ここ数日鬱々とした日々を過ごしている。
理由はちょっと掘り下げればすぐにわかることだけど掘り下げて考えることが怖いのとその余裕がないほど心が疲弊しているから目をそらそうとしている。自分に正面から向き合おうとしない臆病で不誠実なところにはほとほと呆れてしまう。
そんなわけで今日は仕事をサボって運転免許の更新に行ってきた。あと数日で有効期限が切れてしまうからってのはもちろんだが本心は仕事をする気力がなかったから。
免許の更新なんてものは決まりどおりに手続きを済ませればいいので気分がどうであろうと関係なく行える。重い腰を上げればいいだけの話だ。
警察署まではそれなりに距離もあるので自転車で往復すれば日光を浴びることもできる。気分が落ち込んでいるときは太陽の光を浴びるといいというのはよく聞く話だし、自分の経験上も有効な手段だとわかっている。
ここは太陽にでもすがってみるかと軽い気持ちで僕は身支度をはじめた。
昨日は終日部屋に引きこもって寝ていたものだから起き上がるとふらふらした。
昨夜の眠りがとても浅くて何度も目が覚めたことや食欲がなくてほとんど食べ物を口にしていないというのも関係あったのかもしれない。
ほんの少し自転車をこいだだけで冷たい汗が出て眩暈がしてきた。
交差点の赤信号で止まって呼吸を整えながら見上げた空に夏の日差しのような太陽。
太陽の方を向いて目を瞑りそれでもまぶしさを残す強い陽光をジリジリと顔に感じていた。少し暑すぎるよな。そんなどうでもいいことを考えていた。少し心にゆとりができたのだろうか。
次の瞬間グラッと頭が揺れる感覚がして倒れそうになった。
左足に力を入れて自転車ごと倒れるのを踏みとどまったと安堵した途端にこみ上げる吐き気。
僕は横にある街路樹の根元に倒れ込むようにして吐いた。何も食べていないので胃液しか出てこない。こういう吐き気はいつも以上に苦しくて苦手だ。
吐き気は3回ほどでおさまった。
苦痛で流れて瞼とまつ毛を濡らす涙に乱反射した太陽がまぶしすぎて僕の憂鬱に刺した影が深みを増したような気がした。
このブログを気に入っていただけたら、ちょくちょくのぞきに来ていただけるとうれしいです。そして、とっても励みになります。
RSS登録していただける方はこちらのボタンをご利用ください。