スター・ウォーズ好きとしては、密かに楽しみにしていたスピンオフ作品「ローグ・ワン」をせっかくなので大迫力のIMAX 3Dで観てきました。
ネタバレするほどのことは書くつもりはありませんがざっくりと感想なんぞを。
昨年の12月に公開された「エピソード7/フォースの覚醒」に引き続いて女性が主人公です。ちょいワルで影のあるめっちゃ強い女性の前では所詮男どもなんぞは消耗品に過ぎません。
今作の主人公「ジン・アーソ」を「フォースの覚醒」のレイについつい重ねて見てしまいました。やっぱ男は女にゃかなわねえ。
そんな僕の感傷はさて置き、この作品はエピソード4の直前までのお話です。
エピソード4では帝国軍の究極兵器デス・スターの設計図をレイア姫が持っていて帝国軍に追われていますが、その設計図がレイア姫の手に渡るまでの物語を描いて見事にエピソード4につなげています。
そう、最初から設計図が反乱軍の手に渡ることはスター・ウォーズを観たことがある人なら知っているわけです。
そこを「どうせ最終的には成功するんでしょ」って思わせずにグイグイと作品世界に引き込んでいくクライマックスの見せ方は圧巻です。迫力満点、ドキドキ感MAXです。
IMAXで観てよかったー!って思いました。
そしてこの作品にはジェダイは出てきません。エピソード4の直前なのでジェダイのほとんどは抹殺されて生き残りも身を潜めている暗黒の時代です。
フォースを使えるような特別なヒーローは現れないのです。帝国軍へのレジスタンス活動に地味に携わってきた人たちによる本来なら物語として表舞台に出ることはないであろう戦いをこれでもかっ!ってくらいカッコよく感動すら覚えるほどに描いているところがこの作品の見どころともいえるでしょう。
乱暴な言い方をすると、スター・ウォーズ本編からジェダイ絡みの愛だの恋だのといったウェットな要素を極力排して、本来的な意味での戦争に特化したような感じ。
それだけに戦闘シーンはすごいです。本編にも引けを取りません。宇宙戦も地上戦も見応えたっぷり。
やっぱりIMAX 3Dで観てよかったー!
じゃあ単なるドンパチするだけの宇宙戦争作品なのかよっていうとそこはさすがスピンオフとはいえスター・ウォーズ作品の端くれ。
仲間意識の醸成や相対するコンビの絶妙な組み合わせと行動に思わず感動したり、ドロイドのユーモアたっぷりのセリフや行動にクスッと笑わされたり、本作へのオマージュとなるセリフがあったりと押さえるべきツボは心得ています。なんか偉そうに書いちゃってごめんねごめんね。
惜しいのは中心となる(気になる)登場人物が多くてそれぞれの人物像をしっかりと描ききれるほどの時間がなかったことでしょうか。もっとそれぞれを掘り下げたらさらにおもしろかったかもなあって思ったのですが、それはそれでウェットな部分を排している良さが減じられる可能性があるのでもしかしたら僕は見当違いなことを書いているのかもしれません。自己完結。
本編にしっかりと繋がりつつ本編とはまた違ったおもしろさも併せ持つ「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」なかなかオススメの作品です。
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: CD
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