川越の蔵造りの町並みを一本裏に入った細い通りにある「つけそば丸永(まるえい)」に行ってきました。松本醤油店の敷地内にあります。
松本醤油店とか、あたかも誰もが知っていて当然のように書いていますが、川越に住んでいるか、遊びに来た時に立ち寄ったことがある人しか知らないよね。
店内はこじんまりとしていて、カウンター3席、4人用テーブルが2卓、2人用テーブルが1卓のみです。
券売機方式ではないので、空いている席に座って店員さんに注文を伝えます。
初めてなので、メニューの一番右にある「丸永のつけそば」にしようかとも思ったのですが「つけ辛火油そば」という刺激的な名前に惹かれて心変わりしました。人の心は移ろいやすいものなのですよ。
しかし揺るがない部分もあってもちろん大盛りです。
店内にはずっと矢沢永吉の曲がBGMで流れています。
不思議だなあって思ったら店長さんが矢沢永吉の大ファンなんだそうで、店名の「丸永」の「永」は矢沢永吉の「永」なんだそうです。アイ・ラブ・ユー、OK !
そんなこんなで永ちゃんの歌を聴きながら待つこと数分。
「つけ辛火油そば 大盛り」が キタ━(゚∀゚)━!!!!!!!
「辛火油」と書いて「あぶら」と読ませます。ノリとしては夜露死苦!みたいな感じでしょうか。違うか。
つけ汁はシャバ系で甘さが目立つ醤油味。
出汁は鶏豚魚介系でしょうか。ゴマの風味も効いています。甘しょっぱい味で池袋大勝軒を思い出しました。辛味は全くありません。
麺は冷もりと熱もりが選べるのですが、僕の好きな冷もりで。もちもちとしているのにコシもしっかりとあり、とても美味しい太麺です。
トッピングは味玉半分、海苔、メンマ、ナルト、わかめ。
ここまで見てきて、どこが「辛火油」なの?普通のつけ麺じゃん!って思ったでしょ。
実は麺の下に秘密が隠されているんだなあ。
そして、それは可愛い女性店員さんが丁寧に説明してくれるから美味しさ5割り増しくらいな感じなのです。
麺をさらって器の底を見てみると真っ赤なスープが隠れています。このスープが「辛火油」なんですな。
①普通のつけ麺として食べる、②底の辛味を混ぜて油そばとして食べる、③辛味が絡んだ麺をつけ汁につけて辛いつけ麺として食べるという1食で3度美味しいお得な麺。
まずは普通のつけ麺として喰らいます。
粘度のないシャバ系のつけ汁ですが、しっかりと太麺に絡みついてきていい味出してます。もっちりとした麺に少し濃いめの味付けがいい感じ。あまりにも美味しいので、そのまま全部普通のつけ麺として食べてしまいそうになるのをぐっと抑えます。
つけ汁の中の薄切りチャーシューも旨いんだぜ。
続いて油そばとして喰らいます。
ここは気合いを込めて混ぜねばなりませぬ。言葉使いが若干おかしいでござる。
ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおぉぉぉぉお!
そいやああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
赤くテラテラと滑る辛くて美味しそうな油そばの完成。熟練の混ぜ技なくしては完成を見るのは難しい逸品である。もちろん嘘である。
もちもちでコシもある麺は、油そばとしてもバッチリその本領を発揮しています。見た目ほど辛くはありません。ちょうどいい感じの辛さに食欲も刺激されるされる。
今度は全部このまま辛い油そばとして食べ尽くしたい欲望にフタをして、最後のお楽しみである辛いつけ麺として喰らいます。
甘しょっぱいシャバ系つけ汁に辛味のパンチが加わることの素晴らしさよ。
これも美味しいです。3種類の食べ方が全てイケてるってやっぱりお得だなあ。
麺を大盛りにしたので、3種類を堪能するのにちょうどいい感じでした。
味玉も美味しかったよ。できれば半分じゃなくて1個欲しいところ。いや、別に僕はいいんだけどYAZAWAがなんて言うかな?
辛いつけ麺を食べ終わる頃には、つけ汁も最初の面影が消えてすっかり真っ赤。
これに割りスープを入れてもらいます。器を渡して寸胴からお玉でスーッと1杯。
辛旨いつけ汁の魚介系風味が増した感じで、これまた美味しい。
ついつい飲み干してしまいます。
そんなわけでまたまた完食です。ごめんよ、僕の脂肪肝と血管。
大満足の一杯!ごちそうさまでした!また来ます。
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