新宿歌舞伎町の区役所の近くの薄暗い路地の中にある「上海小吃(シャンハイシャオツー)」っていう上海家庭料理の店があるんですけど、先日初めて行ってきました。
歌舞伎町とか一体何年ぶりだよって感じでさっぱりわからないのでGoogleマップに案内してもらったんですが、それでも盛大に迷ってさっぱりお店にたどり着けません。
風俗店の客引きの人が話しかけてきたら逆に聞いてやろうと思っていたのに、僕って存在感がないのか誰も話しかけてくれないんですよ。街頭で配っているティッシュも誰もくれなくなっちゃたしって、そんな話はどうでもいいんです。
とにかく場所がわかりにくい。
やっと見つけた看板の矢印の方に恐る恐る行こうと思ったら、すれ違った見知らぬおばちゃんからいきなり「あんた!この店行く?ここよ!」って言われて、下の写真の看板の横にあるドアの中に呼び込まれました。
新手の風俗なの?って一瞬思いましたが、僕の野生の感は特に警報を発していなかったのでとりあえずついて行って見ると...
中は調理場のある本館とは別に、場末の宴会場みたいな感じのノスタルジー漂う小部屋になっていまして、すでに待ち合わせの皆さんがほとんどそろっていました。
この日は「虫を食べる会」っていうんですか?僕もよくわからないんですけど、まあとりあえずその場にいるとなんとなく楽しいって集まりがありまして、その記念すべき第2回目の集まりに参加してきたわけです。
参加レポについては、すでにおもしろい記事がアップされているんでそちらをご覧いただいた方がスッキリすると思いますし、たぶん参加してみたい!って人も出てくるんじゃないかと思います。
このお店のメニューって、もちろん一般的な上海料理もあるんですけど蜂の子などの虫やサソリ、うさぎ、牛のペニス、蛇や雀や豚の脳みそなど、食材がとても豊富で「上海家庭料理」恐るべしって感じ。
おいおい、上海の家庭はこんなすごいの食ってるの?もしかして全員絶倫なのか...さすが中国四千年の歴史だよね。
いきなりだけど、鶏の足って食べるところがあまりないくせにピリ辛で美味しかった。
僕の好きなタイ料理ではスープやカレーにすることが多いんだけど、こういうスタイルもいいよね。
他にも色々な料理が出てたんだけど、よくわかんないまま適当に食べちゃったんですよ。なんかの野菜とか豆とか。
普通の中華はやっぱり美味しいよね。
作っている人も運んでいる人も中国人みたい。そんでもって基本的に部屋の中にはお店の人がいないんだよね。
呼び鈴もないからビールは冷蔵庫から勝手に持ってきて飲むスタイルだし、なんか気兼ねなく自分の部屋で飲んでいるみたいで居心地がよかったなあ。
お店の人たちは、店長の玲子さんを筆頭に全員話しかけてもぶっきらぼうな返事ばっかりなんだけど、それでもしっかり優しい。
持ち込み素材の「タガメ」も、お願いしたらちゃんと素揚げにしてくれたしさ。
参加者の皆さんも、タガメはさすがに引くかなあと思ったんだけどノリノリで解体してバリバリ食べてくれたからうれしかったなあ。
こんな感じだったらもっと買ってくればよかったよ。
ただ、この店の虫料理はイマイチでした。もっとカリッと揚げたほうが美味しいと思うんだけどなあ。食感がプニプニしていて、それが生っぽいっていうのとはまた違って揚げたて感がないフライドポテトみたいな感じ。
そして、メニューの写真とは違って圧倒的に少量。ケチすぎだよ玲子さん!
これは竹虫。
そして、こちらが蜂の子。
この日一番評判がよかったのは羊肉とネギの炒め物。やっぱりノーマルな味付けと素材が安心ってことですね。
僕はこちらの豚の脳みその炒め物がけっこうお気に入りでした。
脳みそ料理って、以前インド料理で羊の脳みそのカレーを食べたこともあるし、バンコクではとても美味しい豚の脳みそのスープのお店があって、みんなにオススメしたいのだけど、やっぱり素材としてはゲテモノになっちゃうところが密かに悲しい。
脳みそに光を!
帰りがけにお店の本店(?)の前を通ったら、こんな不気味な中国人形見たいのがあって、写真を撮りながら「怖いな〜」って言ったら玲子さんに「怖くないよ!神様だよ!」て叱られました。
期待の虫料理がイマイチだったのは残念でしたが、店員さんはもれなくぶっきらぼうだけど優しいツンデレ仕様だし、虫以外の料理は美味しいし、雰囲気は怪しくて日本じゃないみたいなのでとても居心地がいいです。
一度は訪れてみるのも悪くないと思いますよ。
牛のペニスを食べ忘れたから、もう一度行かないとかなあなんて個人的には思っていますが、そうなるともう虫はどこ行ったんだ?って話ですけどね。
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