[ま]ヒマラヤは遠きにありて思ふものそして悲しくうたふもの @kun_maa
ヒマラヤというラーメンをご存知だろうか。
名前の由来を尋ねたことはないがきっとボリューム感と盛り上がる野菜の山という見た目から名付けられたのではなかろうか。
僕は年に2〜3回無性にこのヒマラヤが恋しくなることがあって今日もそんな日だったわけで。
久しぶりに行ってきたんだ近喜屋へ。
以前と同じ機械だが確実に年数を重ねた体の券売機で食券を買う。
もちろん「ヒマラヤ」と「大盛」だ。
何年か貼りっぱなしになっているボタンの上の「チーズ&ニンニク もやし増量中」のシール。ずっと増量中ということなのだろうか。
「中」というスパンはどれくらいまでを指すのだろうか。気になってしまう。
食券を店主に渡す時に聞かれる「ニンニクとチーズが入りますがいいですか?」という問いかけも変わらず、ああヒマラヤを食べに来たんだなと実感が湧く。
待つこと数分...
ついにヒマラヤが来......たの?ヒマラヤ?
前回ヒマラヤのエントリを書いた時に野菜山が痩せてチャーシューが小さくなったことを嘆いた。
今回久しぶりに見たヒマラヤは気のせいでもなんでもなくて標高が明らかに低くなっていた。
横から撮っても高く見えない。どうしたヒマラヤ。地球温暖化がこんなところまで影響を及ぼしているのか。気温が上がって野菜山が融けちゃったの?
そして以前の写真と比べると...お気づきだろうか。
野菜だけではなくてチーズやコロチャーの量も減っているのだ。
そしてチャーシューは前回と変わらず小さくなったまま。
何かがおかしい。
全てがヒマラヤだった頃の勇姿はこちら。
これこそ俺たちのヒマラヤだったんだ。
量は減ってしまったとはいえ味わいは俺たちのヒマラヤ。
背脂こってりの濃厚なスープはたぶん変わっていない。だって美味しいもの。
もやしだってシャキシャキと美味しい。濃いめのスープがよく映える。
少なくなったとはいえチーズがトロりとかかったもやし&キャベツだってちゃんと楽しめる。
以前は全てが丼からこぼれ落ちそうでうまく混ぜることができず、なかなか麺にたどり着けなかったものだが、今はすぐに麺を引きずり出すことができてしまうところがとても切ない。俺たちのヒマ(ry
きしめんのような幅広の縮れ太麺は相変わらず美味しいんだけどね。
あまりにも簡単に会えちゃうと萎えちゃう。
気のせいかもしれないんだけど以前の大盛に比べて麺の量が減ったような感じ。
わしわしと食べたらなんだかあっという間になくなってしまった。
なんだろうこの満腹感にほど遠い手応えのなさは...メガガンジャに敗れた僕でも全然普通に食べられちゃう。むしろ足りない。もう1杯くらいたぶんいける。
そして濃厚スープもグビグビと。
味付けはちょっとしょっぱいけどやっぱり美味しい。もしかして脂感も減ったかな。
もちろん完食。さっきもう1杯いけるとか書いたけど汁完したら程よい満腹感。
苦しみや胸焼けは無し。
しかしヒマラヤからヒマラヤ感がなくなってしまうとは悲しい。
もっとどっしりとそびえ立ってほしいしコロチャーも溢れるほど盛ってほしい。
もうずっと値上げしてないから厳しいのかもしれないけれど、それなら少しくらい値上げしてもいいからさ。
俺たちにもう一度立派なヒマラヤを見せてくれないか。
ヒマラヤは遠きにありて思ふものそして悲しくうたふもの。近喜屋だけにね。