[ま]KIRIN HOME TAP(キリンホームタップ)が家に届いたが美味しいビールが手軽に注げるからといって飲み過ぎてはいけない @kun_maa
工場直送の新鮮なビールを誰でも簡単に自宅で専用サーバーを使って注ぎ味わうことができるというサービス「KIRIN HOME TAP」が始まったのが2017年6月。
サービス開始直後から話題を呼び想定以上に申し込みが殺到したためにすぐに新規申し込み受付中止となり、その後専用サーバーの不具合などもあり結果1年以上も新規受付が停止されたままになっているのを僕が知ったのは昨年末のこと。
ああなんかこういうのいいな僕もできることなら体験してみたいなあ残念だなあとなあなあ思っていたところに、今年の1月から申し込み受付再開との情報を見つけた僕は抽選制ということもあり即座に応募した。
当たるかどうかわからないという点で全く気楽に。
抽選結果が届いたのは今年の3月。なんと当選していた。
今年の6月から利用できる「2019年6月会員」というものになれるらしい。
そして4月には本契約の案内メールが届いた。
ここで僕は本契約を躊躇した。
1万5千人待ちとの噂もあり、どうせ当選しないと思っていたので内容をよく検討していなかったのだ。
もちろん体験してみたいという気持ちに変わりはなかったのだけど、問題はその利用料金と最低契約期間が1年間という内容だった。
毎月の基本料金が2,900円(税別)、基本のビールである「一番搾りプレミアム」が 1ℓ × 2本で2,300円(税別)となり、毎月それを少なくとも4本購入するのが条件なので、最低でも基本料金と合わせて毎月7,500円(税別)の費用がかかる。
一番搾りではなくてもっと高いビールを購入すればそれがさらに上がるという仕組み。
最低月額の7,500円で1年間利用すると年額90,000円(税別)だ。
もし1年経たずに飽きてしまって途中解約する場合は15,000円(税別)の解約手数料が必要となる。
工場直送のめっちゃ新鮮でプレミアムなビールとはいえ、普通に缶ビールで一番搾りを飲むのに比べたら同じ量で2倍以上の価格となり、さらに基本料金が別途かかるのだ。
飽きっぽい自分の性格を考えると途中解約して手数料を取られる可能性があるのもなんとなく癪にさわる。
そんなわけで本契約期限ギリギリまで悩んだ僕だったけど、結局特別なビール体験をしてみたいという誘惑に負けた。ポチッと。
専用サーバーは思ったよりも大きいなってのと、専用ペットボトル(1ℓ)は思ったより小さいなってのが第一印象。
専用サーバーはグッドデザイン賞を受賞していることもあってシンプルでスタイリッシュで美しい。
セッテイングはとても簡単でこれならビールが飲める年齢の大人なら誰にでも扱えるはず。
初回は一番搾りではなくゲストビールであるスプリングバレーの「on the cloud」を選んでみた。
タップを前に倒すと滑らかにグラスに流れ込んでくる冷えたビールが素晴らしく魅力的に見える。
タップを後ろに倒すときめ細かいシルキーな泡がグラスの底からムクムクと立ち昇る。
単に泡を作ってビール液の上に乗せるのではなく注がれたビールの中から泡が立ち昇るのがすごくいい。
タップを動かして自分でビールを注ぐという行為自体が楽しくて仕方ない。
自分で注いだビールを一口飲むとこれが予想以上に美味い。
偉そうな物言いで申し訳ないけど、どうせスプリングバレーのビールだからなあとか舐めててごめんなさいって詫びたくなるほどに美味しいのだ。
しかも缶ビールや瓶ビールのように1回開けると飲みきらなくちゃってのがなく、気楽にタップを倒せばいつでもビシッと冷えたビールが好きな分量で飲めるという幸せ。
これは想像以上にヤバい。
あまりにも手軽すぎてついつい飲んでしまうのだ。飲み過ぎてしまうのだ。
あっという間に初回のビール2ℓが消滅した。
追加でビールを注文してしまいそうになるくらいの勢いで気に入ってしまった。
ヤバいものに手を出してしまったものだ...これでまたビール係数が上がってしまうと少々後悔しなくもないのだけどホームタップを導入したことで美味しいビールが飲める他に良い点もあった。
それは...家の冷蔵庫に保管している僕のクラフトビールが突然行方不明になり、翌日ゴミ箱から死体(空き瓶・空き缶)で発見されるという世にも恐ろしいクラフトビール殺害事件が頻発していたのだが、犯人と思しき長男がキリンホームタップで飲むビールを気に入って飲むようになったことで被害者となるクラフトビールが激減していることだ。
まあ費用的にはどっちもどっちって感じだけどね。
とりあえず飲みすぎ注意なキリンホームタップと上手に付き合っていこうと思うのだよほんとビールが捗って仕方ない。