地方の国立大学に入学することになった次男が今朝家を出ていった。
もともと一人暮らしがしたいからと選んだ自宅から通えない大学だ。
神経質な性格だから隣の部屋の物音が気になるところでは暮らせないからと鉄筋コンクリート造りのマンションじゃないと嫌だと平然と宣い、7畳+ロフトのワンルームでは狭いと文句を押し通して自分が気に入った部屋を選んできたのだからそりゃもうこれからの一人暮らしが楽しみでしょうがなかろう。
できることなら僕が変わりたいくらいだ。大学に通って一人暮らしでむふふふ...鼻血が出そうだ。
高校に入ってからは色々と気難しくなってやや引きこもり気味の傾向があった次男。
それまでの自分の生活が嫌でしょうがなかったとか、自分の容貌が嫌いで死にたくなるとか言い出して不安定になり僕の主治医(メンタルクリニック)に診察してもらったこともあったんだよね。
そうかと思えば自分の可能性に対するやや厨二病的な溢れんばかりの自信をみなぎらせることもあったりして。
いったいその自分は特別な選ばれし人的な自信はどこから来るのだろうか...なんて思っていたら大学受験に際してもなんだかんだ言って結果を出してしまったのだからなかなか侮れない。
大学に合格するまでは家の中で顔を合わせてもロクに会話のないちょっと気詰まりな関係になってはいたのだけど、自分が高校生の頃も親父とほとんど口をきかなかったと思えばそんなもんだよなって思ってた。
そんなだから一人暮らしをしたいならそれもいいかもねって。
いなくなったらなったでけっこうせいせいするかもとか思ったりしたんだけどさ。
今朝、出勤支度を整えているところで荷物を抱えて出て行く次男に出くわして「お、もう行くのか」ってさ、そして「ああ」とか返事されてすかさず「体に気をつけてな」って言ったらさ。
なんか急に寂しくなっちゃった。
そして昨日から新しい職場で働くのが嫌で嫌でしょうがないんだけどなんか俺もがんばんなくちゃなって思えたから不思議だよね。
さっき仕事を終えて帰宅していつもは閉まっている次男の部屋のドアが開いていて真っ暗で。
ああ、本当に出ていったんだなって実感したらちょっと泣きそうになったんだけど...いやいやちょっと待て待てと。
死に別れたわけでもなし、一人暮らしを始めたといっても脛かじりの分際だし、会おうと思えばいつでも会えるしって。
まあそれでもやっぱり嬉しさ半分寂しさ半分って感じは否めなくてさ。奴のためにも仕事嫌だとか言ってる場合じゃねえよって自分を鼓舞したところ。
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