[ま]大手メディアが隠すニュースにならなかったあぶない真実(上杉隆 著)@kun_maa
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ただ、その頃はまだTwitterやブログもやっておらず、情報源はTVと新聞だけ。
この本を読んで、今にして思えば情報源があまりにも少なすぎたと感じています。
今回ご紹介する本はこちら
この本には、3.11 以降の日本のメディアが、福島原発事故について、いかに「根拠なき安心・安全デマ」を無批判に報道してきたのかが克明に綴られています。
政府、東電の隠蔽体質、デタラメな記者発表と言い逃れ。
最大の広告主である電力業界に尻尾を振って追従する大手メディア。
都合の悪い事実には蓋をして、決して誤りを認めない報道機関。
読んでいて戦慄と怒りを覚えました。そして、本書には著者の無念とやりきれない思いが込められているように感じました。
著者は、そんな状況のなか可能な限り誠実に事実を知らしめようと奮闘してきたように思えます。
それでも、著者は自分のことも含めてこう言います。
「今回の3.11以降の報道はたまたまフリーやネットの報道が合っていたかもしれませんが、次も同じようにフリーやネットの報道が正しいとは限りません。ソーシャルネットワークが出てくる効用というのは、多様な情報を国民が受け取れる社会を作るという1点だけなのです」
そして、日本のジャーナリズムに必要なのは「間違いをチェックするシステム」を作ることだと指摘しています。
そのためには記者クラブのようなやり方は改め、情報を全てのメディアにオープンにし、メディア同士が相互批判して情報のチェックをする以外にないのだと。
そして、我々日本人も、ひとつのメディアをやみくもに信用するのではなく、「情報が正しいときもあれば、間違えているときもある」それは大手メディアであろうとインターネットであろうと変わらないという姿勢を身につけることが大切なのだと訴えています。
この本に書かれていることがすべて真実なのか、それとも誤ってることはあるのか。
なにが真実で、なにが嘘なのか、すべてにおいて、その答えを見つけるのは我々であり、日本の現状を変えていくのも我々なのです。
多くの人に読んで、考えるきっかけとしてほしい本だと思います。
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