2018年2月9日から公開となった福山雅治&チャン・ハンユー主演、ジョン・ウー監督作品「マンハント」を観てきました。
映画館で予告編を観ておもしろそうだなって期待していた作品です。
予告編以外に予備知識なしで観ましたが思っていたのとはかなり違った作品。
もっとシリアスなストーリー展開のサスペンス・アクションを期待していたのですが正直なところストーリーには期待しない方がいいです。
ストーリーのネタばらしをするつもりはありませんが、まあどうでもいい内容というかかなりコメディ感あります。僕は何度も笑いそうになりました。
本気でシリアスな作品を狙っているとは思えず、たぶんかなり遊びココロを持って作られた内容なのではないでしょうか。
ストーリー展開や登場人物の行動も次はこう来るだろうなあという期待を全く裏切らないのである意味カタルシス。
個人的にはそんな細かいところはどうでもいいからアクションを楽しみなよっていう観方がいいのかなって思います。
ジョン・ウー監督が多用するお約束のアクションシーンがてんこ盛りですから。
二丁拳銃はいろんなパターンが楽しめますし、メキシカン・スタンドオフやスローモーション、スライディング発砲もウハウハするくらいお目にかかれます。
もちろん白い鳩の使い方も印象的。
派手な銃撃戦は舞台が日本であることを忘れさせてくれるほどの迫力です。
これぞジョン・ウー作品だよねって感じで往年の「男たちの挽歌シリーズ」や「フェイス・オフ」を思い出させてくれます。
このへんに関しては、安心して観ていられるエンターテイメント色の濃い作品である一方で取り立てて新鮮味を感じないとも言えるかもしれません。
強いて言えば日本を舞台にしていることで銃撃戦やアクションシーンがかなり嘘くさく見えてしまうあたりに新鮮味を見出すというマゾヒスティックな楽しみ方も出来るのではないでしょうか。
ダブル主演の福山雅治とチャン・ハンユーですがどちらも大活躍です。
二人の体を張ったキレキレのアクションシーンを楽しみにしているファンの人も多いのではないでしょうか。
アクションシーンについては前述のとおり何と言っても監督がジョン・ウーですからしっかり見応えがありますし、まあ楽しめます。
チャン・ハンユーのファンが日本に大勢いるのかどうかは寡聞にして知りませんが、たくさんの福山雅治ファンはかっこいいアクションを決める姿や痛めつけられてもへこたれない勇姿にきっと萌えることでしょう。
ただひとつだけ気になったのは作品中で福山雅治が竹内力張りに眉間に力の入った睨みつける表情を何回もするのですが僕にはあれがちょっと痛々しかったというか無理しすぎというか似合わないなあと(あくまでも個人の感想です)。
脇を固める出演者もけっこういい感じ。
まあ外国人キャストの日本語と口の動きが微妙にずれたり台詞が胡散臭い外国人風になっているのはご愛嬌でしょう。一度気になると観ている間ずっと気になりますけどね。
いろいろと感じたままに書いてきました。
シリアスなストーリーを期待するときっとがっかりするのでそこは肝に銘じて最初から諦めて観た方が楽しめるかもしれません。
ジョン・ウー監督が得意なアクションスタイルをすごく楽しみながら日本という舞台の中にぶっ込んでちょっと遊びすぎた感もあるかなっていう作品です。
アクションを楽しむのもいいですし主演の二人を鑑賞するのもいいでしょう。
そしてそこここに香る香港映画テイストな感じも僕は嫌いじゃありません。