるいは事実なのか。とにかくそこから全ては始まった。 脳に…
この本は、劇作家であり詩人であり、歌人であり作詞家であり俳人でもあった寺山修司が自ら選んだ名言集である。 時には凶器となり容赦なく人を傷つけ、また時には薬となり傷ついた人を癒し、また時には思い出ともなる言葉の持つ力を知り尽くした寺山だからこ…
僕なんか自慢じゃないが、昨日の疲れどころか1週間も2週間も前の疲れが積み重なって、自分でもいつの疲れでへとへとなのか既にわからなくなっている。 だから、本書の帯に書いてある次のような質問にも全て当てはまってしまう。ホントにとほほな状態なのであ…
みなさん毎日がんばってますかー!? 僕はうつになってから「がんばる」ことも、人に「がんばれ!」って言うことも極力避けるようになりました。だって「がんばる」=「無理をする」=「素晴らしい」っていう意味にしか思えなくなってしまったから。 向上心…
僕の好きな映画に「ガタカ」という作品がある。 <a href="https://kun-maa.hateblo.jp/entry/2014/06/01/080453" data-mce-href="https://kun-maa.hateblo.jp/entry/2014/06/01/080453">[ま]映画「ガタカ」/熱い情熱とイーサン・ホーク&ジ…
いきなりこんなことを書くと、嫌なやつだとか嘘つきだと思われるかもしれませんが、僕は他人を「うらやましい」と思うことが滅多にありません。もちろんこの「うらやましい」っていうのは妬みとか、他人と自分を比べてため息をついたり、悲嘆したり、思い悩…
非常に上手いタイトルの本だと思う。 多くの人は、日々の生活が苦しいなあ、仕事が嫌だなあ、人生を変えたいなあとか、なにか1つや2つはそんな類のことを思っているんじゃないかと思う。100%満足している人生をすごしています!なんて人はそんなにいると…
本書のタイトルを見た時にパッと思い浮かんだのは、住むところって自分の年収で決まるんだよねえ。だって年収以上に経費がかかるところに住めないじゃない。当たり前だよ。なに言ってんのこの本?ってことです。でも、それは僕の大きな勘違い。本書の主題は…
かわうそ(獺)の祭と書いて「獺祭(だっさい)」という日本酒をご存知だろうか。 日本酒を飲まれる方なら、その名前を一度くらいは耳にしたことがあるのではないかと思う。純米大吟醸酒しか作らない山口県の山奥にある酒蔵が作る最高に美味い酒。それが「獺…
いよいよ来週に迫ってきた職場の昇任選考試験。準備は万端といいたいところだけど、さっぱりです。モンハン4Gもこのタイミングで発売されちゃったし。落ちた時の言い訳を今から考えてます。 今回の選考試験はプレゼン方式で行われます。あらかじめざっくりと…
「空き巣」というのは、日中に留守宅に忍び込んで金品を盗む泥棒のことである。 本書の著者は、50数年以上に渡り「空き巣」稼業で喰ってきたという執筆当時73歳の爺さんである。 「空き巣」なう―プロの空き巣が「この道半世紀」を語る 作者: 田岡大介 出版社…
僕の通勤経路の駅にも2カ所ほど「成城石井」が出店している。 名前に都内の高級住宅地である「成城」の文字が入っているくらいなので、売り物は全て高級品で、僕には関係ない店だと思っていた。 でも、本書を読むとその認識は誤りであることがよくわかる。 …
この「天使のナイフ」という小説は、2005年の第51回江戸川乱歩賞受賞作品にして、著者である薬丸岳のデビュー作である。 天使のナイフ (講談社文庫) 作者: 薬丸岳 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2008/08/12 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 34回 この…
先日、Kindleストアのセールで198円だったので買ってみた「刺身が生なんだが」という本。むちゃくちゃおもしろかったです。大爆笑です。 僕は全然知らなかったんですが著者のフミコフミオ氏は、はてなダイアリーで人気を博し、現在ははてなブログに引っ越し…
昭和の時代の会社組織に代表されるような「理の世界」と「情の世界」が上手く働いている社会は、しがらみで息苦しくて抜け出したいと思わせる空気がある反面、「情の世界」というセーフティネットが機能していたある意味では気楽な社会だったというのが本書…
エピジェネティクスという言葉をご存知だろうか。 僕は恥ずかしながら、この本を手に取るまで聞いたこともなかった。 エピジェネティクスとは、20世紀の中頃に「エピジェネシス(後成説)」と「ジェネティクス(遺伝学)」の複合語としてイギリスの発生生物…
ブログに好き勝手なことを書いて、それでちょっとでもお金がもらえるならこんなにうれしいことはありません。お金のためにブログを書いているわけではないけど、もらえるものならできるだけ多く欲しいと思っています。 // // そのくせ生来のものぐさでめんど…
エーリッヒ・フロムの本を読むなんて、学生時代の課題図書「自由からの逃走」以来だ。 「愛」についていろいろと思い悩むところがあって、たまには愛について語られた本を読んでみるのもいいかと思い、本書を手に取った。 原題は「THE ART OF LOVING」(愛の…
この刺激的なタイトル「人類が滅亡する6のシナリオ〜もはや空想ではない終焉の科学」と、まるで映画アルマゲドンのワンシーンのような表紙のイラストから、これはいたずらに危機感を煽るような、扇情的で過激なSFチックな内容の本だろうと思っていた。 // /…
全然自慢できることではありませんが、毎日、毎日仕事中は眠気との戦いです。 なんでこんなに眠いのかと不思議でしょうがありません。タバコをやめたせいかもって思ったのですが、よく考えたら眠くなるのはタバコを吸っていても同じ。ただタバコが眠気覚まし…
ブラッド・ピット主演で話題となった映画「ワールド・ウォーZ」の原作者マックス・ブルックスのデビュー作にして、全世界200万部の大ベストセラーとなったのが、この「ゾンビサバイバルガイド」だ。 // // そもそもゾンビとは何か?映画や小説の世界ではさま…
最初に断っておきますが、この本にはメッシは出てきません。これは著者自身が「はじめに」で書いています。 じつのところ、「メッシ本」なわけではない。最初に断っておくが、ほとんどメッシは出てこない!とはいえ、決してふざけているわけではない。サブタ…
タイトルのとおり、映画化されて一躍有名となった「ウォーム・ボディーズ」の原作、アイザック・マリオンの「ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語」へと繋がるプレストーリーである。 // // この作品、アメリカでも電子書籍でのみ配信された作品であり、翻訳…