こんにちは!昨日から鼻水が止まらず、垂れ流しで脱水状態気味の男 @kun_maa です。
起きていると鼻水が止めどなく流れてきてくしゃみもひどいので、寝転がって録り溜めた映画を観ることにしました。
ということで1997年の作品「エイリアン4」を観ました。
3作目のラストで、シガニー・ウィーヴァー演じるリプリーが、体内に宿したエイリアンもろとも死亡し、エイリアンシリーズもこれで終わりかと思っていましたが、なんとまさかのクローン再生という形でリプリー復活です。
回を重ねるごとに、どんどんマッチョ化してその強さを見せつけてきたリプリーは、本作ではクローン再生の過程でエイリアンのDNAを受け継いでいて、超人と化しています。
身体能力も並の人間を超えており、リプリーの身体を流れる血液はエイリアンの体液と同じくモノを溶かすほどです。
また、本作では、エイリアンのアクション性を優先しているようです。
恐怖演出のためにこれまではあまり大々的に画面に映ることがなかったエイリアンの姿が気前よく何度も登場します。
特に、水没したキッチンでの水中シーンでは、エイリアンの泳ぐ姿がとてもクールでした。
結局は、学習能力を発揮したエイリアンにしっぺ返しを食らうことになるわけですが、ガラスを挟んで向かい合うエイリアンと研究者っていう場面は今までの作品にないおもしろさだと思いました。
本作は、クローンを作成したり、エイリアンを飼いならそうとしたりと過去3作品に比べて、明らかにエイリアンと人類との関係性が狭まった設定となっているように感じました。
したがって、「得体の知れない恐怖感」というものを売りにしていた過去の作品とは路線が異なっているように感じます。
そして、本作でクローズアップされている「クローン」
本作の製作当時は、たしかクローン羊のドリーが話題になっていた頃だと思います。
8番目のクローンであるリプリーは、クローンに失敗して人間になりきれなかった自分が他にも大勢いて、自分で自分を殺さなければならなくなったり、遺伝的につながっているクイーンエイリアンから生まれた子供が人間型のエイリアンでリプリーを母親だと思って慕ってくるといった、前作までのエイリアン自体の恐怖とは異質の内容の恐怖を感じました。
きっとクローンが話題になっていた時期という時代背景もあるのでしょう。
最後に、「エイリアン」を語る上で外せないのが映画監督の存在です。
全作品が別の監督による作品なのです。
そして本作を監督したのがジャン=ピエール・ジュネ。
「アメリ」で有名になったフランス人監督です。
その映像センスの素晴らしさは定評があり、そんな監督が手がけたというだけあって、グロテスクな映像すらとても美しい作品に仕上がっています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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