[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]心を強くし、支えるための読書の指南書/「処方せん」的読書術 @kun_maa

こんにちは!読書は心の血となり肉となる @kun_maa です。
 
読書術というと、よく見かけるのが「速読のための読書術」や「知識を効率よく得るための読書術」とか「楽しむための読書術」などですが、本書はちょっとそれらとは趣が違います。
 
読書を心を支える薬としてとらえ、不安なとき、意欲がわかないとき、へこたれそうなときなど、心の状態ごとにどのように本を使って乗り切るかということを著者の実体験から述べている本です。
 
著者は「人生は一冊のノートにまとめなさい」などで有名な奥野宣之さんです。
 
「『処方せん』的読書術ー心を強くする読み方、選び方、使い方」(奥野宣之 著)

 
 
読書に何を求めるのかは人によって異なります。
本書の目的は、簡単に言ってしまうと「心のメンテナンス」を行うことを目的とする読書です。
 

心を強くしたり、支えたりする「心のメンテナンス」のための読書は、万人向けではなく、ひとりひとりの状態に合わせたものでなくては効き目がありません。

そう言う意味では、薬の処方によく似ています。
百人いれば百通りの「処方せん」があるのです。
 
そのため、本書で取り上げている本については、多岐にわたっています。
そのなかから、読者が少しでも自分にあった本と出会うことができ、自分だけの「処方せん」的読書術を見つけることができるように工夫されているのです。
 
章立ては、次のようになっています。なんだか効き目がありそうでしょ?
第1章「不安をしずめる読書ー鎮痛剤」
第2章「前向きな気持ちを起こす読書ー気付け薬」
第3章「折れない心を作るための読書ー栄養剤」
第4章「自分を取り戻すための読書ー体質改善」
第5章「もっとメンタルに効かせるための工夫」
 
第1章〜第4章の最後には著者のオススメの本が3冊ずつ紹介されているほか、各章内でもさまざまな分野の本が紹介されていて、その幅広さには驚かされます。
 
本書が発しているメッセージは、本は人を強くし、自分の拠り所となる価値観を作り上げるものであるということ。
そして、そうやって多くの人が実行することで世界をも変える力があるということにあります。

現代のような情報社会では、好むと好まざるとにかかわらず、さまざまなメディアから、いろいろな人の声が聞こえてくる。
そんな状況で、自分の拠り所となる価値観を作り上げるのは難しい。
しかし、私たちには本がある。
ある本と出会い、対話し、救われた事を、「自分だけの特別な体験」として心に刻み込む事ができれば、絶対に壊れない自分の核となるだろう。そして、そんな人が増えれば、世の中、もっと愉快になるにちがいない。 P.204

即効性のある実益のための読書だけではなく、もっと幅広く、自分の心を強くし、支えるための価値観を作り上げるために読書を活用してみたいという方、今まさに諸々悩みが尽きないという方にオススメの一冊です。
 
 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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