昨日の台風。
あまりにも雨風がおとなしかったのと天気予報をちゃんと見ていなかったこともあり、もう通り過ぎたのかと思い込み傘を持たずしかも一駅先まで自転車で出かけてしまった。
出かけた先はメンタルクリニックの定期診察だったのだけど、ここのところしばらく調子が悪くないので医師と相談の結果抗うつ薬を少し減薬することになった。
もう何年も通院していてどうにも終わりの見えない閉塞感のある状況の中、少しずつでも薬が減ることはうれしいものだ。
ちょっとウキウキした気分での帰り道。
自転車を置いていた駅に着くと土砂降りの雨だった。
ありきたりの表現で心苦しいのだけどそれはまさにバケツをひっくり返したような激しい雨で横殴り風のおまけつき。
そう、ちょうど台風が最接近しているあたりだったのだ。
うれしいことの後にはだいたい帳尻合わせみたいに嫌なことがあるもんだなやれやれって諦めの気分で僕は土砂降りの中自転車を走らせた。
あっという間に頭からつま先まで全身ずぶ濡れ。
雨だれが目に入って視界は悪いしズボンが脚全体にはりついて動きがぎこちないしほんとロクなもんじゃない。
ところが最初は最悪だって思っていたのに、濡れることへの抵抗を諦めて全てがびしょ濡れになるがままに任せて走らせる自転車の上で僕は快感を覚えていた。
雨や風をそのまま全身で直接感じられるような爽快感。
それはまるで子供の頃の夏休みの開放的な気分を思い出させるような体験だった。
そういえば近頃は服を着たままこんなに思いっきりずぶ濡れになったことなんてなかったなって。
雨の中をずぶ濡れになりながらニヤついた顔で自転車を走らせる僕は傍目から見たら相当気持ち悪かったかもしれない。
帰宅してシャワーを浴びて体を乾かし人心地ついたあたりから今度は気持ちが不安定に。
寂しさに心囚われて落ち込んだりして。
なんともめんどくさい日である。
虚無感にとらわれてこんなTweetしてた。
ときどき何もかもが虚しくなって心に大きな空洞ができたような気持ちになる。その空洞が寂しさに変換されてそれを誰かの存在で埋めようとするけど一時凌ぎに過ぎなくて。所詮空洞は自分で埋めなきゃしょうがないんだよなって思う。寂しさに打ち勝つ強さがほしい。
— Maa(หมา) (@kun_maa) 2018年7月28日
それは一晩明けた今朝になってもちょっと引きずっていてどうにもやる瀬無くて心乱れる日曜日の朝なわけで。
昨日の雨をあるがままに体感した時の気持ちを思い出して久しぶりにマインドフルネス瞑想を再開してみた。
心が千々に乱れるときこそ「今ここに」あるがままの状態を感じるマインドフルネス瞑想の出番じゃないのかと。
ほんと久しぶりだったので以前ほど上手く出来なかったのだけどそれでも迷妄に囚われてあちこちに思考が飛んで落ち着かず有る事無い事妄想が膨らんで苦しくなるということは少し抑えられたように思う。
減薬がうれしかったりずぶ濡れが意外と楽しかったりしながらも心が乱れて落ち込んだりとなかなかスッキリとはいかないけれどマインドフルネス瞑想の効果をちょっと感じて再開してみようかなとか思う平成の7月最後の日曜日。