川越に近喜屋というラーメン屋がある。
「濃い口らー麺」、「焦がし醤油らー麺」、「激にぼし」、「ヒマラヤ」が4大メニューだ。他にもつけ麺や汁なし麺などがあるが、やはり近喜屋といえばこの4つのメニューがメインである。その中でも唯一、カタカナ名であり、名前からはなんだかわからないという謎のメニューが「ヒマラヤ」である。
昔は、券売機にすら「ヒマラヤ」の名前はなかった。券売機の横の貼り紙に名前が書いてあり、名前の無い値段だけ書いてあるボタンを押して食券を買ったものだった。
時は変わり、今は誰でもわかるように券売機に「ヒマラヤ」の文字がある。いい時代になったものだ。しかも、ボタンの上にテプラで「もやし増量中」とまで貼ってある。至れり尽くせりである。いったい「ヒマラヤ」は昔のままなのだろうか?
以前は大盛りを注文したものだが、今日は普通盛りで勘弁してやろう。値段は消費税率のアップなど関係ないようだ。昔と変わらず800円であった。
食券を渡しながらカウンターに座る。「ニンニクとチーズが入るがいいか?」と店員に聞かれるのも変わりない。やはりヒマラヤは健在なのか。そして待つこと約7分。
ついにヒマラヤが キタ━(゚∀゚)━!!!!!!!
相変わらず、麺が下に潜り込んでいてまったく見えない。盛り上がる野菜の高峰。
それが「ヒマラヤ」。
しっかりと下に潜り込んだ麺を引きずり出して、野菜と入れ替えなければ。
しかし、増量中のもやしが行く手を阻む。箸でつまんでもつまんでも、もやしばかり。
そうそう、ヒマラヤの頂上にはニンニクと魚粉が盛ってあるから、忘れずによく混ぜるんだぜ。味がグッと引き締まるから。
混ぜる時には、丼の横に盛られているコロチャーにも気をつけないとすぐにコロッとどこかへ行っちまうぜ。
そして、野菜と麺を天地返ししながら、このデカいチャーシューを熱々のスープの中に沈めるんだ。そうしないと冷たいまま食べることになる。そんな人生つまらないだろ?
邪魔なもやしを喰らい、少しスキマができたら一気に天地返しだ。
そして、やっと麺とご対面といこうじゃないか。
麺はきしめんのような幅広の手打ちの縮れ麺である。
コシがあって美味いこの麺に会いたかったんだよ。
せっかく出会えたんだ、ガッツリ喰らおうじゃないか。
美味い麺をガッツリ喰っても、まだ天地返しで底に沈んだもやしたちが待っている。
気を緩めたら負けるぜ。引き締めていけよ。
このスープが背脂がこってりとして、チーズの旨味もけっこうポイント高いんだよ。
スープまでガッツリしてるぜ。貧弱なヤツはそろそろダウンかな。
もちろん、俺は汁完だけどな。
近喜屋の「ヒマラヤ」は健在だった。相変わらずガツンときたよ。
満足の一杯、ごちそうさん!また来るぜ。
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