[ま]最近観た映画の断片的な感想など拾い集めて @kun_maa
映画が好きで今でも暇があればちょいちょい観ています。
それでも以前のようにブログで映画の感想を長々と述べる気力というか体力というか意欲のようなものに欠けていて、映画を観た後にはそれぞれ思うところはあるのだけれど、それをなかなか自分の言葉や文章で残しておくということができていない。
せいぜいTwitterでつぶやくかモレスキンにメモを書き留めておく程度なんですな。
たまにはそんな断片的な感想のようなものをお蔵出し的な感じでつらつらと書いてみようかなと思うのです。
ジョーカー
言わずと知れた話題作。
僕は作品の内容よりもホアキン・フェニックスの「笑い」の演技に魅了された。
こんなにも悲しい笑いは見たことないってほどの胸が苦しくなるような切ない笑いから、狂気に染まって恐怖を感じる笑いまで同じように笑っているのにその使い分けからアーサーの心情の変化が押し迫ってくるようで心が震えた。
その一方で作品そのものには特段すごいと感動するということもなく、まあ普通の作品じゃないかとしか思えなかった。
主人公のアーサーの行動にも全く共感できなかったし。
話題作に対して何様だよ偉そうにって言い方で申し訳ないけれど。
自分の心が傷つけられたから、人生が思うように上手くいかないからって他人を殺していいのかと。
こんな八つ当たり的な復讐が許される社会とかヒャッハー過ぎてちょっと勘弁してほしいって思った。
ジョン・ウィック:パラベラム
キアヌ・リーヴス演じる元殺し屋がすんばらしくかっこよくて好きになった作品。
Chapter 2でちょっと「あれ?」ってなったものの、きっと今作で諸々バシッと決めてスッキリ終わらせてくれるのかと期待してましてん。
それがChapter 4に続くってどういうこと?ズッコケましたよ。
いっそのことChapter 2で終わってしまってもよかったよねって感じ。
魅力的だった過激なガンファイト&カンフーアクションの組み合わせもやや食傷気味になったし、ニンジャが出てきた日にはマジでとほほ...ですよ。
あまりにもコメディ度が上がりすぎて困惑だよ。
第1作目が一番面白いっていう映画の典型だなあって感じ。
ターミネーター:ニュー・フェイト
T2の正統な続編って売り込みが期待値のハードルを上げちゃってるよね確実に。
T2以降のこれまでのシリーズ作品に比べて酷い作品だとまでは思わないけれど、後出しジャンケンでこれかよ感は否めないっす。
観ているうちにいろいろモヤっとしてしまって劇場で所々ボソッとツッコミいれてました僕にしては珍しく。
T2の正統な続編というキャッチフレーズの作品で、ターミネーターシリーズはやっぱりT2で終わりでいいかなって改めて思い知らされるという喜劇。
アド・アストラ
これはもうすっかりまんまと予告編に騙されたやつ。
宇宙を舞台に陰謀や謎の地球外生命体が絡み合って予想外の広がりを見せるようなSFスペースアクションかなーと勝手に思い込んで観に行ったのですよ。
冒頭はちょっとそんな感じあってワクワクしたけど全然違ったから。
予想外は予想外だけどあんな個人的な親子間の超私的なお話をあえて宇宙を舞台に見せる必要あるの?ねぇ本当にあるの?なんなの?ってなったから。
びっくりしたよもう。
感想を抜き出してみたら、なんだかこの作品よかったよってのがひとつもなくて笑える。気にくわないことしか書いてないじゃん。
せっかくだから最近観た映画でおもしろかったのもひとつ取りあげよう。
勝手にふるえてろ
劇場公開は2年ほど前の作品だけど。
さっき取り上げた4作品に比べたら全然お金かかってないだろうなあっていう邦画。
たぶん好き嫌いが分かれる作品だなって思うんだけど、内向的な性格で妄想癖のある人にはきっと共感してもらえると思う綿矢りさ原作の作品。
僕はとてもぐさっと刺さってしまい「むむむむわかりみが過ぎる...」って変な汗が出まくるほどおもしろかった。
松岡茉優がとっても可愛くて切なくてそりゃもう勝手に震えてしまうのだよ。
最後のセリフに痺れたなああああ。
他にもいろいろ観たけど久しぶりに書くブログは思いのほか時間がかかってしまったので今日はこのへんで。
いやー映画って本当にいいですね。
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