[ま]豊かに生きる自由、貧しく生きる自由/竹中式イノベーション仕事術 @kun_maa
こんにちは!好きなこと以外はがんばらない男 @kun_maa です。
がんばって豊かになる自由もありますが、なんにも興味を持たずに普通に生きて貧しくなる自由もあると・・・。その危機感をどのくらい持てるかということになります。このまま何も挑戦しなければ、日本はこれから確実に生活水準が下がります。
日本人と同じような仕事を、日本人の10分の1の給料でやる国がたくさん出てきています。ですから、これまでと同じく普通にやっていたら、日本は貧しくなるしかありません。今困っていないから、なんにも興味を持たなくても今のままでいい、といっている人は貧しくなるしかないのです。それが厳しいグローバル社会です。そして、そのことに、自分自身が責任を持たなければなりません。 P.229
とても厳しい言葉だと思います。豊かになる自由も、貧しくなる自由も自己責任。
「楽には生きられない日本」で闘う12の力と題して、これからの日本で仕事や人生に挑戦するために著者が必要と考える12の力とその身につけ方を説いた本です。
12の力とは、
自分自身をプロデュースする「プロデュース力」
熱い心で思い込める「熱心力」
飽きずに原点に立ち返る「基本力」
相手の目的関数を見抜いたうえの「判断力」
馬鹿を相手にしない「情報力」
心に宇宙を描く「洞察力」
イノベーションを生む「結合力」
敵ができても恐れない「徹底力」
多忙が前提「切り捨て力」
スイッチングを怠らない「健康力とリリース力」
志のネットワーク「サポーター力」
人生塞翁が馬「達観力」
これらは、楽に生きられなくなった今の日本で、何かに挑戦し闘う人生(チャレンジングな人生)を生きるために必要な力です。
著者はこれらの力を身につけて、勝つために闘うことを求めています。
しかし、それは安易な勝ち組、負け組論ではありません。
大切なのは安易な勝ち負け論に屈しない強い心を持ち、たとえ勝てない場合があっても、自分で納得ができるような挑戦を続けることが、充実した人生になるかどうかのポイントなのです。
勝つことを求めてはいますが、決して勝つことが目的ではなく、夢に向かってがんばることが目的であり、そのプロセスが人生なのだと著者は言います。
本書が示している12の力は、とても基本的なことだと感じました。
基本的なことだけれど、誰もができているわけではないことに尽きると思います。
それぞれの力については、その重要性やそれを身につける方法について、著者の経験に基づいて非常に平易にわかりやすく述べられているため、とても読みやすい本です。
著者は最初に引用したとおり「頑張って豊かになる自由もありますが、なんにも興味を持たずに普通に生きて貧しくなる自由もある」と言います。
本書で示された12の力を身につけて夢に向かって挑戦し、頑張ることができるかどうかが問われています。
本当に厳しい時代になったものです。
本当に厳しい時代になったものです。
僕は基本的には「人生塞翁が馬」だと思っているので、不必要にがんばるつもりはサラサラありませんが、「自分のやりたいことに挑戦し、自分の生きたい人生を生きる・・・果敢に夢にチャレンジし、堂々と闘って欲しいと思います」という著者のメッセージには心動かされるものがありました。
僕のような中年の心をも動かす本書のメッセージ。
ぜひ若い人に読んでもらいたい一冊です。