[ま]もう会えなくなってしまう前に @kun_maa
いつでも会える。
いつでも行ける。
そんなことを思って蔑ろにしているともう二度と会えなかったりその場所がなくなってしまったりなんていうことはよくあることだ。
別に大切にしていなかったわけではないのにもっと行けばよかったのにと、終わることがわかってから嘆いてみたところで詮無いこともある。
「また遊ぼうね」と別れたきり会えなくなってしまった人もいる。
あの人たちは今どうしているんだろうか...
「ごちそうさま!また食べにきます」と言ったきりもうなくなってしまったラーメン屋なんてたくさんありすぎて泣けてくる。
店のオヤジさんは元気でいるのだろうか...
常連というほど通ったわけでもないのだけどあるビアバーが年内で閉店することを知らされた。
ビールのラインナップが僕好みのお店なんだけど自宅からはちょっと場所的に行きにくくて都内に出てしまうことが多いもんだからまあやっぱり「いつでも行けるから」って感じで蔑ろにしていたのかもしれない。
無くなることがわかってから急に悲しみぶったり馴れ馴れしくなったりするのもなんかそれは違うよな勝手だよなって思ってしまうから店がなくなることがわかったからといって態度をころっと変えるつもりはないんだけどさ。
使い古された言葉だけど「一期一会」ってやっぱりある。
いつでも会える、いつでもその場所があるなんて不遜な考えはやめてさ。
これが最期と思い定めて...なんてのは重たすぎるかもしれないけれど。
会いたいなら会いに行った方がいいし、好きな場所や好きな人がいるなら行動しないとやっぱりなんだかモヤモヤが残ってしまう。
行動すれば後悔しないはずなんて軽々には言えないけれどそれでも後から「もっと〜すればよかった」なんてのは減らせるのかもしれない。
日々をダラダラと惰性で過ごしているうちに以前僕が思っていたこんなことも忘れてしまっていたようだ。
好きなことに好きだって気持ちを全力でぶつけないとやっぱりそれは僕らしくないのではないかと思いつつ僕らしさってなんだよと悩んでしまうあたりがダメなんだよなとか考えまとまらず。
言いっぱなし書きっぱなし。
[ま]タイの軍事政権を批判するラップがタイで大人気 RAP AGAINST DICTATORSHIP ประเทศกูมี @kun_maa
タイでは2014年5月のクーデター以降、現在まで軍事政権が継続している。
クーデターを主導したプラユット陸軍司令官が暫定首相の座に着いたまま4年以上軍政が続いているということだ。
暫定が4年って...
そういえば僕が最後にタイを旅したのは2014年2月でバンコクは至るところにバリケードが築かれてデモ隊が街を占拠していたっけ。
民政復帰を求める集会やデモも行なわれているようだけどまだまだ道は険しそうだ。
そんな状況のタイで軍事政権を批判する内容の歌詞がキレッキレのラップがヒットしているそうだ。
2018年10月22日にYouTubeにMVが公開されてから現在(10/31夕方)までで視聴回数が2,370万回を超えている。
またタイのiTunes Storeでは売り上げ1位になったと聞く。
ちなみにこの曲は日本のiTunes Storeでも購入できる。
僕は買ってしまった。
歌詞はタイ語なんだけど英語字幕が付いているからタイ語が分からない人でも英語がちょっとできればなんとなく意味はわかるんじゃなかろうか。
え?英語なんてわかるかYO !!って?
そんな時にはYouTubeの字幕を日本語にしちゃいなYO !!
ほらこんな感じでけっこういい日本語訳してくれるからさ。
これを制作したのは「RAP AGAINST DICTATORSHIP(独裁制に反対するラップ)」というグループ。
曲名は「ประเทศกูมี(俺の国にあるもの)」
歌詞はYouTubeの日本語字幕を見てもらうと一目瞭然なんだけどかなーり現在の軍事政権を批判している。
こんなに言っちゃって大丈夫なの?って思ったけどやっぱり現地の新聞によると当初はプラユット暫定首相が不快感を示したり犯罪の恐れがあるから警察に捜査させるなんて話があったみたい。
その後は捜査の結果問題なしとなったみたいだけどそりゃそれだけ人気になったらいちゃもんつけにくいよね。
MVの最後の方に首を吊るされた人形が出てくるんだけど、これは1976年10月6日にバンコクで起きた軍部と警察による大勢の政治集会参加者に対する虐殺事件「血の水曜日事件」の発端となったタンマサート大学での集会での演劇に由来しているものだと思う。
そういう意味でもいろいろ軍事政権を挑発する刺激的な曲でありMVだ。
この曲の歌詞を見ていると確かに言論統制を厳しくし4年たっても民政移行がなされず強権的な現政権を批判している内容が多いんだけど、その一方でそれ以前からタイで問題になっていることも多く含まれていて必ずしも軍政だけを批判しているんじゃないのではと思える。
まあとにかく見てみてくださいな。
ただの色物ではなくちゃんとラップしてるしかっこいいYO !
[ま]映画「39 刑法第三十九条」の巻 @kun_maa
第三十九条 心神喪失者の行為は、罰しない
裁判で心神喪失と認定された者は無罪、心神耗弱と認定された者は減軽の判決を受ける。
起訴前の鑑定で心神喪失・心神耗弱と判断された場合は不起訴になることもある。
心神喪失とは精神の障害のために「事物の理非善悪を弁識する能力(弁識能力)」がなく「この弁識に従って行動する能力(制御能力)」がない状態をいう。
心神耗弱とは心神喪失まではいかないけれど弁識能力・制御能力に問題がある状態を指す。
この刑法第三十九条をめぐっては主に罪を犯したものが罰を受けることなく社会に戻ってくるのはおかしいという被害者感情の点、また逆に不起訴となることで裁判を受けられなくなったり判決が無罪・減軽になったりすることは罪を犯した精神障害者の人権を侵害しているのではないかという点などから議論がある。
非常にざっくりと刑法第三十九条に触れたところで映画「39 刑法第三十九条」である。
マンションの一室で妊婦とその夫が包丁で刺殺された事件で作品は幕を開ける。
妊婦は滅多刺し、夫は首を絞められた上で一突きで殺されていた。
現場に落ちていたチケットから劇団員の男が逮捕されるのだが不可解な言動と動機の欠如から精神鑑定が求められて...
この映画、取り扱っているテーマが重たいし作品中で凄惨な死体が映されて「うわっ!」となる。
全体を通して重たい雰囲気をさらに重苦しく加速させるための演出が秀逸だ。
映像は全体的に薄暗く陰鬱であり登場人物の態度はとても辛気臭い。
さらに台詞が途切れ途切れになったり画面の半分が隠されていたり、画面全体が傾斜してみたり身体の一部分しか映さなかったりと、なにかこう観ている者の気持ちを不安定にさせてじわじわと不安感を煽る。
抑えた演技で淡々と描かれる精神鑑定人と容疑者とのやりとり。
小出しに明かされる問題を抱える主人公の日常や過去に起きた別の事件の情景。
そしてラストの法廷シーンではそれまでの抑えめな演出から満を持して解き放たれたかのようにドキドキする緊張感と興奮を味わうことができる。
緊張感溢れる法廷シーンの果てに明かされる容疑者の告白「僕が凶器を突き刺したかったのはこの理不尽な法律に対してだ」の重みを噛み締めるとき僕たちはこの作品の持つ意図を知る。
あなたはどんな風に感じるのか、僕は知りたい。
登場人物たちがそれぞれの過去を引きずりながらもこの事件を通して次第に表情や態度が変わっていく表現の仕方も見ていて感銘を受ける。
日本映画らしい細やかな演出で心に響く作品だと僕は思う。
[ま]六本木「ゴリゴリバーガータップルーム」のゴリゴリバーガーが潔く肉々しい @kun_maa
前から気になっていた六本木にあるハンバーガーとクラフトビールのお店「ゴリゴリバーガータップルーム」に行ってきました。
行く前に散々クラフトビール飲みまくってまして。
昼間の2時から飲んでいてここに着いたのが午後9:00ちょっと前。
すでに3軒目っていうね。
もう7時間くらい飲んでますからそりゃもうけっこうベロベロ。
よくたどり着いたな。もう六本木は俺の庭って言っていいっすか。
お店の前の立て看。
クラフトビールは13タップあるみたいですね。
全然わからなかった...
店内はこんな感じ。
手前にはスタンディングで飲めるスペースもありましたたぶん。
奥にはオープンなスペースもあったんだけど僕が通されたのは仕切りで囲まれたおひとりさま用スペースみたいな席だった...はず。
注文は席にあるタッチパネルで行います。
ほぼほぼお店の人と会話することもなく黙ってタッチパネルでピッてね。
で、このタッチパネルなんだけどさ。
よーく見るとわかると思うけど無駄に余計な情報がたくさん載ってるのね。
「グラスの大きさ1,000,000円(税別)」とか「ユミとミカ1,000円(税別)」とか「IBUとABVを覚える1,000,000円(税別)」とか。
なんだよ100万円ってさ!
これがもう酔っ払いには分かりづらいのなんのって。
間違えて100万円とか押しちゃったらどうすんのさ!って思ったら手が震える。
自分が注文したい情報の合間合間に無駄情報があるから途中で注文するの諦めようかと思ったくらい。
ゴリゴリバーガーの食べ方とかふざけた値段で表示するのやめてほしい。
ヘロヘロになりながらタッチパネルを操作してまずはビールが届きましたよ。
京都醸造の「柔 YAWARA」。アルコール度数8.5%のアメリカンダブルIPAですな。
そしてドーンときましたゴリゴリバーガー(360g)!!
お店で超粗挽きにミンチした牛肉100%の分厚いパティにチーズが絡まって2枚!
野菜とか挟まってないんで。
潔い。肉勝負。
ほんとにもう肉々しいったらありゃしない。
メニューを探せば野菜が挟まっているのもあったみたいだけど僕はもう酔っ払って満腹中枢が麻痺していたのでとにかく肉を食わせろたくさん食わせろってなってまして。
ちょっと引いて写真を撮ってもデカさが伝わるのでは。
もうね小細工なしで肉の旨みとシンプルな味付け溢れ出す肉汁にやられます。
ごっついバーガーと美味いクラフトビール最高かよってなりますよ。
あ、そうそうバンズは「ふかふか」と「全粒粉」の2種類から選べます。
2段が標準サイズのゴリゴリバーガーのようです。これで1,800円。
中にはこんなすごいのもあるんですが値段調べてこなかった...これはどうやって食うの?
土日は22:00までなのでゴリゴリバーガーを十分味わい尽くしてビールを1杯飲んだら閉店のお時間。
残念だなあ...本当はもう腹一杯で酔いが回ってるしこれ以上はちょっと無理かもだったんだけどね。
水はセルフサービスだし会計もタッチパネルで済んじゃうので本当お店の人と会話する機会はほとんどないかな。
あっさりしていてこれはこれでいいのかもしれないけどちょっと味気ない感じでこの街はやっぱり東京砂漠かよって感慨ひとしお。
千鳥足で帰路に着いたのでした。
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[ま]Beer Pub CAMDEN(ビアパブカムデン)池袋東口店で Hazy Jane とチーズバーガー @kun_maa
先週、BrewDog の Hazy Jane が飲みたくて。
だけど六本木まで行くのはめんどくさくて近場でどっか繋がってないの?って探したら池袋にあるビアパブカムデン池袋東口店にあるようだったので行ってみました。
場所は池袋東口から明治通りを渡ってヤマダ電機日本総本店池袋の方に向かってすぐのところ。
ビルの2階にあって入口がご覧のとおり地味なのでうっかりすると通り過ぎてしまいそうになる。
平日は17:00オープンなんだけど土日はランチタイム営業をしていて12:00オープン。
ちなみに20歳未満は入店不可です。大人の世界。
店内はこんな感じ。
土曜日の午後1時過ぎに行ったのだけど満席で少し待ちました。
午後2時すぎには空き始めたのでゆっくり飲みたい時は昼食時間を外したほうがいいかもね。
全部で10タップあるんだけど僕が訪れた時に繋がってたのは9タップ。
まずは目当の Hazy Jane をレギュラー(400ml)で。
今回のはなかなか飲む機会がなくてやっと飲めた!って感じ。
この店はハンバーガーが名物らしくてビールを注文した時に「ハンバーガーのご注文はよろしいですか?」って聞かれたのでジャンクガレッジのまぜそば食べたばっかりだったんだけどつい注文しちゃった。
こちらがチーズバーガー(トマト抜き)。
なるほどバンズはとても香ばしくてパティは十分にジューシー。
お次は常陸野ネストビールの Crazy Hazy Baby を同じくレギュラーで。
濁り続き。美味しい美味しい。
そして最後は Stone Brewing の I'M PEACH DOUBLE IPA を300mlで。
アルコール度数8.8%なんだけどそれ以上にハイアル感ありました。
甘味と苦味のバランスが美味しい。
今回は明るいうちに帰らなければならなかったので3杯で帰宅。
ビールもハンバーガーも美味しいのだけど入口にあるむき出しの喫煙スペースからタバコ臭さがカウンター席まで漂ってきてちょっと嫌だったな。
少し物足りなさが残ったので目白に寄って田中屋でクラフトビールを爆買いしてしまいました。ビール係数高すぎ。
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[ま]獣になれない私たち第1話〜第3話 5tap に登場したクラフトビールの入れ替わりと実在のブルワリー(リンクあり) @kun_maa
毎週水曜日22:00から日テレ系で放映中のドラマ「獣になれない私たち」観てますか。
僕は毎週楽しみにしてます。
だってガッキーかわいいじゃないですか、きれいじゃないですか、そして可哀想じゃないですか(涙)
おまけに(おまけかよ)5tapなんて名前のクラフトビールバー(ビアバー)が出てくるし実在するブルワリーやビールの名前をちょっといじった名前のクラフトビールも毎回登場するからね。
そりゃ楽しみですよ。
タクラマカン斎藤がワンオペで営むビアバー「5tap」
いつもあまりお客さんがいるようには見えません。
名前のとおり店内には5tapのビールが繋がっていますが第1話から第3話まででどれくらい変化があったのでしょう。
第1話では途中で Tap 1 のビールが入れ替わっています。
台詞で出てこないものはちらりと映るビールタップの場面を凝視して読み取りました。
<第1話>
Tap 1 レアード ペールエール(晶と恒星の初回2ショットシーン)
〃 太平洋倶楽部 ヴァイツェン(晶が終電逃してタクシーで来店したシーン)
Tap 2 しかとら セゾン
Tap 3 京都ビア みのるIPA(晶が飲んで打ち抜き)
Tap 4 伊勢丸屋 ブラウンエール
Tap 5 志賀草原 ポーター
<第2話>
Tap 1 ロロビア サワーセゾン
Tap 2 しかとら セゾン
Tap 3 インサイダー IPA
Tap 4 伊勢丸屋 ブラウンエール
Tap 5 志賀草原 ポーター
<第3話>
Tap 1 ロロビア サワーセゾン
Tap 2 (ブルワリー不明)ふっこうエール
Tap 3 インサイダー IPA
Tap 4 伊勢丸屋 ブラウンエール
Tap 5 志賀草原 ポーター
こうやって書き出してみると一目瞭然。
恒星が好んで飲んでいる Tap 4 伊勢丸屋ブラウンエールと Tap 5 志賀草原ポーターはずっと変わらず。
本当のビアバーでもこの辺の重たいビールは他の種類に比べるとなかなか抜けないですね。
それとは対照的に晶が頻繁に飲む Tap1 は入れ替わりが早い。
ペールエールやヴァイツェンやセゾンといった飲みやすいビールだからというのもあるかもしれません。
「獣になれない私たち」は登場人物の表情や仕草や服装など細かい部分にこだわりや仕掛けがたくさんあっていろいろ見逃せないところが多いドラマですけど「5tap」の品揃えの変化もちゃんと計算されているなって思いました。
このドラマに登場するクラフトビールは実在するブルワリーをもじった名前が付けられています。
第3話までに登場したものはそれぞれ次のとおり。
それぞれ実在するブルワリーのリンク先も貼り付けておきますから気になるところがあったらチェックしてみてください。
・レアード → ベアード ビール
・しかとら → うしとらブルワリー
・太平洋倶楽部 → 日本海倶楽部
・伊勢丸屋 → 伊勢角屋麦酒
・志賀草原 → 志賀高原ビール
・インサイダー → アウトサイダーブルーイング
・ロロビア → ロコビア
※第3話の Tap 2 はビール名が「ふっこうエール」と聞こえたのですがそれで思いつくのが「復興エール(やくらい地ビール)」と「福香ビール(いわて蔵ビール)」の2種類です。どちらを元にしているのか現時点ではわからないので両方リンク先を載せておきます。
Tap に繋がっているビール以外にもビアバーのシーンで登場したビールが2つあります。
第1話の冒頭で呉羽の結婚発表シーンで登場した「馨矢 KAGUYA ルージュスペシャルエディション」は Far Yeast Brewing の「馨和 KAGUA Rouge Special Edition 2017」のことでしょう。
Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)
第3話の 5tap 1周年イベントの回想シーンで登場した「ナインテイルドキャッツ」は那須高原ビールの「ナインテイルドフォックス」のことに違いない。
そんなわけで第3話までと限定しても既にこれだけビールが登場しているのだからやっぱりクラフトビール好きとしてはこれからも見逃せない。
ドラマ自体は現実に鑑みていろいろ重たくて観るのが辛い場面も多いのですがそれだからこそ5tapでのシーンが安らぎだったりするわけです。
ビアバーもクラフトビールも重要アイテム。
このドラマをきっかけに少しでも多くの人がクラフトビールに興味を持ってくれるとうれしいです。
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- 作者: ディスカバージャパン編集部
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