[ま]アルコールはダウナー系/飲みすぎた翌朝消えてしまいたくなる病 @kun_maa
過去にも何回かあったのだけど近頃また飲み過ぎた翌日に死んでしまいたくなることが増えた。
死んでしまいたいだと言い過ぎか。
そんなに積極的なものではなくてただ消えてしまいたいという消極的なものが正しい。
気分がどんよりとして何もかもがうまくいく気がしなくなる。
もうどうでもいいとか、どうせ何をやっても金輪際ダメだっていう猛烈な不安感で潰れそうになる。
もうこの先になにも希望がもてなくなって勝手に心折れて消えてしまいたくなるのだ。
飲み過ぎた夜は必ず悪夢にうなされる。
内容は忘れてしまうのだが毎回とても怖い夢。
直近で見た夢はどこかに出かけて道に迷い、同行者が次々に消えていくというものだ。消えた同行者は恐ろしい表情の別人になって世界の裏側から僕を呪う。
その表情や好きな人から呪われていくという状況がなんだかとても怖くて、また呪いが現実に浸潤してくる感覚がリアルで、目覚めてからも心臓がバクバクして嫌な汗をかきディテールは消えても恐怖感だけが脳にこびりつくような不快な夢だった。
そしてその目覚めから半日程度は落ち込んだ気分が続き、先述のように消えてしまいたい気持ちで頭や胸の中がいっぱいに満たされるのだ。
悪夢で奪われる睡眠の質や時間もきっと落ち込みの原因のひとつにちがいない。
飲んだ翌日にそのような状態になるのは決まって複数人で飲んだとき。
みんなで楽しく飲んだ翌朝がとにかくダメだ。
ひとり飲みのときには量を過ごして酩酊しても不思議とそのような状態にはならない。
あるビアバーの店長にそんな話をしたら、それは
①みんなで楽しく飲んでいると自分のペースで飲んでいるつもりでもついついハイペースになりがちで量も飲み過ぎる傾向になるのが一般的。
②ワイワイ楽しく飲んでいる分だけひとり飲みよりも疲れている。
からではないかと言われた。
そう言われてみればそうかもしれない。
先日、メンタルクリニックの定期診察で楽しく飲んだ翌朝の気分の落ち込みについて相談をしてみた。
主治医には「それは二日酔いでしょ」と笑われた。
気分はすごく落ち込んで消えてしまいたくなるのだが、頭痛や吐き気など肉体的な苦痛はないし二日酔いではないのではないかと反論すると「アルコールはダウナー系だからその影響が翌日に残って抑うつ的になるんじゃないか」と言われた。
そういう意味では二日酔いなのか...
飲むと楽しくなるからアルコールはアッパー系だと勝手に思い込んでいたがどうやら違うらしい。
アルコールで脳の働きが落ちているから理性の抑制が外れて楽しくなったり、それに引きずられてドーパミンが出ているだけのようだ。
アルコールは飲みすぎれば気分を落ち込ませる。楽しさの副作用。
だから楽しければ楽しいほど翌朝消えてしまいたくなるのかもしれない。
ところでこの気分の落ち込みだがたいていの場合、昼過ぎには「なんであんなに落ち込んでいたのだろう...」と自分で不思議に思うくらい回復する。
落ち込んでいる間はまるで「うつ」の暗闇に逆戻りしたみたいで本当に心底嫌なのだけど回復が早いからまだ戻れるところにいるのだろう。
消えしまいたくなるほど落ち込むのは本当に苦しくてすごく嫌なのだが、喉元過ぎればなんとやらで前日すごく楽しめるならばそれはそれで楽しさと苦痛の取引成立なのかもしれないね...なんて思うところが全く懲りてない。
飲みすぎないように気をつけるつもりはあるけれど、あの楽しさを捨て去る気にもなれなくて今宵もまたどこかのビアバーで声をかけてもらえると小躍りしてワイワイ飲んでしまうと思うのでみなさんどうかよろしくね←ダメだこりゃ