春先から患っている高血圧の治療で病院に行った。
患っているというほど本人に病人意識はないのだけどまあ放っておくとヤバイらしいからさ。
まだ降圧剤の分量について僕にとってどれくらいが適量なのか処方を変えながら手探りをしている状況。
前回の診察が2か月前だったんだけどその時は前の投薬の効果がイマイチだったみたいで薬の量が一気に倍になったんだ。
2倍!2倍!って誰もわかんないよね。
高血圧と診断されてからは一応毎日自宅で血圧を測って記録している。
僕の血圧計は手首に巻くタイプで安くてちゃちいやつだからあまり信用してなくて。
それでも測らないよりマシだろうくらいの感覚でいるのだけど、医師の診察はこの血圧の記録をもとにするんだよね大丈夫なんだろうか。
前回の診察からの2か月間の血圧はどうでしたかと聞かれたから記録を見せて。
もちろん僕はそこにあまりいい数値が記録されていないのを知っている。
でも隠し立てしたところで診察できないって話なだけだし誰も得しないからね。
記録をざっと確認して主治医の表情が少し曇る。
医「う〜ん、まだ上が160台だったり下が120台だったりしてますね」
僕「あ、でもどちらもすごく低いときがあったんですよ(と言って該当箇所を指差す)」
医「あー確かにそうですね。でも数値を見るともう少し薬の量を増やしたいところですね」
僕「(うむむ、また薬が増えるのか...)」
医「夏は体温を下げるために末梢血管が広がったり汗をかいて血流量が減ったりするので年間で一番血圧が下がる季節なんですよ」
それなのにこれだけ血圧が高いと...って考え込む主治医の沈黙。
なんか隠れた深刻な病気の告知を受けるかのような緊張感が高まる僕。
重圧に耐え切れず「先生!余命は僕の余命は!」と叫んでしまいそうになったタイミングを見計らったようにおもむろに口を開くドクター。
おとなのお医者さんゴッコかよ相手は本当の医者だけど。
医「今飲んでいる薬に別の効果を追加した薬があってそれを飲めばもっと血圧が下がるんですけどね」
僕「(余命宣告じゃなくてよか(r)はいはい」
医「この時期に薬を変えて血圧を下げると先ほど言ったように血圧が一番下がる季節なので下がりすぎて低血圧になる恐れもあります」
僕「あ、そういえば何回か立ちくらみが酷いときがありました」
医「低血圧で倒れても危ないので今回は薬を変えずに様子を見ましょう。それでも血圧がなかなか下がらないようなら次回から薬を変えていきます」
ってなったんだよ。
次回の診察予約は10月。
さすがに今より涼しくなってんだろってことで10月。
ほんとに涼しくなってんのか大丈夫か10月。
それまでは血圧高いはいぷれっしゃーぶらっど状態でテンションアゲアゲで様々な物事にガンガン取り組んでいけるかも ← そうじゃない
そして時々血圧下がりすぎて静かに落ち込みながらゆるゆると。
そんな僕の話は兎も角、夏は本当に血圧が普段よりも下がりやすい季節だということなので高血圧気味の人もそうじゃない人も低血圧に注意して生活整えて。
いきなり低血圧でグラグラとめまいして転ぶとかありそうなのでくれぐれもご注意を。
それにしても血圧の薬って高いな。
この薬代で何杯美味しいビールが飲めたことかとすっかり薄くなってしまった財布周りに漂うを憂鬱な空気。
血圧未だ高いままだけどテンションだだ下がりな夏の夕暮れ。