[ま]体感時間 @kun_maa
歳を重ねるほど時間が経つのが早く感じる。本当にもう早っ!!!!ってくらい早く感じるのだ。まだそうでもない人はいずれわかる時が来るから安心していいよ。
僕なんてクリスマスがほんの数日前のように感じるくらい。別にクリスマスに楽しい思い出があるわけでもないんだけどさ。
年齢とともに体感時間が変化することについては幾つかの説がある。きっと多くの人に共通の感覚で、それを不思議に感じた頭のいい人たちがあれこれ考えてきたんだと思うんだ。
例えば、記憶量が体感時間に関係するという説。
子供は大人に比べて知らないことが多くて必然的に新しい経験をする機会が多いから、その経験を通して獲得する記憶量も多くなる。逆に大人は次第に仕事も日常生活も同じ経験の繰り返しが多くなり、それに伴って獲得する新しい記憶量も少なくなっていく。
記憶量が多くて密度が高い時間の方が、そうではない時間と比較して相対的に時間がゆっくりと過ぎるように感じるというのだ。だから獲得する記憶量が多い子供の時間の方が大人の時間よりも長く感じられるってわけ。大人の時間って表現はちょっと違うことを想像してしまうけど。ああ僕だけか。
体長が体感時間に影響しているという説もある。
一般的に体長が短く小さい動物は動きが素早く、体長が長くて大きな動物は動きが緩慢になる。その結果、同じ物理的な時間の長さの中でより多くの行動ができる小さな動物の方が時間がゆっくりと過ぎるように感じるらしい。だから体長の小さな子供の方が大人よりも時間が長く感じられるというのだ。
まあこちらの説については、低身長の大人と高身長の大人の間では年齢が同じなら別に時間感覚に違いがないよなって思うので個人的にはどうなんだろうとは思うけど。
象とネズミくらいの違いがあれば別なんだろうけどさ。
そんな体感時間に関して具体的に数字で示そうとしたのが、19世紀フランスの哲学者、ポール・ジャネ。彼が発案した「ジャネーの法則」というものが有名だ。
全く話は逸れるが僕のMacでジャネーの法則と入力すると「じゃねーの法則」と変換されてそれはそれでちょっとおもしろそうな法則の予感がしてくる。
じゃねーの法則ジャネーの法則ってのはざっくり簡単にいうと、ある時期における体感時間は年齢に反比例するというものだ。
ちょっと自信がなかったので Wikipedia で確認したら次のように書いてあった。
ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書[1]において紹介された[2]法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。
例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。
そう、これによれば僕にとっての10日間は体感的には5歳の子供の1日に当たるということになる。そりゃ毎日が高速で過ぎ去っていくわけだ。
さらにジャネによれば、体感時間の観点からは人生の折り返し地点は16歳から20歳だという。あれ?僕の人生とっくの昔に折り返した上に使い切ってんじゃないか......
そうとわかればすでに儲けもんのおまけのような人生なのだから、やっぱり自分の好きなように生きた方がいいじゃんって思う。
結局そうなる。結論は同じでブレがないところがいいんジャネ。
それにしてもいつの間に折り返して終わってたんだよ僕の人生まったくもう。どうりで光陰矢の如しだよ。
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