[ま]がんばっても報われない本当の理由/答えは身も蓋もないけどこの視点は嫌いじゃない @kun_maa
みなさん毎日がんばってますかー!?
僕はうつになってから「がんばる」ことも、人に「がんばれ!」って言うことも極力避けるようになりました。だって「がんばる」=「無理をする」=「素晴らしい」っていう意味にしか思えなくなってしまったから。
向上心を持つことやそのために自分から努力するということには、なんら抵抗はありませんが、「がんばる」という言葉にはどうしても抵抗があるんです。
考えすぎかもしれないけど。
本書「がんばっても報われない本当の理由」は、ざっくりというと、がんばることは正しい、がんばらないと報われない、がんばらなくてはいけないなどという他人に依存した条件付きの評価を自分に課すのはやめて、なにもがんばらなくても自分はすでにすばらしいんだよってことに気づこうよって内容の本です。
本書のタイトルでもある「がんばっても報われない」のはなぜかということについては次のように述べられています。
あなたが、がんばっているのに認めてもらえないのはなぜか?それはあなたが、「自分はがんばらないと、認めてもらえない人間」だと思っているから。ただそれだけのことだったのです。 (P.32)
要するに、自分はがんばれば(他人に)認められるけど、がんばらないと認められないという思い込みが間違っているということなんです。
がんばって他人に認めてもらおうというのではなく、自分の価値は自分で決めるということが本来のあり方ではないかというのが本書の主旨です。
誰かの言葉で、自分の価値がつくられるのだと思っていたのではないですか?だからこそ、ほめられようとがんばったし、期待にこたえようとがんばった。認めてもらえないと、「そうか。まだ足りなかったんだ。まだやれてなかったんだ」と、もっとがんばった。その繰り返し。
でも、本当は自分の評価は自分で決めている、いや、決めていいのです。だから、自分で前提を変えてしまいましょう。
「自分はがんばらないと認めてもらえない」→「自分はがんばらなくても、すごい!」(P.34)
この「自分はがんばらなくてもすごい」という自己肯定感は、とても大切なことだと思うし、そうでなければ「幸せ」を感じることは難しいとは思います。
しかし、本書ではこのあとの展開が「自分はすごい!」と思い続けるだけで「なんか知らんけど」願いが叶うという方向に進んでしまいます。こういう主張については、どうも手放しで賛同はできないんですよね。もっとストレートに言えば、信用できないってことなんですけど。
そんなことを言うと、たぶん著者からは「それがあなたの障壁であって、自分で自分の可能性に限界を設けてしまっているのです」とかなんとか言われそうなんですが、こういうスピリチュアル系に走って何もかも上手くいくっていう表現は、言い過ぎだよなって感はどうしても否めません。なんか無責任だなあって思っちゃうんですよね。
それでも、がんばっても報われない理由や、条件なしで幸せだと思えるための考え方とそのために必要な行動について述べられている部分については、日頃自分が思っていることにとても近くて共感できました。
また、次のような記述もまさに日頃、自分がそうありたいと考えていることです。
だから、今を楽しもう。楽しんでみる。幸せなことにする。考えたところで、未来は勝手にくるのです。今から想像しても、何が起こるかなんてわかりません。万が一何かあったとしても、「困った時に考える」「追い詰められてから決断する」。それでいいんじゃないでしょうか。(P.201)
結局、報われるってなによ?って話なのかなって思うんですけど、報われたいと思っているうちはきっといつまでたっても「報われる」ことはなく、そんな他人任せの価値観よりも、自分がどうなったら幸せなのか、満足なのかってことを自分で考えていくしかないんだろうなって思います。だって「報われる」って他人ありきですもんね。そうではなくて、人生の「成功」も「失敗」も、自分の考え方次第ってことだと僕は思うんです。
今回のこの本、前回読んだこちらの本と内容的に重複する部分がけっこうあるなあと思ったら、同じ著者でした。こういうとき僕って間抜けだなあってつくづく思います。
[ま]「うらやましい」と思ったとき読む本/今のままの自分を好きになるということ @kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)
今の自分はがんばらなくても、たとえ何もできなかったとしても素晴らしい。そして価値がある人間なのだと思い込むことが大切ってことになっちゃうのかな。ちょっと違うか。
この手のいわゆる「自己啓発本」は、賛同できる部分だけを参考にして、あとは忘れるに限りますね。
そうしないとこちらの世界に戻ってこれなくなっちゃうかもよ ド───m9(゚∀゚)───ン!!
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