[ま]「うらやましい」と思ったとき読む本/今のままの自分を好きになるということ @kun_maa
いきなりこんなことを書くと、嫌なやつだとか嘘つきだと思われるかもしれませんが、僕は他人を「うらやましい」と思うことが滅多にありません。もちろんこの「うらやましい」っていうのは妬みとか、他人と自分を比べてため息をついたり、悲嘆したり、思い悩んだりといった比較的深刻なやつのことです。
もちろん、それよりもずっと軽い「うらやましい」、たとえば美味しそうな料理の写真を見て、「あ〜食べたいな、うらやましい」といった程度の、極々軽いうらやましいっていうのはありますよ。これはもう脊髄反射みたいなもので、考えているわけではないのでしょうがない。・・・だって人間だもの。
そんな僕がなぜこの「『うらやましい』と思ったとき読む本(心屋仁之助 著)」を手に取ったかというと、たまたまKindleオーナーライブラリを使って無料で読める本だったからです。不謹慎ですいませんが、ホントそれだけの理由なんです。
本当は、他人のことが妬ましくて自分がちっぽけに思えて日々悶々としているので読んでみました!とか書けるとよかったのかもしれませんが、嘘は書けないので。
たまたま無料で読める本として、タイトルを見かけたからポチッとしただけ。
それでも、読んでみて思ったのは、内容的に画期的なことが書いてあるわけではないし、どちらかというと当たり前のことが書いてあるんだけど、それをあらためてわかりやすい言葉で目の前に突き付けられると、普段意識していない自分の気持ちのあり方について考えさせられることが多かったということです。
そして、自分がなぜ他人をうらやましがらなくなったのかわかったような気がしました。
本の分類としては自己啓発本だと思うので、時々特有の煽り表現があったり、少しスピリチュアル方面の内容に傾くことがあるのですが、そういう部分さえ気にならなければ、読んだときに心が軽くなる人も多いんじゃないかなって思いました。
そもそも、他人をうらやましがるのは「自分を好きになれない」からであると本書では述べられています。
自分を大切にして大好きにならないと、いつまでたっても「誰かがうらやましい病」は抜け出せません。なぜなら、「自信のなさ」や「自分を好きになれない」矛先を他人に向けて、勝手に嫉妬して、グチっぽくなり、すねているからです。(位置No.17)
自分を大好きになるということは、条件なしで自分自身を大事にするということです。条件なしということは、何かが上手くできるから好きとか他人の役に立つから好きといった条件をつけた「好き」ではなくて、そのままの自分を自分で大事な存在だと認めてあげることなのです。
まるで、どこかから「ありの〜♫ ままの〜♬姿見せるのよ♪」って聞こえてきそうですけどね。
そして誰かのためではなく、自分のために生きるということ。
他人の価値観の中でもがき苦しんで他人の人生を生きるのではなく、自分自身の気持ちにしたがって自分を大好きになって生きることが、結局は自分も、自分の周囲の人も幸せにするんだよってことに気づかせてくれる一冊です。
自己肯定感が低くて、他人の目ばかり気になる人は、一度読んでみると何か得るものがあるかもしれません。
ところで、僕が他人をうらやましいと思わなくなった理由ですけど、うつ病で潰れてから他人と比較することをやめたからかなあって思っています。
なんであの人ばっかり! どうせ自分なんて・・・ 「うらやましい」と思ったとき読む本
- 作者: 心屋仁之助
- 出版社/メーカー: あさ出版
- 発売日: 2014/05/12
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