[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]児童虐待/親になる覚悟と周囲の支援と @kun_maa

こんにちは!世の中やりきれないことだらけ @kun_maa です。
 
今月10日の毎日新聞の記事です。

5歳の長男を棒で殴るなどしてけがをさせたとして、埼玉県警朝霞署は10日、母親の同県朝霞市三原1、無職、草川彩夏(23)と、同居する無職、佐久川光弘(23)の両容疑者を傷害容疑で逮捕した。
長男は9日夜に心肺停止の状態で病院に運ばれ、間もなく死亡した。
同署は司法解剖して死因の特定を急ぐとともに、傷害致死容疑に切り替えて調べを進める。
同署によると2人は「なつかないので殴った」と容疑を認めているという。

亡くなった男の子は、平成19年6月に生まれて、その年の12月には虐待や育児放棄の徴候をつかんだ児童相談所が介入していたということなので、生まれてすぐのときから、いつかはこうなる危険性があったのかもしれません。
 
母親は18歳の時に未婚で子供を産み、母子で子育て支援センターに通所し、福祉事務所や保健センターの養育支援や、生活保護を受給しながら、亡くなった男の子を育てていたそうです。
 
その間、何度となく虐待が疑われ、児童相談所で子どもを保護しては、状況の改善を見て母親の元に帰すということを繰り返していたようです。
 
そして、6月7日を最後に亡くなった男の子は保育園に登園しなくなりました。
 
児童相談所が、長期にわたって保育園に登園していないという事実を知ったのは、7月4日の市からの連絡だったということです。
 
児童相談所は、その日のうちに訪問日を決めるために母親に連絡を取ったそうですが、面会を拒否され、結局会うことができないまま今回の事件を迎えることになります。
 
今回逮捕された同居人の男は亡くなった男の子の父親ではありませんでした。
 
実の母親が、内縁の夫と一緒になって自分の子どもを虐待して殺してしまう。
 
なんて酷い、身勝手な親だと思います。
 
子どもを持つ資格というものがあるとしたら、間違いなく失格だし、亡くなった子どものことを考えるとかわいそうでしかたありません。
 
でも、子どもにとってはそんな親でも、世界にたったひとりの大事なお母さんなんです。
 
そのことが、事件をとても悲しく、難しい問題にしている理由だと思います。
 
当事者以外の者から見れば、親に養育能力がなく、親子を別々にしたほうがいいと思えても、子どもにとっては大事な親から離れたいわけがありません。
 
子どもはきっと、少しくらい虐待されてもお母さんやお父さんが大好きなんだと思います。
 
そして、自分の存在を守ってくれる存在であるはずの、大好きな親によって悲劇は繰り返されます。
 
この事件で亡くなった5歳の男の子の名前は明日(あした)ちゃん。
 
希望すら意味する「明日」という名の、わずか5歳の子どもが親に殴り殺されました。
 
誤解や非難を恐れずに、あえて言わせていただくと「子どもを育てる覚悟もないのに子どもを生むなよ!」と言いたいです。
 
そりゃ、完璧な親なんて存在しません。
親だって人間なんだし、何年人間やってこようと親になるのは初めてなんだから。
 
どうしたらいいかわからなかったり、途方に暮れたり、自分の時間がなくなることに不安を覚えたり、感情的になったりすることなんか山ほどあります。
 
だけど、少なくとも「親になる覚悟」くらいしやがれ、周囲の援助や公的支援はその後の話だろって思います。 
 
 
これは名古屋市京都府の例ですが、昨年度の児童虐待件数が過去最高になったそうです。
児童虐待相談件数:昨年度、名古屋の児相に1129件 前年比296件増、過去最高 /愛知 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

児童虐待:府、最多の619件 京都市は151件減 隣人知人の通告増--昨年度 /京都 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 
悲しい事件を防ぐために、僕たちに何ができるのでしょう。
 
児童虐待は、家庭という密室で行われるために発見されにくく、虐待者が親であるために、子どもは逃げたり、他に助けを求めることができません。
 
法律としては、児童虐待防止法があり、すべての国民の義務として、虐待を受けたと思われる子どもを発見したときは、児童相談所などに連絡(通告)しなければならないと定めています。
 
疑わしいと思ったら、児童相談所に連絡(通告)する。
 
家族ではない周囲の人間には、このくらいしかできないのかもしれません。
 
きれいな言葉で言うと「周囲の人のあたたかいまなざしと実行が、子どもを虐待から守ります」といったところでしょうか。
 
でも、さっきも書いたように、それは親の覚悟がなければ限度があります。
 
周囲の目というのも必要だけど、まず第一に「親になる覚悟」。
そして、覚悟を決めた子育て中の親が追い込まれないようにすることが大事なんじゃないでしょうか。 
 
今子育て中の人へ・・・ 

子どもは思いどおりにならないものです。また、子育てには不安がつきものです。
 こんなこと、ありませんか?
     ・どうやって子育てしてよいかわからないで悩んでいる
     ・子どもがいうことをきかず、いつもイライラしている
     ・思うようにいかず、つい子どもを叩いたり、怒鳴ったりしてしまう
     ・精神的、身体的に自分のことで精一杯で子育てができない
     ・どうしても子どもがかわいく思えない
     ・夫やパートナーの理解が得られない ……など
 子育ての悩みを、ひとりで抱え込むのはたいへんです。友達や家族など、誰かに気持ちを話すと少しは楽になります。
 身近に話せる人がいなければ、電話や直接会って話を聞いてもらえるところがあります。子育てのことで悩みがあったら、迷わずに、相談してください。
                         (埼玉県のHPより抜粋)

 
 
同じく、埼玉県のHPにはこんな5か条もありましたので引用します。

子どもを虐待から守るための5か条
 1 「おかしい」と感じたら迷わず連絡(通告)  (通告は義務=権利)
 2 「しつけのつもり…」は言い訳  (子どもの立場で判断)
 3 ひとりで抱え込まない  (あなたにできることから即実行)
 4 親の立場より子どもの立場  (子どもの命が最優先)
 5 虐待はあなたの周りでも起こりうる  (特別なことではない)

 
正直なところ、児童虐待を完全になくすことは困難なことで、もし疑わしいことがあったとしても部外者や行政がどれだけ介入することができるのか、本当に難しい問題だと思います。
 
でも、もうこんな悲しい事件は起こって欲しくない。
 
子どもは親を選べないとよく言いますが、本当にそうだと思います。
 
だからこそ、せっかく生まれた命を大切に育ててあげたいし、悲しくつらい思いをする子どもがひとりでも救われることを願わずにはいられません。
 
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