[ま]映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」は期待を裏切らない懐かしさとおもしろさを兼ね備えた作品だった(ネタバレなし) @kun_maa
2015年12月18日(金)、ついに待望のスター・ウォーズ最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が公開となりました。
公開前から、右を見ても左を見ても、またスター・ウォーズファンもアンチスター・ウォーズ派もこの最新作の話題で持ちきりって感じでしたね。公開後の今もそうか。
僕はこの「スター・ウォーズⅦ」の製作が決定したとの噂を目にしてから、ずっと楽しみにしてきたファンの1人です。
残念ながら公開日当日は劇場に足を運ぶことができず、20日朝一の上映回での鑑賞となりましたが、3日間限定販売のメモリアル・パンフレットも無事に手に入れることができ、作品を観て涙しと十分に堪能させていただきました。
メモリアル・パンフは表紙がカイロ・レンになっていて、裏に日付が入っています(内容は通常のパンフと同じらしいです)。
ざっくりと僕の私見を書くと、過去のスター・ウォーズ作品のテーマって、エピソード4〜6の三部作が「家族」と「仲間」、エピソード1〜3が「愛憎」と「民主主義の脆さ」にあると思っているのですが、今回のエピソード7からはじまる新三部作は、また「家族」と「仲間」なんですよね。旧三部作に続くエピソードだからと当たり前だと言われればそうなのかもしれませんが、これってたぶんワザと狙っているんじゃないかな。
作品を観ていただくと過去作を知っている人にはすぐにわかると思うのですが、懐かしいシーンが多いだけではなく、ストーリーやその展開の仕方がモロにエピソード4のパクリオマージュ作品なんだなってわかります。
たぶん、監督のJ.J.エイブラムスは自身がすっごいスター・ウォーズファンで、今までずっと製作を待ち望んでいた世界中のスター・ウォーズファンにこの作品を捧げるとともに、新しい層を取り込むために大ヒットした旧三部作の原点に戻ったんじゃないかと思うんですよね。だからこそエピソード4をまるっとオマージュしたんじゃないかと。
僕が思っているだけで、何の根拠もありませんが。
そして、お約束の「A long time ago, in a galaxy far, far away...」で始まる冒頭シーンで「パーン♪ パカパカーン♪」ってスター・ウォーズのテーマが流れた時には、鳥肌が立って涙が出そうになりました。
なんなんでしょうね。僕はそこまでコアなファンではないはずなんですけど。なんか感極まりました。不思議です。劇場内の雰囲気もなんか緊張感が走ってましたからね。
レイア姫から大事な情報を託された往年のR2-D2を思い出さずにはいられない設定の新登場のドロイドBB-8や、帝国軍の超巨大兵器「デス・スター」に似ているけど、ものすごくパワーアップしている「スターキラー」の登場などにもエピソード4のストーリーがダブって見えます。パクリじゃないよオマージュだよ。
秘密の情報を持つBB-8を狙って攻撃を仕掛けてきたファースト・オーダー(過去の帝国軍ですね)から逃げるために、レイとフィンが偶然盗んだ宇宙船がミレニアム・ファルコン号で「おお!これは!」ってなったと思ったら、ハン・ソロとチューバッカのコンビの登場で胸熱。
おまけに、相変わらず借金問題を抱えてヤクザな組織に追われているハン・ソロの姿と彼が口にした「I have a bad feeling about this.(なんか嫌な予感がするぜ)」って、旧三部作でいろんな登場人物が口にしている定番のセリフに涙腺が緩みましたよ。
旧三部作の家族問題ってルークとダースベイダーの関係だったんですが、今作では意外な人物同士の問題となっています。ルークとダースベイダーの関係を彷彿とさせるようなシーンや衝撃的なシーンも用意されています。僕はこの衝撃的なシーンで泣きましたよ。月並みですが。
その後のスターキラーへの攻撃シーンやそれが多くの犠牲を払いながらも成功するのは、エピソード4を知っていれば簡単に想像できます。
ルーク・スカイウォーカーが登場しないのですが、その理由が彼がジェダイとして鍛えていた少年の裏切りに責任を感じて隠遁してしまったというあたりに、旧作のオビ=ワンとアナキン・スカイウォーカーとの関係が重ね合わさります。
まあ、とにかく旧三部作をかなりオマージュしているんですよ。これはたぶん、ファンの間でも賛否両論なんだろうなあ。僕は好きでしたけどね。
オマージュ云々とは別にがっかりしたのがキャプテン・ファズマね。
事前情報で期待しすぎたのがいけないのだとは思いますが、初の女性トルーパー指揮官で、メタリックな装甲がかっこいいし、名前もキャプテン・ファズマなんて特別だから超期待してたんですけど。
今作ではほとんど全くと言っていいほど活躍の場面がありませんでした。次作以降に期待というところでしょうか。
また、カイロ・レンも想像していた暗黒面に堕ちきったバリバリのシスとは違っていて、これはある意味いい裏切られ方をしました。次作以降にやはり期待が高まります。
そして、なんといってもレイとフィンの生い立ちも気になるところ。特にレイはルークとの関係が仄めかされていて一番気になります。
最後の印象的なシーンも心に焼きつきました。
彼の表情を見たときにやはり感動で胸熱。さすがにグッときました。
今回の「フォースの覚醒」をスタートとする新三部作が旧三部作を完全にオマージュするだけだとしたら、次作ではジェダイの修行やレジスタンスのピンチが予想されるところですが、僕はそうならないのではないかと感じます。
J.J.エイブラムスは、今作で旧作の登場人物をあらかた登場させ、旧作の流れを汲んだストーリー展開を行うことで過去にケリをつけ、次回作からは新たな展開で我々を驚かせ、楽しませてくれるものと思っています。
そのための禊としても今作の有り様は必要だったんじゃないでしょうか。
とりあえず、あと2回くらい観たい。そのくらい好きです。
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