[ま]脳も体も冴えわたる 1分仮眠法/だから僕は毎日眠かったのか @kun_maa
全然自慢できることではありませんが、毎日、毎日仕事中は眠気との戦いです。
なんでこんなに眠いのかと不思議でしょうがありません。タバコをやめたせいかもって思ったのですが、よく考えたら眠くなるのはタバコを吸っていても同じ。ただタバコが眠気覚ましになっていただけのことです。
本書を読んで、自分の眠気の原因がスッキリわかりました。原因は3つありました。
まず第1に睡眠不足による「睡眠負債」の積み上げがあります。
適切な睡眠時間には個人差があるものの、僕の場合はやはり最低7時間は眠らないと翌日にダルさが残ります。でも、寝る前にiPadでマンガを読んだり、ゲームをしたりとついつい夜更かしをしてしまい、睡眠時間が5〜6時間の日がほとんどです。
本書によると、睡眠不足は体の疲労と同じようにどんどん蓄積されていくそうです。これを「睡眠負債」と呼び、体内リズムが狂ったり、脳内に睡眠物質が蓄積されたりします。この解消をなるべく早く行うことが日中の脳や体のパフォーマンスを上げるためには必要なのだそうです。この睡眠負債が解消されずに積み上がっていることから僕の仕事中のパフォーマンスは落ちまくっていると考えられます。それが眠気に繋がっています。
第2に仕事が単調なこと。本書によると僕たちの脳は退屈したり、刺激が無くなったりすると怠けようとするそうです。怠けるというのは、起きている必要がないと判断して休息しようとすることです。それはパソコンでいうところのスリープ状態と同じ。電源は落ちていないけど働いているわけでもないと。だから、仕事中に眠気を感じないためには、脳を「ワクワク」させる必要があります。たしかに「ワクワク」する仕事をしている時や休日の自分の時間を楽しんでいる時には眠くならないです。
どうやって、今の単調で退屈な仕事にワクワク感を持たせることができるかが鍵ですね。
第3に身体リズムにおける眠気のピーク時間です。本書によると、個人差はあるものの眠気のピークというのは1日に2回あるそうです。1回目が夜中の2時〜4時にかけて、2回目が昼の2時〜4時にかけてだそうです。これを見た時にピンっときました。そう、いつも眠くなるのは午後2時頃から4時頃にかけて断続的になんです。その時間帯の前や過ぎたあとだとほとんど眠くなることはありません。
以上の3つが僕が仕事中に眠くなってしまう原因と考えられますが、第2の理由を除いて(こればかりは自分で工夫するしかありません)、残りの2つは本書で書かれている仮眠法を上手く取り入れることで克服できそうです。
さて、肝心な1分仮眠法ですが本当に眠りこんでしまうのではないところがミソです。
体をリラックスさせた状態でイスに座り、目をつぶった状態で1分間、外の世界からの視覚情報をシャットアウトすること。それが1分仮眠法のキモです。
「目を休める」ということは「脳を休息させる」ことになり、脳細胞、特に大脳皮質が休まるのだそうです。もちろん極短時間でしかも深い眠りに落ちるわけではないので、ぐっすり眠ったのと同じ効果は期待できませんが、それでもかなり集中力が戻るそうです。
そして、この1分仮眠法と合わせて本書で推奨されているのが「20分の仮眠」です。
これは、机に突っ伏してでもなんでもとりあえず20分間眠ること。ただし、横になったり、20分以上眠ったりしてはいけないそうです。
一番よくないのは30分以上の仮眠を取ることです。
人間には「睡眠慣性」というものがあって、30分以上眠ってしまうとこれが働いてしまい、起きた後も眠気が続いてしまうのだそうです。これでは、眠気を取るために行う仮眠が眠気を生んでしまうことになり逆効果です。
そして睡眠慣性の問題だけではなく、長時間の仮眠は病気になりやすかったり、認知症になりやすかったりと健康にも良くないという調査結果もあるとか。
本書のタイトルは「脳も体も冴えわたる 1分仮眠法」ですが、正直、仮眠法に関する記述だけだと本1冊分にするには分量が足りなかったんでしょうね。
睡眠の質を高めるためのアドバイスや、睡眠の仕組みについての説明など、睡眠全般に関するさまざまな豆知識や実験結果などがわかりやすく、またちょっと危機感を感じさせるような扇動的な言葉をもって書かれています。
まだ読み終わったばかりで実践が伴っていませんが、さっそく本書で説明されている仮眠法を仕事の中に取り入れて、少しでも日々の眠気との戦いを有利に進めたいと思います。
仮眠法は難しくないし、内容もとても読みやすいので、僕のように仕事中に眠気と戦う多くの人(僕だけではないはず)に一読することをお勧めします。
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