[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]映画「きみはいい子」の巻 @kun_maa

スポンサーリンク
 

全国210か所の児童相談所が平成29年度に児童虐待相談として対応した件数は133,778件と過去最多を記録した(厚生労働省2018年8月30日発表速報値)。

 

小・中・高等学校及び特別支援学校における平成28年度のいじめ認知件数は323,808件(前年度225,132件)と前年度より98,676件増加(平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」)。

 

65歳以上のひとり暮らし高齢者の増加は男女ともに顕著で昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人だったのが平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、高齢者人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっている(平成29年版高齢社会白書)。

 

学級がうまく機能しない状況、いわゆる学級崩壊については前段で数値を引用した文科省の調査に項目が存在しないため全国的な状況については把握されていないが1990年代後半に顕在化して以来現在に至るまで少なからず問題となり続けている。

 

こんな世の中じゃPOISON...じゃなくて映画「きみはいい子」である。

きみはいい子

児童虐待、いじめ、学級崩壊、モンスターペアレント、独居老人、支援学級に通う子供を取り巻く環境...様々な問題や課題を抱えた大人と子どもの姿がそれぞれ同じ町の同じ時間の中で描かれていく。

このような複数の主人公と別々のストーリーが平行して描かれる作品にありがちな最後には主人公たちの人生が交錯してひとつの物語となるという形はとっていない。

 

それぞれが直面し抱える問題をことさらおおげさにではなく、日々過ぎ去っていく日常の中で丁寧に描き出すことでまるで自分もその町に住む当事者になったかのように感じる。

切なさや不安や痛み、怒りや悲しみや愛しさや不甲斐なさが複雑に絡み合った感情を観る者に抱かせる。

 

映画で取り上げるにはひとつで十分に重たい社会問題を平行して複数扱いながらも観終わった後に気分が塞ぐことなく済むのはその描き方によるものだと思う。

問題は問題として浮かび上がってくる事実を淡々と時には事実故に残酷に描きながら、その場に存在する登場人物の苦悩や悲しみをそのままにせず愛情をもって包み込むような感じと言ったらいいだろうか。

作品で描かれる情景に心が痛むことがあってもどうしようも無い無力感に包まれようともそれでも尚僕たちはまだきっと先に進むことができるはずという希望を示してくれている。

 

誰かに「きみはいい子なんだよ、大丈夫」って言って欲しくて誰かにぎゅっと強く抱きしめてもらいたくなる、そんな作品。

なんだか人生うまくいかないな辛いな切ないなって時でもこの作品を観ると凹みながらもきっと温かく勇気づけられるんじゃないかな。

映画「きみはいい子」おすすめです。 

きみはいい子

きみはいい子

 

原作本は読んでないけど素晴らしいらしい。 

([な]9-1)きみはいい子 (ポプラ文庫)

([な]9-1)きみはいい子 (ポプラ文庫)

 
スポンサーリンク
 

このブログを気に入っていただけたら、ちょくちょくのぞきに来ていただけるとうれしいです。そして、とっても励みになります。

RSS登録していただける方はこちらのボタンをご利用ください。

follow