さわでぃーくらっぷ!一昨日から下痢が止まりません @kun_maa です。
刑務所博物館を後にして、のんびりと徒歩でワット・スタットというお寺に向かいました。途中の道は仏具屋が集まっている通りで、こんな感じで道にはみ出して仏像が置かれていたり、お寺にお参りする時に持っていくお供え物などが売られています。
途中の飲み物屋台で、アイスコーヒーを買いました。激甘の昔風スタイルです。
以前は、出来上がった飲み物は袋にそのままビニール袋に入れられて、そこにストローを突っ込んで飲んだものですが、最近ではどこでもプラスチックのコップを用意していて、伝統というと大袈裟ですが、古きタイスタイルがこんなところからも消えていくんだなと少し寂しくなりました。
ワット・スタットは一応観光寺なので、正面の入口から入ると外国人だけ入館料を20バーツとられます。でも、入口はたくさんあって、正面から入らなければ無料で入れてしまうところがタイらしいですww
これがご本尊です。
このお寺では、ちょうどたくさんのお坊さんが集まってお守りをつくったばかりだったので、高いけどきれいないいお守りが売り出されていました(タイでは借りると言います)。僕も奮発して、3000バーツのものをひとつだけ手に入れました。
ワット・スタットでは、突然の土砂降りにあい、1時間ほど足止めをくらいました。
まあ、急ぐ旅でもないし、のんびり仏像を見ながら雨がやむのを待ちました。
ここから、有名な王宮、エメラルド寺院(ワット・プラケオ)の脇を通って、ターチャンというチャオプラヤ川の船着き場までのんびり歩きました。
王宮前に群がる物売りたちは、観光客と見るとわらわらと集まってくるのですが、僕には誰も声をかけてくれません。それは、煩わしくなくていいのですが、ちょっと寂しい気持ちです。
ターチャン船着き場の前は市場になっています。僕も喉が渇いたので、フレッシュなマンゴージュース(20B)を飲みながら、ふらふらとします。
ちょうど前回ここの市場を訪れた時に、屋台の前で汗をかいて待っている僕に、見知らぬ女性がティッシュをくれて僕の額の汗を拭いてくれたことを思い出しました。
あれはなんだったんだろう?
ちょうどなにかの王室行事の手漕ぎボートの大々的な練習をチャオプラヤ川で行っていたので、対岸に渡るための渡し船(片道3B)の船着き場が閉鎖されていて、解除されるまで40分くらい待たされました。
船着き場は対岸に渡れない人たちであふれかえっていました。
ようやく船着き場の閉鎖が解かれて、向かったのがワット・ラカンというお寺です。
観光名所にはなっていませんが、昔有名なお坊さんがいたことで、タイ人たちに人気のある有名なお寺です。
渡し船はこんな感じで、自転車も乗せられます。
ワット・ラカンの本尊です。
ここでは、すこし古くて高いお守りを2個手に入れました(1500B、1800B)
船着き場からお寺へ向かう道には、チャオプラヤ川に放流して徳を積むための魚や亀を売っていたり、川魚にあげるための餌を売っている店がたくさん並んでいます。一緒に物乞いも並んでいますが・・・。
放流や餌やりは安くてタイ式に徳が積めて、珍しい経験だと思うので訪れることがあればぜひ試してみてください。
帰ろうと思ったら、行きに引っかかった行事の船が戻るところに遭遇して、また渡し船が閉鎖されていました。
雲行きもまた怪しくなってきて気が気ではありません。
行事用の船の写真を撮る人。
坊さんがおもむろにスマートフォンを取り出して写真を撮り始めたのにはびっくりしましたw
ようやく渡し船が再開されて、対岸に着く頃には土砂降りの雨になっていました。
市場の傘の下を移動しながら、近くの大通りに出て、そこにあった果物屋台の傘の下で雨宿りをさせてもらいました。
土砂降りの雨になると、タクシーやトゥクトゥクの運転手はこちらの足元を見て強気になるので、交渉がめんどくさくて使いたくありません。
できれば、バスで帰りたいところです。
雨宿りで飛び込んだ果物屋台で、パイナップル(20B)を注文しながら、屋台のおっちゃんに「雨が降ってきちゃったねー」と言うと、おっちゃんは「どこに行くんだ?カオサンか?」と聞いてきました。
僕は「ファランポーンに行きたいんだけど何番のバスが行くのかな?」と聞き返しました。
おっちゃんは「1番のバスがファランポーンの近くまで行くよ」と教えてくれました。
そして、お礼を言いパイナップルを食べ終わったところで、近くのバス停まで行こうとした僕を引き止めて、「ここで待っていればいい。前の道を通るから」と言います。
前の道を通るからって、僕に飛び乗れとでも言うのかよ・・と思いつつもおっちゃんに従って待つこと数分。
おっちゃんが「来た!」と言って土砂降りの雨の中を通りに飛び出してバスを止めてくれ、大声で車掌に「こいつをファランポーンまで!」と言ってくれました。
僕はお礼を言う間もなくバスに乗り、車掌が返事をするのを確認してバス代を払いました(8B)。
暗くなってきている上、土砂降りで周囲の状況が見えず、自分がどの辺にいるのかもわかりません。車掌を信じて乗っていることにしました。
けっこう時間が経ち、少し不安になってきた頃、あるバス停で客が大量に降ります。
車掌はこちらを見もしません。
きっとここじゃないんだなと思っていると、客の1人の若い女性が「ここファランポーンだよ」と言って、僕の手を取りバスを降ろしてくれました。
そして、自分の傘に僕も入れてくれて、ファランポーンの駅まで連れて行ってくれました。お礼を言う僕に「気にしないで」と笑顔で答えて彼女は去っていきました。
屋台のおっちゃんといい、この彼女といい、このような親切を僕はこれまでタイで幾度も体験してきました。
彼、彼女らのような普通のタイ人は決して、土足で僕の心の中に踏み込んでくるようなことはしないけれども、まったく無関心というわけではなく、困った時には手を差し伸べてくれます。
僕がタイを好きな理由のひとつは、きっとそんなタイ人の心地よい距離感のとり方にあるのかもしれません。
もちろん親しくなれば、図々しい面やいやなところだって見えてきます。
でも、タイ人が持つ見知らぬ他人との距離感の心地よさは、ますます僕をタイ好きにさせていくことは間違いありません。
ちなみに、駅前の道はこの雨で冠水していました。
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