[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]「僕と煙草」@kun_maa

こんにちは! @kun_maaです!

僕は煙草を吸います。
子どもの頃は煙草の匂いが大嫌いでした。

煙草の匂いがするだけで、気持ちが悪くなるほど苦手でしたから、嫌煙家の気持ちはよくわかります。
だから、高校卒業するまで、友人に喫煙者がいても吸いたいとも思いませんでした。


そんな僕が大学に入って煙草に手を出したのは何故だったのか、今ではもう覚えていません。

たぶん、少しだけ大人ぶりたかったんだろうと思います。


大学生の僕は山登りに夢中になっていました。特にロッククライミング
難しい岩を登って、緊張が解けた時の一服は気持ちのゆとりを生み、とてもおいしいと思いました。
その頃の先輩に、岩を登ったあと、一際うまそうに煙草を吸う人がいました。
その先輩は岩登りも上手く、煙草を吸う姿も様になっていて、密かに憧れるくらい格好よかったです。


大学が違うこともあって、ふだんあまり話したこともなく、一緒に組んで登ることもほとんどなかったのですが、初めて2人で組んで岩を登ったことがありました。

そのときに登った岩は、僕には少しレベルが高くて、なんとか先輩の登ったあとをついていくのが精一杯でした。
やっと登り終えた岩場のてっぺんで、先輩が僕に煙草を勧めて、自分も吸いながら「maaちゃん、やっぱり岩には煙草だよな!」と美味そうに煙を青空に向かってはきました。


ふだんそれほど煙草を吸う方ではありませんでしたが、それから、僕は岩に登ると必ず、その時の先輩のように煙草をふかし、空に向かって煙を吹くようになりました。

2年後、先輩は雪山で遭難して亡くなりました。
僕も捜索隊の一員として参加したけど先輩を見つけることはできませんでした。
春になって、雪がとけて遺体が見つかりました。僕が捜索に行った場所から100メートルほど離れた場所でした。

今では、もう山に行かなくなってずいぶん経ちます。

でも、今でも煙草を吸うと時々「maaちゃん、やっぱり岩には煙草だよな!」ってあの時の先輩の言葉が頭の奥に蘇ります。

そんなとき、「やっぱり煙草だよな・・」って心の中で呟きながら、煙草を止められない言い訳にしています。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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