腰痛と頭痛と、それに伴う不眠にやられてすっかり元気がありません。
それほど強い痛みではないのですが、横になっているだけで腰も頭も痛いので、うなされてしまって眠れないのです。こう見えてけっこう繊細なので。
こういうときに睡眠薬があるといいのでしょうが、すでに睡眠薬は断薬済みで処方されていません。耐えるだけ耐えて、やっぱりもうダメってなったらタイ製の強い鎮痛剤を飲んで、痛みが和らぐのを待っているといつの間にか眠っています。睡眠時間が足りない...
そんなわけでここ2日ほど、けっこうヘロヘロです。
原因はよくわかりません。
腰はたぶん慣れないランニングで調子こいたせいかもしれないし、頭痛は天気図を見たら日本の周辺が低気圧だらけだったのでそのせいかも。
こういう身体が弱って元気がないときに愛について考えると、びっくりするくらい謙虚になれます。
普段はどちらかというと「こんなに愛を尽くしているんだから、同じくらい愛してよ」という嫌な男です、僕は。嫉妬深いしね。
あなたのためにあれもやめます、これもやめます。あなたのためにこれもあげます、あれも差し出します。だから、あなたも同じようにしてくれるよね、してください。
極端な話、こんな感じ。書いてみるとホント嫌な感じだな、おい。
相手を拘束して、僕だけを見て!僕のことだけ考えて!って。
でも、こういう考え方ってどんどんお互いを不自由にしていくんですよね。
そして、もっと!もっと!って際限なく相手に対する要求が膨らんでいきます。
当然、そんな際限のない拘束と要求は叶えられるわけもなく不満が募り時々爆発!
こんなにも愛しているはずなのに、なんでわかってくれないの?って、歯車がどんどん狂っていきます。まるでホラー映画。
結局、愛することってギブアンドテイクじゃないんだと思います。
自分が用意した愛と相手の愛を等価交換しようとしたり、あわよくば自分の愛以上に相手の愛を受け取ろうとしたり。
元気な時は、それが当たり前だと思っているけど本当はそうじゃないんですよね。
だって、初めて相手のことを好きだと思った頃って、相手が笑ってくれるだけで幸せだったじゃないですか。
相手から何もしてもらわなくても、相手を拘束しなくても、ただ相手のことを「好きだなあ」って思っているだけでよかったはずなんですよ。
違うかなあ。僕はいつもそうだったはず。
それが、いつのまにかいろんなことを相手に求めてしまって拘束しようとしてしまう。
愛しているならそれが当たり前だと思ってしまう。怖いですね。
僕はいますごく元気がありません。頭と腰がズキズキと痛んで泣きそうです。
そんな元気がない状態で愛について考えてみました。
何もいらないから、ただあなたを愛していたいと思いました。そしてあわよくば、目の前で微笑んでくれたら最高なのにって。
あなたが目の前でただ微笑んでくれたら、もう死んでもいいやって。
あなたが幸せになるなら、僕はもう何もいらないって涙ぐんでいました。泣き虫め。
愛に「交換」あるいは「ギブアンドテイク」っていう考え方を持ち込むことの愚かさを今更ながらくだらないと思いました。
ただ相手を愛していたい。それだけで十分です。見返りなんていりません。
元気がないときには、こんなふうに初心に帰ることができるんだなって久しぶりに感じました。すごく弱気になっています。
それは、すごく大げさな僕の性格が「こんなに体調が悪いなんて、もしかしたらもうすぐ死ぬかもしれない」とか心の片隅で思っているせいかもしれません。
きっと元気になったら、また今の気持ちを忘れて馬鹿に戻るんだろうなと思いつつ、時々はここを見て初心に戻れるように今の気持ちを書き残しておこうと思います。
もしかしたら、僕はいつも元気がない方が周囲の人を幸せにできるのかもしれません。
ああ、やっぱりかなり弱気になってる。
なんかウマイこと書いて最後を〆ようと思ったけど、ちょっと吐き気がしてきたので無理っぽいです。諦めました。
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