「小さいことにくよくよする」ことに生命力を使いはたし、人生の楽しみに気づかない人がどんなに多いことか。
そのコツさえ身につければ、人にもっとやさしくすると同時に、寛容になれるエネルギーが増大することに気づくだろう。
僕たちは小さいことにくよくよすることにどれだけ生命力を使いはたしていることか。
小さなことを大げさなことに変えてしまうのは、自分自身の思考のせいであるにもかかわらず。
人生は緊急事態ではない。
人はもっと心穏やかに、自分にも他人にも寛容に生きることができるはずである。
そのために必要な心がけや戦略を100項目にわたって述べているのが本書「小さいことにくよくよするな!」だ。
それは例えば、こんな感じ。
こんなはずじゃない、もっとよくなるはずだと思い込むいつものパターンに落ち込んだら、いまのままの自分でいいんだと心の中で言いきかせること。批判するのをやめれば、すべてはうまくいく。
人生のあらゆる場面で完璧主義を捨てるようになれば、人生はそれ自体で完璧なことに気づくようになる。
まずマイナス思考や不安のタネというのは勝手にふくれあがるものだ、とつねに自覚する。なにか考えているとき自分がどんなに緊張しているかお気づきだろうか?くよくよすればするほど気分は落ち込む。
目が見えること、人から愛されていることといった人生の奇跡ーこの本が読めるのも、ある意味では奇跡なのだがーについて考えると、自分が「大変なこと」と感じていることは実は「小さなこと」にすぎず、自分自身で「大変なこと」にしているだけだとわかる。
いわゆる自己啓発本。
この本はどこから読んでもいい。順番は特に関係ない。
どの項目も、お題目を唱えて説教をするような感じではなく、実際的な書き方をしているところに読みやすさがある。
多くの項目は、一見当たり前のことが書いてあるように思える。
でも、実行できていない。少なくとも僕はできていない。
小さなことを大げさに考えて、くよくよと絶望したりする。
わかっちゃいるけど・・・というやつだ。
著者は、思いやりや謙虚さ、幸福感や忍耐も身につけるには訓練が必要なのだと説く。
わかったつもりでいるだけじゃダメなのだ。
やるかやらないか、そこが大事なポイントである。
いつまでたっても、わかっちゃいるけど・・ではなにも変わらない。
今まさに小さなことでくよくよしている自分に対して、本書が示している方法を少しずつでも取り入れて心穏やかになりたいものだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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