[ま]映画「テイク・シェルター」/これは妄想かそれとも大災害の予知夢なのか @kun_maa
どもども。暑い日はエアコンの効いた部屋で映画を観るのが好きです。たぶん。
第64回カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリをはじめとして3冠を制覇し、絶賛されたっていうからさ、サイコ・スリラーっていうパッケージの言葉にも興味をもって観てみました。「テイク・シェルター」(2011年アメリカ映画)。
どーでもいいけど2011年ってついこの間だと思っていたらもう6年も前なのねん...光陰矢の如し。
<あらすじ>
その悪夢はある日突然はじまったー。
田舎町の工事現場で働くカーティス(マイケル・シャノン)は、耳の不自由な娘ハンナと妻サマンサ(ジェシカ・チャスティン)と慎ましくも幸せに暮らしていたが、あるときをさかいに、たびたび大災害の悪夢に悩まされるようになる。そのあまりに恐ろしいイメージは日ごとにリアルさを増していき、やがてその恐怖に取り憑かれてしまうカーティス。
近いうちに必ずや地球規模の天災が発生すると信じてやまない彼は、家の近くに深く穴を掘り、避難用シェルター作りに没頭し始めるが、家族や友人はまったく彼の行動に理解を示さず、むしろ不信感を募らせる一方だった。果たして、カーティスの常軌を逸した言動は哀れな妄想なのか、それとも・・・ (公式HPより引用)
伏線としてカーティスの母親が彼と同じくらいの年齢の時に統合失調症になり、施設に入院している事実が取り上げられることから、カーティスの悪夢が母親と同じ統合失調症の発症による妄想なのか、それとも実際に起こる災害の予知夢なのか観ている方は、最後まで判断できない演出になっています。
パッケージにサイコスリラーとあるように、どちらかというと自分が精神疾患ではないかと疑いながらも大災害が起こるという考えに取り憑かれてしまい没頭していく男の心理をうまく描いた作品。
カーティス役のマイケル・シャノンは狂気を膨らませていく男の様子を好演し、戸惑いながらも彼のことを支えようとする妻サマンサ役のジェシカ・チャスティンの抑えた常識的な演技と対照的にうまくマッチしていると思います。
この映画の見所は日に日にひどくなっていくカーティスの悪夢と彼にしか見えない白日夢のようなリアルな幻の様子、現実と悪夢が混然として境目がわからなくなっていく状況を追体験する恐怖にあります。
果たしてカーティスが取り憑かれていく大災害は起こるのか起こらないのか、この家族の絆はどうなってしまうのか。
映画はあるシーンで山場を迎えます。
そしてゆっくりと静かに終わっていくのかと思いきや......
え?そうくるの?という裏切られたような実はちょっと期待していたような、これからが本番じゃないの?ってところでお話が終了します。残念!
.......モヤッと感はかなり残りました。
目指しているところがパニック映画じゃないのだからこういう終わり方もありなのかなとは思いますけどね。それにしてもさー。まあいっか。
これはこれでおもしろい映画だとは思いますが、単純なパニック映画の方がどちらかというと好きな僕にはかなり物足りないなって感じでした。
サイコものが好きな方はそれなりに楽しめるんじゃないかなーとは思いますけど。
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