[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]心が疲れたり幸せに迷ったときに読みたい一冊/真夜中の幸福論 @kun_maa

こんにちは!
いろいろ辛いこともあるけど、たぶんそれなりに幸せだと思う @kun_maa です。

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こうして日本で普通に仕事があって、生活して生きているだけで幸せなんですよね。

 
でも、生きていれば他人と比べたり、イヤなことがあったり、あーなんで自分だけ不幸なんだろうって思ってしまいます。
 
人間なんてすぐに自分の置かれた環境に慣れてしまうから、当たり前のことだと思っていることに、幸せを感じられなくなってしまうものです。
 
だから失って初めてそのときが、幸せだったんだと気づくことがあります。
 
僕もそうです。
うつになるまでは仕事ができる、普通に生活できることなんて当たり前すぎて幸せだとも感じていなかったし、タイに行けることや愛する人がいることすら当たり前だと思っていました。
 
そういう当たり前だと思っていることをできなくなったり、失ったりして初めてわかります。
それって本当はすごく幸せなことだったんだって。
 
「真夜中の幸福論」(ジョン・キム 著)


著者が考える幸福の条件とは、ぶれない「軸」をもち、その人が「自然体」で生きていること、「自分が愛せる自分自身」として生きていることを指します。

「自分の人生を支える確固たる『軸』があって、その軸と日常の思考・言動を一致させてはじめて人間は幸福に生きることができます」(P.13)

そのような幸福を得るために心がけること、幸福を感じるためのヒントが優しい言葉づかいで述べられています。

例えば、著者は次のように主張します。
・自分がコントロールできない事象についてはしかたないものとして、自分がコントロールできることには最善を尽くす。そしてその末の結果には自分で責任を持ち、きちんと自分の「学びや成長」の材料に生かす。
 
・他者との比較で幸福を測らない。
 
・幸せとはつねに、いまここに存在しているものである。
 
・この瞬間に生きていることがどれだけ幸せなのか、ぼくたちにはそれに気づく権利と義務がある。
 
・執着しないこと、とらわれないこと。
 

僕が読んでいて、特にグッときたのは次の4点です。
 
「人間関係というものは、つきあった時間的な長さではなく、自分と相手が共有した一瞬一瞬の深さと濃さによってつくられる」(P.29)
本当にそうだと思います。
どんなに短い時間でも共有できた時間が濃密であれば、人はつながっていけると思うし、その思いはきっと伝わります。
 
 
「人間の年齢と成熟度は必ずしも比例しない。生きてきた時間がどんなに長くても、その人が価値ある時間を過ごしてこなかったとすれば、それはこの世に物理的に存在した時間が長かっただけ。運命に翻弄された時間が長かったにすぎない」(P.42)
マナーの悪い年寄りの例を挙げるまでもなく、自戒を込めてそう思います。
自分より年齢が上でもまったく尊敬に値しない人が存在する一方で、年齢が若くても自分より優れていると思えば僕は心から尊敬します。
人間性の優劣に年齢はほとんど関係ないと思っています。
 
 
「執着しないこと、とらわれないこと、それが、『幸せ』になるためには非常に重要なことです。なんであれ、執着して、とらわれ、縛られるとき、自分の中に、不安というものが増殖していきます。すでにあるものに気づきそれに感謝する。無いものを無理して探そうとしないこと。縛られない人生は穏やかな人生なのです」(P.54)
ある意味、仏教の考え方と同じですね。
自分のコントロールが効かないことが多い外の世界に執着すればするほど不幸になると思います。幸せは自分の内面に見つけるものだと思います。
 
「みんなに好かれる必要はない。嫌われても、自分らしい表情をし、自分で考えた言葉を発していこう。そもそも、周りは自分が思うほど自分のことを気にしてはくれないもの。自分の人生のすべての権限と責任は、自分自身にあることを認識し、どんな状況でも自分を貫くことを忘れないでいよう」(P.120)
こういうふうに生きたいと思います。こういう生き方が幸せな生き方なんだろうなと思います。
 
 
最後に著者は幸福な人生を生きるために心がけて欲しいことを3点挙げています。
① 「比較しない」こと。
② 「競争しない」こと。
③ 「今日を生きる」こと。

心が疲れたり、乱れたりしたとき、自分の考える幸福に迷ったときに読みたい一冊です。
 
 
 
最後までお読みいただきありがとうございます。
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