いろいろあって気分転換がしたくなり、久しぶりに新しい香水を買ってみた。
いろんな気分転換の方法はあるけど気に入った香りに癒されるというのはけっこう手っ取り早くて効果的。それが悲しい思い出と紐付けされていないという限りにおいては。
ここのところ僕が愛用しているのはイギリスの「JO MALONE(ジョーマローン)」のコロン。どれも上品でふくよかな優しい香りだ。
過去の記事を読んでみると自分ではすっかり忘れていたけど、何かがあって気分を変えたい時に僕は香水に頼る傾向があるようだ。
少し前に読んだ本の中に登場した香水にやはりイギリスの「PENHALIGON'S(ペンハリガン)」の「ブレナムブーケ」という男性用のオードトワレが出てきた。
ペンハリガンというのは初めて聞いた名前だったけど、かなり歴史のある「英国王室御用達」の香水店のようだった。
ペンハリガンのリーフレットには次のような紹介文が掲載されている。
1870年にウィリアム・ペンハリガンによって創られた英国のフレグランスハウス。一軒の理髪店から始まったペンハリガンはトータルグルーマーとしての実績が評価され、後に「英国王室御用達の理髪師兼香水商」の称号を与えられます。創業当時からのクリエイティブで画期的な香水づくりという遺産を今も引き継ぎ、現代のペンハリガンは由緒正しき伝統と奇抜さを持ち合わせています。製品は今なお英国で作られ、上質な香料を贅沢に使用しています。(PENHALIGON'Sリーフレットから引用)
本を読んでからとても気になってはいたのだが、JO MALONE でさえ高級なフレグランスなのに値段を調べたらそれ以上の高級品だ。さすがに簡単には手を出せないでいた。クラフトビールも飲みまくってるし。
それが今回購入に至ったのはクリスマスシーズンならではのお得なセットが数量限定で発売されたからだ。
その名も「ブレナムブーケホリデーキット」。なんだかそのまんまの捻りのない名前だけどそんなシンプルなところも英国の伝統店らしくて好感が持てる。
この数量限定のキットは通常のブレナムブーケ(100ml)の値段で、ブレナムブーケのアフターシェーブバームミニサイズ(50ml)とアトマイザーがセットになっているという代物。本来はプレゼント用なのだろうけど、僕にプレゼントをしてくれる人はいないので自分で買ったのだ。どうだ!まいったか。やけくそかっ!
プレゼント用を象徴するかのようなごっついギフトボックスに入っている。
このギフトボックスは横に引き出すようになっている。この箱だけで1000円くらい取られそうなしっかりとしたギフトボックス。
箱を引き出すと中にはブレナムブーケのオードトワレ(100ml)、アフターシェーブバーム(50ml)、アトマイザーがきれいに並んでいる。
これが憧れのブレナムブーケ。やはり香水の瓶はシンプルに限る。
ラベルがいかにも歴史がありそうなスタイルで心憎い。
ふたを外すとヘッドはスプレータイプ。
実際のところブレナムブーケの歴史は古い。「ブレナム」は英国のブレナム宮殿にちなんでいる。スペイン継承戦争で活躍したマールボロ公爵がアン女王から贈られたのがブレナム宮殿で約100年前に当時のマールボロ公爵のために調合されたのがこの「ブレナムブーケ」なんだそうだ。
ウィンストン・チャーチル首相がブレナムブーケを愛用していたことでも有名らしい。
実際の香りはというと、まずかなり爽やかなレモン・ライム系のシトラスが香る。
そしてそれはあまり長続きせずにウッディな森の香りのような落ち着いた匂いに変わっていき、そこに少しシガーっぽい渋みも加わる。
香り自体とても控えめなのでかなり付けすぎない限り周囲に迷惑をかけるようなことはないと思われる。とりあえず自分だけ、もしくはハグした人にだけわかるような控えめな上品さが好きだ。抱きよせる人がいないけど。
アフターシェーブバームもオードトワレと同じ香り。僕は電気剃刀派なのでアフターシェーブバームとしては使わずハンドクリームとして寝る前につけている。そうすると心地よい香りに包まれながらスーッと眠りにおちることができる。
そしてアトマイザーがけっこう素晴らしい。無駄に箱が豪華なんだけど。
箱を開けるとふたの裏側に使い方が図示されている。本体は丸みを帯びとてもシンプルな作りで色がシルバーなのもすっきりとしていて好きだ。
PENHALIGON'S のロゴがかっこいい。
何よりも使い方が楽でいい。アトマイザーの底に仕掛けがしてあって、香水のスプレー部分を外してこれを差し込んで何回か押し込むだけで中身をこぼすことなく簡単に入れることができるのだ。
ちなみにこのアトマイザーは非売品なのでホリデーキットを購入した人だけが手に入れられる。ふふふ。
今回は公式オンラインショップで購入したので、立派な袋までついてきたのだがプレゼントではない哀しさよ。この袋が本来の使い道で日の目を見ることはない。
そんなわけで僕は今日も上品で控えめなペンハリガンのブレナムブーケの香りに癒されて絶賛カラ元気発動中です。
このブログを気に入っていただけたら、ちょくちょくのぞきに来ていただけるとうれしいです。そして、とっても励みになります。
RSS登録していただける方はこちらのボタンをご利用ください。