［ま］カオ・プラ・ウィハーンに憧れて @kun_maa

こんにちは！タイが大好き @kun_maa です。

 

誰でも、行ってみたい憧れの場所ってありませんか？

 

僕の場合は、今日ご紹介するカオ・プラ・ウィハーン遺跡がそのひとつでした。

 

タイの東北部に位置するウボン・ラチャターニーという街から、車でカンボジア国境に向かって、約１時間半（車をチャーターしても１日4000円くらいです）。

 

そこに、「カオ・プラ・ウィハーン遺跡」があります。

 

 

この遺跡、標高６５７メートルの小高い山の頂上にある遺跡と、そこに至るまでの石段などで構成されている比較的規模の大きなアンコール王朝時代の遺跡です。

 

タイとカンボジアの国境がはっきりとしない地帯に存在しており、両国で領有権争いをした結果、1962年に国際司法裁判所により遺跡自体はカンボジア領ということになっています。

 

しかし、この遺跡周辺の国境があいまいなことと、カンボジアがこの遺跡を2008年に世界遺産に登録したことから、再び両国間で紛争が起こり、ここ数年何度も両国軍の間で戦闘が起きて死者も出ています。

 

 

そんな場所なので、戦闘の状況によりゲートが封鎖されてタイミングが合わないと訪れることができない遺跡なのです。

 

 

そんなカオ・プラ・ウィハーン遺跡を、僕が訪れることができたのが１０年くらい前。

ちょうど外国人に開放されて、少したった頃です。

 

タイ側で車を降りて、徒歩でカンボジアとの国境に向かいます。

カンボジアの掘っ立て小屋があり、ここで入場料５＄を支払います。

 

 

山の上に続く長い石段を登っていきます。

 

 

この遺跡はタイとカンボジアの国同士の紛争だけではなく、カンボジア内戦の時には周辺で激しい戦闘が度々行われたため、周囲にはまだ地雷がたくさん埋まっています。

 

少し道をはずれようとすると、至る所にこんな看板があり、ちょっと茂みで立ち小便というわけにはいきません。

 

 

途中の遺跡の上には、カンボジアの国旗がはためいています。

 

 

修復の手が入っていないので、けっこう遺跡は荒れています。

 

 

 

よく見ると、細かいレリーフがあります。

これ以上荒れないように貴重な遺跡に早く修復の日がくればいいのですが。

 

 

山の頂上は、カンボジア側が断崖絶壁になっていて、カンボジアの密林地帯が一望できます。なにを想うかカンボジア兵士。

 

 

頂上にはカンボジア人の物売りがたくさんいてウザいほどです。

せっかくの憧れの遺跡気分ぶち壊しですw

 

 

こんな感じで荒れ放題。

 

 

カンボジア内戦時代の大砲や

 

 

墜落したヘリコプターの残骸もそのまま残っています。

 

 

帰り道にも、やっぱり地雷マーク

 

 

遺跡を降りたところにあるお店はいたってのんびりとした雰囲気なんですけどね。

 

 

いいニュースとして、今月の１８日にタイ・カンボジア両軍がこの国境地帯から軍を引き上げたので、またカオ・プラ・ウィハーン遺跡に安心して訪れることが可能になるのかなと思っています。

タイとカンボジア、国境紛争地域から撤兵｜newsclip.be タイ発ニュース速報サイト｜newsclip.be

 

世界遺産にはカンボジア名の「プレアヴィヒア遺跡」で登録されているため、新聞報道などでも「プレアヴィヒア」が一般的になっています。

 

でも、僕はこれからも憧れを込めてあえて呼びたい「カオ・プラ・ウィハーン遺跡」と。

 

 

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