昨年の秋頃から右目の見え方に違和感を感じて眼科を受診してました。
そして次のような経緯から「中心性漿液性網脈絡膜症」という診断が下されて網膜剥離が起きている部位へのレーザーによる光凝固術という治療が必要になったのです。
そんなわけで実際に網膜の光凝固術を受けてきたのでその効果や費用なんかのことを書き留めておきます。
1回目の治療
むちゃくちゃビビりながら3月初旬に1回目の施術を受けました。
まず瞳孔を開く目薬を3回点眼して瞳孔をがっつりと開きっ放しにされます。
もうね眩しいわピントは合わないわで視界が完全にぼやけて怖いです。
カーテンで仕切られただけの狭い暗がりスペースに設置されたレーザーの機械の前に座らされて眼球の表面に目薬で麻酔をかけます。
なぜ麻酔なのかというとレーザー照射用の特殊なコンタクトレンズを眼球に貼り付けるからその痛みがないようにするためとのことです。
コンタクトレンズで結構しっかりと眼球が固定されるので頭を動かしたりしなければ少しくらい目玉が動いてしまいそうになっても押さえられていて大丈夫だなって感じ。
目玉を1mmも動かさないようにしないとレーザーが網膜の別の場所を焼いてしまって目が見えなくなるかも...などと脅かされていた僕もこのコンタクトのグリップ感に一安心です。
レーザーを照射する部位を慎重に慎重に何度も医師が確認していよいよレーザーが発射されます。
瞬間的に右目の視野全部が強烈な光で真っ白になりしばらく視力を失うような眩しさを感じると同時に眼球の奥に感じる軽い疼痛。
たった1回だけの照射なのでレーザー自体はほんの一瞬で終わりました。
治療後の注意事項もなく普通に生活して良いとのことだったので帰宅してからビールをいつも通りに飲んでしまいました←
なんだよビビりまくった割りに意外と簡単なものだなって余裕余裕。
1回目の治療後の経過
当初の予定はレーザー治療1回で終了のはずでした。
ところが3週間後の検査で網膜剥離が全くよくなっていないことが判明。
自分自身でも右目の見え方に全く変化がなく、いやむしろちょっと悪化している感があったのでこの検査結果には「やっぱりねぇ...」ってすごく納得したのですが納得している場合じゃない。
主治医はしきりに首をひねり「おかしいな?レーザーで症状がよくなる確率はイチローの打率より格段にいいんだけどな」って言うんだけどそんなの笑えないって。
そしてあと1回だけレーザーやりましょうってことになって。
「それでも効き目がなければ眼球に注射するから」と恐ろしいことをしれっと言う主治医の顔を呆気にとられて5秒ほど見つめてしまいました。
「ああ、でも安心して、2回目のレーザーはお金かかりませんから(笑)」って僕が呆気にとられたのは治療費の問題じゃないんだってば...
2回目の治療
2回目の治療はもう慣れたものです。
前回と同じ流れでレーザー照射へと向かいます。
前回と違ったのはその照射回数。
前回の失敗(?)をなかったことにしようとでもいうのか前回はたった1回だけの照射だったのに今回はグラビア撮影並みに「いいよいいよー♪はい!もう1枚!」ってな感じでどんどんレーザーを発射して気がつけば5回も!
心なしか照射する部位の確認もおざなりだったような気もするし最早レーザービームの乱射事件って感じでしたよ。
これだけレーザー照射されたら反動で右目から1回くらいレーザービーム出るんじゃなかろうかって思いましたよねロボ的なやつ。
その後の経過
さすがに5回も照射すれば効いたのか。
2回目の治療から1週間後くらいに右目の視野にあった暗い影が見えなくなり、2週間後には物が小さく見える症状が緩和しました。
ようやくレーザーによる光凝固術の効果を実感しているところです。
来週の月曜日には網膜の検査をするので実際のところどうなっているのかがわかるはずです。
たぶん網膜剥離が改善していて眼球注射しなくていいはず←これが怖くて怖くて
治療費
健康保険が適用されるので本人負担は3割です。
3割だけど自己負担額は3万円ちょっとです。
1回目の治療時に支払いをするときレーザー1発3万円かよっ!高いなって思ったのですが2回目は費用がかからなかったので最終的には6発で3万円。
まあそれでも高いよね。
健康保険制度があってよかった。
医療保険
中心性漿液性網脈絡膜症でレーザーによる光凝固術をすることになったと書いたらそれって医療保険の対象になるかもよってTwitterで教えてくれた人がいまして。
さっそく自分が入っている医療保険の担当者に確認したところ日帰り手術に該当するので保険金の支払い対象になるとのことでした。
保険金の請求には診断書が必要なんですがこれがまた高い!
たかが紙切れ1枚に8千円ですよびっくりしました。
それでも保険金がたくさん出たら美味しいビールがたらふく飲めるかもぐふふとか期待に胸を膨らませて請求したところ...
支払われたのは5万円でした。
光凝固の治療費と診断書で4万円弱かかっているのでその後の検査などを考えるとほぼほぼトントンって感じですね。
そもそも治療費の負担をカバーする目的の医療保険で儲けようとする魂胆が卑しかった←
もしも僕と同じ治療をすることになったら自分の入っている医療保険の支給対象になるかどうかを確認してみるといいと思います。
さてさてこの後はどのような経過をたどることになるのか、果たして完治するのだろうかという不安はありますがとりあえず症状が良くなっている実感はあるので月曜日の検査に期待しているところです。
眼球注射は怖すぎて...