2014年2月5日にタイのナコーン・パノムから国境を越えてラオスのターケークまで行ってきました。
事前にネットで調べてもあまり有益な情報を見つけることはできなかったので、僕の体験が誰かの役に立つことを願って残しておきます。
タイのナコーン・パノムとラオスのターケークとは、メコン川を挟んで対岸に位置しています。メコン川がちょうど国境線になっているんですね。
タイからラオスへは、ナコーン・パノムのベトナム時計塔のそばから渡し船も出ていますが、ここの入管職員と渡し船のチケット売りのおばさんに確認したところ、この渡し船を利用してラオスに入国できるのは、タイ人とラオス人だけということでした。それ以外の外国人はこの渡し船を利用することはできません。
では、外国人がナコーン・パノムからラオスのターケークに行くにはどうするのか。
2011年11月に開通したメコン川をまたいでタイとラオスを結ぶ「第3タイ・ラオス友好橋」を通って国境を越えるしかありません。
この橋を渡って、ナコーン・パノムからターケークに向かう国際バスが、ナコーン・パノムのバスターミナルから出ています。
ナコーンパノムの町中からバスターミナルまでは、徒歩で30分ほどかかります。歩くのがイヤなら、トゥクトゥクを使うしかありませんが僕は使っていないので料金はわかりません。ごめんなさい。
もしナコーン・パノムの空港に着いて、そのままバスターミナルに向かうのであれば1人100Bのリムジンサービス(乗り合いワゴン車)が空港ターミナルにあるので、それを利用できます。
ナコーン・パノムのバスターミナルでは、この窓口でバスのチケットを買います。ターケークまで1人70バーツです。
バスの時間は8:00、9:30、10:30、11:30、13:00、14:30、16:00、17:00の1日8本です。
バスのチケットを購入する際には、パスポートが必要なので用意しておきましょう。
ナコーン・パノムとターケークを結ぶバスは1番のバス停から発着します。
バスの中はこんな感じです。僕が乗ったのは16:00のバスでしたが、乗客は僕以外みんな知り合いみたいでした。ちょうどラオス人がタイで仕事をして帰る時間帯だったようです。このバスですが、時刻表では16:00発となっていましたが、実際には5分前に出発してしまったので要注意です。
バスは約15分で、タイのイミグレーションに到着します。
ここで一旦バスを降ります。荷物はバスに残さずに持っていきましょう。
みんなの後を付いていけばOKですが、どこの窓口に行けばいいかわからないときは、バスの係員や乗客のラオス人たちが手招きしてくれるので、特に困ることもなく簡単にタイの出国手続きは済むはずです。タイに入国したときに受け取っている出国カードの記入は事前に済ませておきましょう。
タイのイミグレーションで、ラオス人はひとり20バーツの賄賂を取られていました。係官はちゃんとおつりまで用意していて、100バーツ札を渡した人に80バーツのおつりをポケットから返していました。もちろん、日本人には賄賂の要求はありません。
出国手続きを終えた後、すぐにバスに戻ったら乗せてくれませんでした。少し国境方向に歩いて行き、そこでバスの到着を待ちます。
僕が訳がわからずウロウロしていたら、ラオス人が手招きで呼んでくれました。同じバスに乗るのに不思議です。手続き上の問題でしょうか。
バスで「第3タイ・ラオス友好橋」を越えて、ラオスのイミグレーションに向かいます。
ラオスのイミグレーションまでは橋を越えてすぐです。
写真に写っている外国人はビザが必要なのでその手続きをしていましたが、日本人の場合は15日以内の滞在の場合ラオスのビザは不要なので、ここは素通りします。
その先にあるブースで入国の手続きをしますが、タイのように出入国カードがあるわけではないので、1枚も書類を書くことなく、ただパスポートを手渡すだけです。
ここでもラオス人は賄賂を支払っていました。金額はよく見えなかったけど。
ここはラオスなので、日本人に対しても賄賂の要求があるんじゃないかと身構えていましたが、たまたま窓口の係官のひとりが日本に2年間住んでいたことがあり、お台場とか六本木の話で盛り上がっているうちに入国スタンプを押してくれました。
バスがイミグレを通過してくるのを待つ間、ラオス人の女性たちが僕の相手をしてラオス語を教えてくれたり、逆に日本語を教えてあげたりしてなんの緊張感も不安もなく過ごすことができました。みんな優しいよね。
16:35にラオスのイミグレーションを出発。ナコーン・パノムのバスターミナルからここまで約40分ですね。
ラオスに入ると、タイよりも道が悪くてけっこうバスが揺れます。
16:59にバスはターケークのバスターミナルに到着しました。
ナコーン・パノムのバスターミナルからターケークのバスターミナルまで約1時間といったところです。
このバスターミナル、ターケークの町中までは車で15分ほど離れた場所にあります。
歩こうと思えば、歩いて行けない距離ではないとは思いますが、ここはロットゥー(乗り合いワゴン車)かトゥクトゥクを利用した方が無難でしょう。
僕は地図もガイドブックもなかったので、ハナから歩くのは諦めていました。
バスターミナルで暇そうにしているオヤジに声をかけて、町まで行きたいこと、安いホテルを教えて欲しいことを伝えると、町までワゴン車で100バーツ、ホテルはメコンホテルが安いからそこまで連れて行くというのでワゴン車を貸し切りで、メコン川沿いのホテルへ向かいました。
メコン川沿いに建つ「メコンホテル」まで約15分。100バーツは高いよなって思いましたが、他に交通手段はないので仕方ありません。
運転手と別れて、ホテルにチェックインしようとしたら満室で断られました。
このあと、宿泊場所難民となってターケークの町中を必死に宿探しをすることになるのですが、今回は国境の越え方のお話なのでここまでということにします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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