誰かを好きになるとその人のことばっかり考えていることってありますよね。
恋愛の初期なんかは特に。
そんなときは片思いでない限り、だいたい相手もこちらのことを想ってくれていたりしてシンクロしていることが多いんだよね。
その人のことを考えているときにちょうど電話がかかってきてびっくりしたり、電話をかけたら驚かれたりね。「今ちょうど君のことを考えていたところ!」とかさ。
でも、時間とともにシンクロ率は確実に下がっていって、僕が君のことを想っているときに君は他の人のことを考えていたり、君が僕のことを想ってくれているときに僕はラーメンのことを考えていたりするようになる。
そんなすれ違いがだんだん多くなっていって、僕(わたし)はこんなに想っているのに君(あなた)は全然それに応えてくれない!とかこんなに尽くしているのに...とかなっちゃって、さらに溝が深まったり、嫉妬で相手を縛りつけようとしたりして壊れていく恋もある。
他人と比べたわけじゃないからはっきりとはわからないけど、僕はけっこう一途に相手のことばかり想っている期間が長いような気がします。
たぶん用事や仕事もなく放っておいたらずっと君のことばかり想っている。
そのかわりと言ってはなんだけど嫉妬心は強い方だし、相手のことを一度嫌いになるともう二度と愛情がわかないタイプであるという自覚があります。かわいさ余って憎さ百倍ってやつ?ちょっと違うか。
僕が君を想っているときに君にも僕のことを想っていてほしいし、想っていてくれたらすごくうれしい。
でもこの「僕が想っている君」ってのがクセモノで、僕が君のことを想っているとき、その君は僕が頭の中で妄想している「君」であって、本当の君じゃないってこと。
本当の君のことを想っているつもりが自分の作り上げた「君」を想っているんだよね。
だから、自分の感情の変化で「君」は自分に都合よくも悪くも変わってしまう。
極端に言えば、嫉妬や猜疑心に狂った僕の想いのせいで、君は何も悪いことをしていないのに「君」は僕の中で勝手に悪者になってしまうこともあるんだよね。
逆のパターンなら、「君」が本当の君でなくても平和だし勝手に僕だけ幸せを感じていたりするから放っておけばいいんだけど。
僕が君を想っているとき君が僕のことを想っているとは限らないってのは当たり前のことで、がっかりするようなことでもなんでもないはずなのに、妄想は果てしなく広がって狂おしくなるくらい切ない気持ちなるときがあります。
いつも僕のことを想っていてほしくて、会いたくて会いたくて会えなくて涙で枕を濡らす夜もある。
そんなときは電話でもメールでも、ましてや話題のLINEでもなく、直接君に会って僕の中の「君」ではなく目の前の君に愛を伝えたいんです。
愛なんて壮大な勘違いや妄想だって話もあるけど、そんなことは気にしないで直接会って自分の気持ちを伝えたい。
きっと直接会うことが大事なことなのだと思います。
「僕が想っている君」ではなく、実物の君に触れてその息吹や鼓動を感じながら「愛している」と伝えることが。
自分の五感のすべてを使って君に愛を伝えたいのです。
たとえ君の心の中にはもう僕がいないとしても。
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