ガッツリ系や豚骨魚介系のこってりラーメンは大好きですが、たまには昔ながらの中華そばが恋しくなるときがあります。あっさり美味しい中華そば食いてーってなります。
そんな時に僕が訪れるのがJR川越線武蔵高萩駅前にある「大勝軒 武蔵高萩店」。
まあ、ほとんどの人は一生行くこともないかとは思いますがこの店にはどこにも書いていない暗黙のルールがあって、それを守らないと中華そばにはありつけませんのでいざというときのために覚えておいてください。いざってどんなときだよ( ꒪⌓꒪)
①満席のときはお店の人から呼ばれるまでは自主的に店の外で待つこと
②注文は店のおばちゃんが水を持ってきたときにすること(それ以前に注文しても聞き流されます)
この2点だけです。簡単でしょ?
その他にも店内に貼り紙で禁止事項が書いてあります。これも2つ。禁煙とベビーカーはお断りだけ。
ちょっとめんどくさいなあ、うるさい店だなあと思う人もいるかもしれないけど大した要求ではないのでここはひとつ我慢をしましょう。
僕がこの店で注文するのはチャーシューワンタン麺一択。中華そばが食いたいって言ってたのになんでワンタン麺なんだよ?って思うでしょ。
基本的に味付けは同じなので一番豪華なやつがいいでしょってだけの理由なんですけどね。チャーシューもワンタンもお店にあるものが全部入りってのがいいよね。
久しぶりに来たけど値上げはしてなかったよ。
さっきも書いたけど、カウンターで目の前に店主がいるのに注文は水を持ってきたおばちゃん経由でないと聞いてくれません。寡黙なオヤジです。きっと僕と同じ人見知りなのでしょう。
じっと待つこと数分。オヤジが「チャーシューワンタン麺!お待たせしましたー!」と急に声を張り上げたかと思うと、おばちゃんがステンレスのお盆にチャーシューワンタン麺を載せて俯いたまま突進してきてカウンターの上にそのままの勢いで滑らすように置きます。なぜこちらを見ない...相変わらずだな。
それにしてもいつ来ても大きなどんぶりです。
この大きなどんぶりにチャーシューが4枚、ゆで卵半分、支那竹、海苔、ワンタン(10個くらいかな)が広がっています。
そして立ち昇り鼻腔を刺激する節系出汁のいい香り。う〜ん、たまらん。
卵は味玉じゃなくてゆで卵。スープと一緒に食べないと喉につまります。
厚めに切られたチャーシューは以前より肉が固くてちょっとパサついています。
一時期チャーシューが美味しくなって腕を上げたかなって思ったけど、しばらく来ないうちに元に戻ったような気がします。これがデフォなのか。昔ながらの噛み応えのある実直なチャーシューです、良くいえばね。
麺はかなり柔らかめのやや縮れ中細麺。コシとかそういうの関係ないんでそこんとこよろしく!って感じ。
味はよく染みてます。いや、決して麺が伸びてるとかそういうんじゃねーし。
支那竹はやっぱり「支那竹」って書くのがふさわしい味わい。メンマとは似て非なるものなのですよ。どこが違うと問われても答えに窮するけど。
強いて挙げるとするならば見た目と食感...かな。
ワンタンが美味しいのよ。ごま油の匂いがふわっとしてね。
皮と中身のバランスも絶妙。なんかこう書くとワンタンだけが美味しいみたいだけど、ワンタンが一番美味しいってだけだからね。
他も昔ながらの実直な味わいなんだから。勘違いしないでよね。なぜおネエ。
でもさ、なんか全体的にちょっと味が落ちたような気がするんだよね。ワンタン以外の。たぶん僕の体調のせいだとは思うんだけど。
でも味が落ちたせいかなんか知らないけど、お客が僕だけになった時間帯が食べてる間の半分くらいあったわけ。こんなこと初めてでさ。
なんか前からは寡黙なオヤジが、後ろからは不気味なおばちゃん(失礼!)がじっと僕が食べるのを見ているような気がして顔を上げることができなくて。
だって本当に二人でじっとこっちを見てたら怖いじゃん。前門の虎後門の狼っていうでしょ。違うか。
それに誰もしゃべらないんだよ。僕がラーメンをすすっている音だけがしているの。時々写真を撮りながら食べるんだけどなんか怒られそうでドキドキしたさ。
スープの味は落ちてなかったな。これは安定の懐かしい味。ってことはやっぱり他は味が落ちたってことかなあ。特に麺の茹で具合。そうだとしたら悲しいな。
何はともあれとにかく完食です。
また懐かしい昔ながらの味が恋しくなったら行くからさ。それまでにまた前の美味しさを取り戻してよ。約束だよ。
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