[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]山ガールが大嫌い @kun_maa

電車で立っている僕の目の前に座る男女。

男1人に女性2人。男はおっさんで女性は20代後半くらい。

女性の服装はカラフルで山靴はまだ新しそう。いわゆる山ガール的な感じ。

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3人はその日の登山を振り返って楽しそうにおしゃべりをしている。

「〇〇さん△△で⬜︎⬜︎が上手だったねー!」などと女性を褒めちぎるおっさん。

「いえー、まだまだですぅ」などと謙遜する女性たち。

どうやらおっさんはそれなりに登山経験があって彼女たちに教える立場のようだ。

最初はふーんふーんって感じ聞くともなく聞いていたのだけどだんだんイライラして腹立たしくなってきた。

いや別にうらやましいとかじゃなくてね...あれ?もしかしてうらやましかったのか。

 

べた褒めの後にはおっさんの自慢話が始まってね。

それも全然たいしたことない過去の登山経験をさもすごいことのように天狗になって話すおっさんに対して女性たちがウルウルした尊敬の眼差しで「すごーい♡」を連発するもんだからさ。

なんだよなんだよそんなの。俺の方がもっとすごいんだからなって思っちゃったんだよ。あーやっぱりうらやましいんじゃん。

 

そう、僕は学生時代に山登りしてたんだ。

高校時代の山岳部は男子校だったから部員は当然男だけ。

大学時代の登山サークルは女性が入ってこないからやっぱり男だけ。

僕がやってきた山登りなんて女性はおろか男にもあまり見向きもされないようなきつい・汚い・楽しくないって思われていた節が多々あって。

「なんで山登りなんてやってんの?」って何回も聞かれたくらい日陰者感。

だから女性と一緒に山登りとかなんだよまったくもう!って感じなんだけど書き出してみるとやっぱりうらやましいのかよってなってるじゃな〜いか。

 

僕はあの登山者たちの何にイラつき怒っていたのだろう。

おっさんが楽しそうだったからなのか。

おっさんではなく若者だったら気にならなかったのか。

くだらない自慢話にキャピキャピ(死語かよ)よろこんでいる彼女たちに腹が立ったのではないのか。

それは山ガール的なものに対する拒絶感と言ったら言い過ぎか。言い過ぎだ。

 

そこにはおっさんの登山経験に対する無用のマウンティングとそれが果たせないことへの妬み、それなのに目の前でちやほやされているおっさんに対するやっかみと自分をそんな嫌な気持ちさせている山ガールたちの賛美の言葉に対する八つ当たりがあったのだと思う。

かつての自分の得意分野というか生き生きとしていたフィールドにすでに立つこともないくせに自分の中での栄光感にしがみついて他者との勝手な比較の末に自分勝手に憤りさらには己の嫌な面を見せつけられてイラついたに過ぎないのだ。

もっと掘り下げると俺はあんなに大変で苦しい思いをして山に登っていたのに今や楽しそうに山に登っている奴らがズルい許せないなんて実にみっともない感情が隠れていることにも気づかされる。

誰かが得をすると自分が損をしたような気持ちになって許せないというあの浅劣で嘲笑すべき感情だ。誰が楽しく山に行こうと自分には関係ないことなのにさ。

そんなこんなを一言で言えばきっと「うらやましかった」に凝縮されるはずで、そんなことを何行にもわたって書き連ねて言葉を消費するあたりにこれまた浅はかな自己顕示欲が潜んでいるから厄介なものだなあ。

僕もあのおっさんみたいに自慢話を誰かに聞いて欲しくてすごーいって褒めてもらいたかったのかもね。

ああ、だから僕はブログを書くのか... 

サマーナイトタウン

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