2014年2月5日。タイの東北部の町ナコーン・パノムから、メコン川沿いに少し南に下ったところにある小さな町タート・パノムへ行ってきました。
このタート・パノムという町は、美しくて巨大なラオス様式の仏塔がある「ワット・プラ・タート・パノム」という有名な寺院があることで知られており、ナコーン・パノムからは車で1時間くらいの場所にあります。
午前9時にナコーン・パノムのホテルをチェックアウトし、フロントでタート・パノムへの行き方を教えてもらいました。どうやら川沿いの道路でムクダーハーン行きのロットゥー(乗り合いバン)が拾えるようです。
僕とフロントの女性の話を、たまたま別の用事でフロントに来ていた見知らぬ青年が聞いて、乗り場までバイクで乗っけて行ってくれることになりました。
ところが川沿いの道ではロットゥーを見つけることができず、結局、町中から離れた場所にあるバスターミナルまで連れて行ってくれ、ロットゥー乗り場で運転手に話もつけてくれました。見ず知らずの外国人に親切にしてくれてありがとう!
ナコーン・パノムのバスターミナルからは、タート・パノム経由のムクダーハーン行きのロットゥーが、一応30分に1本の割合で出ています。ただし、人数がある程度集まらないと出発しないので時間は流動的です。
料金は前払いで、タート・パノムまで40バーツでした。
市場帰りの野菜を抱えたおばさんや学生など乗客はさまざまですが、観光客は僕だけでした。席があらかた埋まると、車は発車します。町中をゆっくり走りながら、さらに客を拾っていきます。最初にホテルで教えてもらったメコン川沿いの道路でも何人か客を拾いました。
町を出ると、車はのんびりとした田舎の一本道をひた走りながら、途中で客を降ろしたり、拾ったりを繰り返して順調に進んで行きます。僕の隣に座っていた笑顔がすてきなおばちゃん2人組もなにもないような場所で降りていきました。
さすがタイだなあと思ったのは、すでに満席状態なのにお坊さんが乗ってきたら、一般人を無理矢理通路に座らせてもお坊さんに席を譲るところです。やっぱりお坊さんって大切にされているんですね。
あまりに平和でウトウトしかけたころに、車はタート・パノムの町に入り、すぐにワット・タート・パノムの仏塔が見えてきました。
仏塔が見えているうちに、適当なところで降ろしてもらいましょう。ナコーン・パノムからは、やはり1時間ってところでした。
お寺を中心に周辺はけっこうにぎやかな市場になっています。ちょうど10日後くらいに万仏節のお祭りを控えていて、そのせいでいつもよりもにぎやかなのかもしれません。
鳥かごのように小さすぎて逆に怖い観覧車ww
市場を適当にひやかしながら進むと、ワット・タート・パノムに到着します。
さっそくタイのお守りハンターの血が騒ぎます。
いろいろ出してもらって説明を聞きながら品定め。
お守り売り場の人に荷物を預かってもらって、じっくりと時間をかけて選び、結局1000バーツ、999バーツ、499バーツの3個のお守りを購入(タイ語では「借りる」と言います)。完全にお守り貧乏です。そのまま荷物を預かってくれるというので、お言葉に甘えて身軽になって仏塔の参拝に向かいます。
これが有名な仏塔です。けっこうなデカさです。
仏塔の入り口でお詣りセット(花と線香)を手に入れて、みんな仏塔の周りを時計回りに一周してからお詣りをします。
仏塔の周囲には大きな銅鑼があったり、仏教的なエピソードを絵に現したものがあったりと、見たり体験したりして他の参拝客と一緒に楽しめます。
仏塔周りが終わると、みんな熱心にお祈りをしています。
境内では、お坊さんによる祈祷も行われていました。
僕もタイ人に習って記帳し、お金を寄付して祈祷してもらいました。僕の名前と国籍と寄付金額をお坊さんが読み上げてくれます。タイ人と一緒になってこういうものに参加するのもおもしろいです。祈祷後にはお坊さんが手首にサーイシンと呼ばれるひもを結んでくれます。厄よけのようなものですね。
ちょっと表情が怖い小坊主人形(お賽銭入れです)も境内で待ち構えています。
お寺の周りには屋台がたくさん出ているので買い物や食べ物には困りません。
このお店のガイヤーン(焼き鳥)が美味しそうで、座敷もあったので昼飯にしました。
ガイヤーンの小さいのとムーピン(豚肉の串焼き)とカオニャオ(餅米)の昼食。全部で80バーツ(約240円)。ハエが多いのには閉口したけど美味しかったです。
他にもいろいろつまみ食い。これは表面に卵を塗った焼きおにぎりですね。1個10バーツ。素朴な味わいです。
飲み物屋台では、オーリエン(タイのなんちゃってアイスコーヒー)を買って喉をうるおします。昔はなんでもビニール袋に直接入れてたけど、今はどこでもプラスチックのカップに入れてくれるんですよね。25バーツ。
タイの昔ながらの自然療法のハーブ類などを売る店が多かったです。
歩き回って疲れたときにはヤシの実ジュースが身体にしみます。20バーツ。
バンコクでは見かけなくなった子象と象使いも健在です。
象の餌代20バーツ。
市場をウロウロしているだけでも、けっこう楽しくて時間が経つのを忘れます。
トイレに行きたくなったらお寺のトイレが利用できます。もちろんタイ式です。
市場を離れて、メコン川の方へ歩いてみました。市場を離れるとホント静かな町です。
この日の夕方にはナコーン・パノムに戻って一気にラオスまで行くつもりだったので、そろそろナコーン・パノムへの帰り方を探らなければなりません。
メコン川沿いで何人か聞いてみたけど、帰りのロットゥーやバスがどこから乗れるのか要領を得ません。しょうがないのでトゥクトゥクのおじさんをつかまえて聞いてみると、乗り場まで50バーツで連れて行くといいます。距離感がさっぱりわからないので、とりあえず値切ってみたけどまけてくれません。めんどくさいから乗っちゃいました。
でも、どうやらこのおっちゃんは市場近くの道路あたりでロットゥーが拾える場所を想定していたみたいなんですが、途中で仲間のドライバーに聞いてみたらどうやらこの時間帯は、少し離れたバスターミナルまで行かないとダメだということがわかったみたいです。
結局15分ほど乗ってバスターミナルに着きました。こりゃ歩いてきたら場所もわからないし、距離もあるし大変だったなって思いました。
チケット売り場でナコーン・パノムに行きたいと言ったら、ちょうど30分後にあるといいます。ラッキー!
ロットゥーなのかバスなのかわからないままチケットを購入。ナコーン・パノムまで50バーツ。来たときより10バーツ高いね。
30分後だと聞いていたので、ベンチに座ってのんびりタバコを吸ったり、ゴロゴロしていたら、1台の大きなバスがやってきました。
行き先のタイ語を読むとウボン・ラチャターニーからサコーン・ナコーン行きと書いてあり、ナコーン・パノムの地名はなかったので、これは関係ないなあと思ってぼんやり見ていたら、お菓子の売り子のおばちゃんがなぜかすっとんできて僕の肩をたたいて「あんたが乗るのはこのバスよ!」っていうんですよ。
だいたいなんでこのおばちゃんが僕の行き先を知っているのかわからないし、え?え?って感じです。とりあえず運転手に「ナコーン・パノムに行くの?」って聞いてチケット見せたら、そうだというのでおばちゃんに感謝しながら乗り込みました。
あせってバスの写真を撮り忘れました。
運転席部分はこんな感じで、エアコン付きのけっこうデカいバスでした。
14:10頃にタート・パノムのバスターミナルを出発したバスは、行きのロットゥーとは違って、ノンストップで快調にびゅんびゅん飛ばし、14:55にナコーン・パノムのバスターミナルに到着しました。
帰りは45分でタート・パノムからナコーン・パノムに着いたことになります。
バスすげー!
そして、タート・パノムへの日帰り旅行おすすめです。僕も途中でラオスに行くのをやめて、タート・パノムに1泊しようかと思ったくらい楽しかったです。
このあと、僕は国境を越えるバスに乗ってラオスに向かいました。
その様子はこちらをご覧ください。
[ま]タイからラオスへ国境の越え方(2014年2月)/ナコーン・パノムからターケークへ @kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)
[ま]ラオスからタイへの国境の越え方(2014年2月)/ターケークからナコーン・パノムへ @kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)
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