こんにちは!@kun_maaです。
@ushigyuさんの電子書籍が出版されたというので読んでみました。
販売書店はいくつかあるようでしたが、僕は前から紀伊國屋のkinoppyを利用していたのでサクッと簡単に購入できました。
本書では、いわゆる「自炊」について、そのメリットやリスクの解説、裁断機やスキャナーのスペック比較や本を裁断する際のチェックポイントまで、自炊をしたことがない人でもこの本さえあればひとりでできるぜっ!ていうくらい丁寧にわかりやすく記述されています。
加えて、実際に電子化した本を快適に読む方法、裁断後の本の処分方法に至るまで、詳細に解説されていて非常にわかりやすかったです。
今まで一度も自炊しようと思ったことのない僕ですら、「あれ?自炊って意外と自分にもできそうじゃん!」って思ってしまいました。
また、技術的なことだけではなく、なぜ日本では「自炊」が必要とされているのか?日本での電子書籍の現状などの説明もあり、なるほどなぁと関心を持つことができます。
さらに、自炊を一方的に勧めるのではなく、本を裁断し、データ化するリスクとハードルについても述べられていて、公平な感じを受けました。
個人的には、電子化のメリットとして、持ち運びが楽なことと、読書のアウトプットがより短時間で、簡単にできるという点が大きいかなと思いました。
自分にとって自炊することは、金銭的ハードル(=設備投資)が一番高いので、グレー部分とは言え、自炊代行業者選びのポイントにも触れられているのはありがたかったです。
また、iPad×i文庫HD×Evernoteを使って、簡単に読書ノートをつくる、スクリーンショットを活用した「クリップ読書」など新しい読書スタイルの提案も興味深く読ませていただきました。
まとめ
この本は確かに「自炊」のための本と言えるかもしれませんが、僕にはそれだけではなくて、@ushigyuさんの本に対する愛情をすごく感じました。あー、この人は紙だとか電子化だとかの以前に、本当に読書が好きなんだなって思いました。
それは次のような文章に表れていると思います。
本を電子化するというのは、何も紙の本をやめて電子書籍を読もう! というのではなく、電子書籍ならではの特長を正しく理解して、「紙の本」「電子書籍」それぞれの良いところ取りをして今以上に読書を楽しむ、ということに他ならないのです。(P.10)
電子書籍は紙の本に取って代わるものではありません。今まで本を手にとってこなかった人にもアプローチでき、読書の新しい可能性を広げる本のもう一つのカタチなのです。(P.249)
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