こんにちは!ラブストーリーは突然に @kun_maa です。
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<あらすじ>
2001年春、海辺で出会ったサヴァナとジョン。
出会った瞬間から“恋”の予感があったが、一緒の時間を過ごすたびに強く惹かれあい、2週間で恋におちていく。
しかし、米軍の特殊部隊に所属するジョンは戦地に赴かなくてはならず、サヴァナの心はゆれる。
それでもふたりは絆を信じ、手紙で心を通じ合わせていく。
数か月後、任務より戻ったジョンとのかけがえのない18時間を過ごすサヴァナにとって、この愛しい時間が永遠に続くと思っていた。
しかし、ある事件をきっかけに、ふたりの運命は変わっていく。
苦悩の末、任務の延長を志願したジョンのもとに届いたのは、サヴァナからの別れの手紙だった。
打ちひしがれ、自ら激しい戦地での任務を志願したジョンが、故郷へ帰還して初めて知った、手紙に書かれていなかった事実とは・・・。
[映画公式ホームページより]
自分の恋路と重ね合わせておっさんが胸をキュンとさせてもいいじゃないか。
2006年世界で最も読まれた恋愛小説に選ばれた原作「親愛なるきみへ」は『きみに読む物語』(04)、『最後の初恋』(08)の著者であるニコラス・スパークスの最高傑作と言われています。その当時の映画化取得権争いもかなり激しかったと言いますから、大人が観るラブストーリーとしては期待大です。

- 作者: ニコラス・スパークス,Nicholas Sparks,雨沢泰
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2011/09/17
- メディア: 文庫
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2人が出会い、恋に落ちていく2週間はその映像の美しさも含めてとても繊細に描かれていて、恋のときめきを画面全体から感じる印象的な作品です。
そう、恋って「する」ものじゃなくて「落ちる」ものなんだよ。あの感覚は「落ちる」こそがふさわしい。
お互いにいつも別れ際にさよならって言えなくて「すぐに会おうね。」が合い言葉。
心がざわざわと切なくなって観ている僕もサヴァナ役のアマンダ・サイフリッドに惚れてしまいそうになります。
ジョンが任地に赴いてからの2人の手紙のやり取りも愛を育む設定としては比較的ありがちながら、これがなんとも切なくてけっこう好きでした。
直接的な言葉のやり取りよりも文字でこそ伝わるものとそのもどかしさと......
でも運命のイタズラか9.11同時多発テロ事件が2人の間を引き裂くことになるのです。
ジョンは任務を延長せざるをえない状況に追い込まれ、自分の任務とサヴァナの元に戻りたい想いの間で苦悩します。
そりゃ苦悩するさ。任務が終わってサヴァナに会える日が見えていたのに帳消しなんて酷すぎる。
任務を延長してもジョンのサヴァナへの気持ちには変わりはありませんが、サヴァナからの手紙は途切れがちになり、ある日ジョンの元に届いたのはサヴァナからの別れの手紙。
どうしてたった3年間が待てないのか。
女心と秋の空はなんとやら......僕はこのときサヴァナに対して怒りさえ覚えました。
そうは言っても自分に置き換えれば、3年どころかたった2時間が待てなくて「さみしい...」なんて呟いているんだから気持ちはわかります。
あれ?さっきの怒りはどこいった?
僕が撃たれたとき、薄れ行く意識の中で僕の頭に浮かんだものは、コインだった。
僕は1980年に製造された、アメリカ陸軍の兵士だ。
けれど、穴が2つ開いて、僕は不良品になった。
映画の冒頭でこのようなモノローグがありました。
最初はジョンが死んでしまうストーリーなのかと思わされます。
でも、この「穴が2つ開いて、僕は不良品になった」という台詞の本当の意味するところを、病に倒れた父親とのシーンで気づかされるとき(劇中ではわざわざ言及はされませんがきっと気づきます)、不覚にも僕は泣いてしまいました。
この映画ってラブストーリーとしては全然泣けませんし、前半の恋に落ちてから手紙のやり取りをしていくシーンより後はラブストーリーとして優れた作品だとも思いません。
僕が強く感じたのは、この作品はラブストーリーの形を借りた親子愛の映画なのではないかということです。
そのような視点で観たときに、いい映画だったかもしれないなって思います。
そして映画を通してもうひとつの隠れたテーマとなっているのがコインであり、満月であり、ジョンに開いた2つの穴でありといった「円」を連想させる事象。
気になるでしょ。
そして最後に2人は......続きはぜひ作品を観て自分の目で確かめてください。
立場的にはジョンに思いっきり感情移入して観ることをお勧めします。
2010年アメリカ映画
監督 ラッセ・ハルストレム
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