[ま]amazarashi 初のベストアルバム「メッセージボトル」/amazarashi を知らず生き辛さを感じている人にこそおすすめしたい @kun_maa
好きなバンドは?とか、どんな音楽を聴いてるの?って聞かれて「amazarashi(アマザラシ)です」って答えると9割方の人に「は?」って顔をされる。
amazarashi を知らない人が多いってことにはもうすっかり慣れっこになってしまった。彼らの楽曲を知らないなんてすごく残念だなって思うのと同時に、秋田ひろむが紡ぎだす独特の挫折感や屈折した心情を織り込んだメッセージ性の強い歌詞と切なくも力強いメロディに救われた気がして希望を見出す必要のない人生というのもそれはそれできっと幸せなんだろうと思う。
そんな彼らの初のベストアルバム「メッセージボトル」が2017年3月29日に発売された。アルバムには3種類あって、完全生産限定盤、初回限定盤、通常盤。よくありがちな差別化ではあるけれど、コアなファンから入門者まで好きなタイプを選べるという点ではアリだと思う。
僕はもちろん完全生産限定版を購入した。
これがまあパッケージがデカい!いや、うれしいんだけどさ。ちょっとびっくり。
パッケージのデザインも amazarashi っぽくて好きだ。
メッセージボトルには秋田ひろむが選曲した amazarashi の代表曲全 26 曲が収録されている。今後も歌い続けるであろう曲を選んだという秋田のコメントのとおり、僕も特に好きな amazarashi らしい楽曲ばかりが詰まっていてすごくうれしい。
さらに2つの限定版には彼らのメジャーデビュー前の2009年に、出身地である青森で500枚限定リリースされたまだひらがなの「あまざらし」だった頃の幻のミニアルバム「光、再考」を完全収録。その他に6曲分の特別映像を収録したDVD、amazarashiの過去をつづった小説「メッセージボトル」も同梱されている。
僕が手に入れた完全生産限定盤には、これらに加えてCDに収録されている全曲の歌詞、そして彼らのアルバム全曲の歌詞と対になった詩を収録した全集も付いてくる。
amazarashi ファンとしては失禁しそうなくらい特別で思い入れの強いベストアルバムとなっているばかりか、まだ amazarashi の楽曲を知らないという人にとっては彼らの音楽性を手っ取り早く知るためにとてもおすすめなアルバムである。
CDとDVDが合わせて4枚。
小説や詩が収められている全集は布張り豪華版である。単なる特典って感じのおまけ感はまるでない本格仕様の本である。
「amazarashiくん」をはじめとしてファンにはおなじみのイラストあり。
amazarashi の過去をつづった小説。
メッセージボトル収録曲の全歌詞。
amazarashi全詩集。
全詩集が付いてくるなんて、彼らの楽曲は言葉にこそ一番の魅力がある(と僕は思っているのだけど)amazarashi らしい趣向だと思う。
amazarashi の歌に涙し、力づけられ、時にはさらに落ち込んだりしながらも聴き込むほどに離れがたくなる魅力にすっかりハマってしまった僕は今回の「メッセージボトル」に大満足である。
そりゃあの曲も入れて欲しかったなとかそんなことは当然あるわけだけど、それを言ったらキリがない。今の時点での amazarashi を表すには素晴らしい選曲だと思う。
彼らのライブには年末のCDJで初めて参加したのだが、観客席との間に紗幕を下ろして様々な映像や歌詞を投影しながら演奏するスタイルは刺激的で心に強く残るものだった。
実はすでに3月から始まっている「amazarashi Live Tour 2017」の6月3日豊洲PITでのライブに参加する。「メッセージボトル」を存分に堪能しながら今からライブが楽しみで仕方ない。
amazarashi をまだ聴いたことがないという人、その中でも今なんとなく生き辛さを感じている人にこそ是非おすすめしたいのが「メッセージボトル」である。
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