[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]タイの不思議な霊(ผี)体験 /家を守るピー・クマントーン(ผีกุมารทอง) @kun_maa

おっす!霊感はないけど霊体験はそれなりにある @kun_maa です。

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タイには、ピー(ผี)と言って幽霊というか精霊というか、まあ表現の仕方はちょっと難しいのですが要はそういった霊的なものが至る所にいると信じられています。なんとなく日本の八百万の神みたいな感覚でしょうか。

タイの街を歩いているとよく見かける小さな祠、あれもピーを祀ったものです。

バンコクで有名な旧そごうの近くにあるエラワン・プームなんかもそうなのかな。

あれも確か工事現場で事故が多発してそれを収める為に造ったはずだけど、でも祀っているのはヒンドゥー教の神様か。ピーじゃないか。どうなんだ。

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僕がハマっているタイのお守りプラクルアンも、実は仏教とピー信仰の融合したものだと考えられています。

そんなピー信仰が今も日常生活の中に息づくタイで僕は以前にも不思議な体験をしました。 

kun-maa.hateblo.jp

 

ピーには、いわゆる妖怪や悪霊のような人に害を及ぼすものから土地神のようなものや木の精霊、家を守る精霊などホントいろいろな種類がいます。これが一口に幽霊だって括ることできない理由。

 

今回は僕がタイで新築の家に泊めてもらったときの体験。

その家のリビングの高いところに子供の形をした置物があり、水とお菓子が供えてあったのでなんの神様なのかなと思い家主にたずねてみました。

するとお寺から男の子のピーを借りてきて家の中を守ってもらっているとのこと。

お寺ではピーまで貸してくれるのかとちょっと驚きましたが、きちんとお参りだけはしておきました。

 

その日の夜中、2階の部屋で寝ていると誰もいないはずの1階のリビングで、時折バタン!とかガン!とか音がしていました。

何の音?って住人に聞くと、ピーが遊んでいるんだろうって...え?マジか。

 

翌日は1日中、家主や近所に住む家族と一緒にお寺や市場を訪れてすごし、市場でムーヤーン(豚肉の串焼き)とカオニャオ(もち米)、その他諸々のおかずを買って夜に家に帰りました。

 

買ってきた荷物をリビングのテーブルに置きひと息ついた時、荷物の奥の方にあったムーヤーンの袋だけが床にポトンっと滑り落ちました。

手前にも荷物がたくさんあるのになんで奥にあったムーヤーンだけが突然落ちたのかとっても不思議でしたが、家主は「男の子のピーがムーヤーンを食べたがっているのかもしれない」と普通の顔で言いました。普通のなんでもない出来事のように。

ピーがムーヤーンを食べたがっているならまずお供えをしないといけないのかなあと思いましたが、お供えをしなくてもピーの名前を呼んで(なんと名前がついているのですよ!)「一緒に食べよう」と声をかけてから食べ始めれば問題ないそうです。

 

まずムーヤーンを皿に移してからピーに声をかけ、次にビールを開けてグラスに注ぎました。喉がカラカラだったのでムーヤーンをつまみにしてビールを飲もうと思ったんです。

さて、まずは最初の一杯だよなと口元にグラスを運ぼうとしたときに異変は起こりました。グラスを持つ手が急にガタガタと震えだしたのです。

それまでなんの違和感もなく普通に使えていた右手が、グラスを口に近づけようとすればするほど激しく震えてとてもビールが飲める状態ではありません。

 

グラスを口から遠ざけると震えが小さくなり、グラスをテーブルに置くと震えが止まります。試しに他のものを持ってみましたが手は全く震えません。

ビールを飲もうとするときだけ、グラスを持った手が震えて止まらなくなるのです。

 

それを見ていた家主が「ピーがビールを飲みたがっているんじゃないかな?」と言いました。しかも真顔で。よくそんな真顔で怖いこと言うなって思ったんだけど彼女らにしたら日常の出来事のようなのです。アメージング・タイランド

純日本人の僕はそんなバカな......とは思いましたが、とりあえずこのままだとビールが飲めないので他のグラスにビールを注ぎ、お供えをしました(この間、手の震えは全くなし)。

 

その後、再びビールを飲もうとしたら最初よりは震えが小さくなりましたが、まだガタガタと震えてとても飲めません。

「お寺から連れてきた子供のピーは4人いるんだよ。まだ1杯しかあげてないから......」と言う家人の言葉に耳を疑いつつも、毒を食らわば皿まで的なヤケクソ気分で「全部飲んでいいです!でも僕にも少し飲ませてください!」と手に持っていたグラスをテーブルに置いて言いました。

 

しばらくそのグラスを見つめながらピーが満足するのを待ちました。

2分経ちました。ビールを飲もうとするとまだ少し手が震えます。

5分経ちました。ビールを飲もうとしても、もう全く手は震えませんでした。

どうやらこの家の子供のピーは僕と同じでビールとムーヤーンが好物のようです。

 

思い返すほどになんとも不思議な体験でした。

その後、滞在中にビールを飲もうとしても手が震えることは二度とありませんでした。

夜中に1階から不思議な音がすることはしょっちゅうでしたけど。

もしかしたら、突然家にやってきた異邦人の僕をピーがからかったのかもしれませんね。

 今だから言うけど、子供のくせにビール飲むなよな!まったく。

 

この子供のピーのことをタイ語でピー・クマントーン(ผีกุมารทอง)と言います。

日本で言うと「ざしきわらし」みたいな感じでしょうか。

昔は流産した子供の遺体を使ってクマントーンのお守りを作ったりしたという、かなり恐ろしい話を聞いたことがあります。

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