[ま]タイの軍事政権を批判するラップがタイで大人気 RAP AGAINST DICTATORSHIP ประเทศกูมี @kun_maa
タイでは2014年5月のクーデター以降、現在まで軍事政権が継続している。
クーデターを主導したプラユット陸軍司令官が暫定首相の座に着いたまま4年以上軍政が続いているということだ。
暫定が4年って...
そういえば僕が最後にタイを旅したのは2014年2月でバンコクは至るところにバリケードが築かれてデモ隊が街を占拠していたっけ。
民政復帰を求める集会やデモも行なわれているようだけどまだまだ道は険しそうだ。
そんな状況のタイで軍事政権を批判する内容の歌詞がキレッキレのラップがヒットしているそうだ。
2018年10月22日にYouTubeにMVが公開されてから現在(10/31夕方)までで視聴回数が2,370万回を超えている。
またタイのiTunes Storeでは売り上げ1位になったと聞く。
ちなみにこの曲は日本のiTunes Storeでも購入できる。
僕は買ってしまった。
歌詞はタイ語なんだけど英語字幕が付いているからタイ語が分からない人でも英語がちょっとできればなんとなく意味はわかるんじゃなかろうか。
え?英語なんてわかるかYO !!って?
そんな時にはYouTubeの字幕を日本語にしちゃいなYO !!
ほらこんな感じでけっこういい日本語訳してくれるからさ。
これを制作したのは「RAP AGAINST DICTATORSHIP(独裁制に反対するラップ)」というグループ。
曲名は「ประเทศกูมี(俺の国にあるもの)」
歌詞はYouTubeの日本語字幕を見てもらうと一目瞭然なんだけどかなーり現在の軍事政権を批判している。
こんなに言っちゃって大丈夫なの?って思ったけどやっぱり現地の新聞によると当初はプラユット暫定首相が不快感を示したり犯罪の恐れがあるから警察に捜査させるなんて話があったみたい。
その後は捜査の結果問題なしとなったみたいだけどそりゃそれだけ人気になったらいちゃもんつけにくいよね。
MVの最後の方に首を吊るされた人形が出てくるんだけど、これは1976年10月6日にバンコクで起きた軍部と警察による大勢の政治集会参加者に対する虐殺事件「血の水曜日事件」の発端となったタンマサート大学での集会での演劇に由来しているものだと思う。
そういう意味でもいろいろ軍事政権を挑発する刺激的な曲でありMVだ。
この曲の歌詞を見ていると確かに言論統制を厳しくし4年たっても民政移行がなされず強権的な現政権を批判している内容が多いんだけど、その一方でそれ以前からタイで問題になっていることも多く含まれていて必ずしも軍政だけを批判しているんじゃないのではと思える。
まあとにかく見てみてくださいな。
ただの色物ではなくちゃんとラップしてるしかっこいいYO !