真夜中に苦い水が口いっぱいに広がる感触と咽喉側の鼻の痛みで目が覚め、思わず苦いものを飲み込んだ。
最初は何が起こったのかわからなかったが、どうやら眠っている間に胃液が逆流して喉と口を満たしたようだ。
幸いなことに口から胃液が溢れ出す前に目が覚めたから、枕や布団を汚すことはなかったのだけどこんなことは初めてなので戸惑ってしまう。
今までも食中毒や腹にくる風邪などによる腹痛や吐き気で夜中に目が覚めてトイレに駆け込んだことは何度もある。
でも今回のはそういうのとは明らかに違う。腹痛や吐き気のような症状がまったくなしに、いきなり胃液が溢れ出してきた。
慌てて起き上がって胃液を飲み込んでも、その後に腹痛も吐き気も起きない。
ただ不快感が残るだけ。
いったい何だったんだろうと思いながらも、眠気には勝てず再び横になる僕。
そしてほぼ1時間後、僕は再び静かな胃液の逆流に襲われた。
相変わらず、鼻の痛みと口の中の苦さ以外に変わったところはない。
もしかして、胃の噴門でも壊れてしまったんじゃないかと寝ぼけた頭で考える。
考えたところで何がどうなるものでもない。それでも考えずにはいられない。だって人間だもの。
体を起こしている分には胃液がこみあげる事もないし痛みもない。
そこでふと思いあたったのは、クラフトビールにハマってからほぼ休肝日なしで毎日ビールを飲んでいること。
もしかしたら、これは僕の胃が酷使に対して反抗しているのか、SOSを発しているのかもしれないと思った。
欲望のままにクラフトビールを味わい尽くそうとする僕の行動に対して、胃がNO!を突きつけてきたのかもしれない。
胃袋から胃液が逆流した翌日はずっと胃が重く食欲がすっかりなくなってしまった。気分は病人。
僕は久しぶりにビールを飲むのをやめて、仕事帰りにマツキヨで買ったパンシロンを飲んでみた。
こういう症状にパンシロンが効くのかどうかは知らない。
ただ、昔から胃薬といえば僕の中ではパンシロンなだけだ。昔ながらのパンシロンが見当たらずパンシロン・キュアになってしまったのは残念至極。
パンシロンを飲んだら、とりあえず食道のあたりがスーッとして少し食欲が出てきたような気がした。プラシーボ効果?
これで夜中の胃液逆流が止まってくれればいいのだが。
本格的に胃袋の逆襲がはじまったのだとしたら僕はきっと途方に暮れてしまう。
クラフトビールをパイントでグイグイ飲めない人生なんて今の僕には想像もできない。
そして毎晩胃液の逆流で目が覚めるなんてゾッとする。
そういえば僕の父は59歳で胃癌の手術を受けて胃のほとんどを切ってしまったんだよなあって嫌なことを思い出す。
あゝストレスで胃が痛い...
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