[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]僕とシャトーブリアン @kun_maa

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その日は朝から牛の気分だった。

まるで口をもぐもぐと動かしながら反芻し胸が張り乳が搾り出て額の上の方に2カ所小さな角のような突起ができてしまい「もー!」とか言ってそうな感じ。

え?なにそれどんな感じってよくわからないし書いていてコレジャナイ感がハンパない。

そうじゃなくて単純に美味しい牛肉が食べたかったんだ。

それを牛の気分と呼んでいるだけ。

そう呼んでいるのは自分だけだから誰にも通じない表現は言語としての体を為すのかという根本的な問題に接して僕はあらためて(ry

そうじゃないんだ書きたいことは。

 

さて気を取り直して。

その日は朝から美味しい牛肉とビールの気分だったのだ。

たくさんの動く頭を見下ろしながらゆっくり降りる西川口駅東口階段の情景が目に浮かんだ。

扉を開けてすぐに見える長いカウンター席でくつろぐ見知った笑顔が脳内再生された。

 

待ちわびた夕暮れ。

「にーく!にーく!にーく!」とエンドレスで歓喜の声を響かせる自身の声が頭から漏れ出して周囲に聞こえないようイヤフォンでしっかりと耳の穴を塞ぎ大音量でロックを流しながら目的の店へと歩く冬にしてはやや暖かめの夜。

イヤフォンを耳から引き抜き肉に塗れたい気持ちを微塵も感じさせぬよう冷静を装いながら扉を開ける。

 

久しぶりに鉢合わせたビール仲間の驚く声と見慣れた店主の顔。

「今日は何軒目?」と尋ねる店主に「今日はここに飲みに来たんだよ」と答えると、「さっき〇〇(僕)のことをなぜか思い出したんだ」と。

相思相愛かよ。

 

カウンターに座りビールを注文し雑談に興じながらも頭の中で鳴り響く肉鐘の音「ディンドーン」。

いつか食べよういつか食べようと思いながら僕はここで和牛を注文したことがなかったことを不意に思い出す。

初体験につきものの恥ずかしさや戸惑いとで僕は肉を注文するタイミングを逸していた。

頭の中で肉賛歌がリフレインしていることを悟られないようにメニューを確認する。

いつもより肉メニューが少なめだった。

なにを注文しようか迷い散々タイミングを見計らって悶々としながら店主に囁く「美味しい肉が食べたい」と。

 

その日のメニューには載っていないけど美味しい肉があった。

それは先日いっしょに渋谷で飲み歩いた友だちが予約したものだった。

都合でキャンセルになったので一枚だけ用意できるらしい。なんという偶然。

きみの名は…と問いかける僕に「シャトーブリアン」と。

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そうか僕は今日ここでこのシャトーブリアンを食べるために運命に導かれてきたのか←

それはまったくもって大げさだけど朝から無性に「今日は肉を食いたし!」となっていたのはきっとそうに違いないとちょっとした運命を感じずにはいられなかった。

金銭的な面での折り合いは後からつければいいだろうとすぐさま注文。

店主が腕によりをかけて焼き上げてくれた。

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どうよ。

どうよこの絶妙な焼き加減。

鮮烈でいてとても優しげな赤身の存在感。

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肉が口の中でとろけるなんて信じたことなかったのにさ。

厚切りにして口の中に放り込んでも本当にスーッと消えていくんだよ旨味だけを残して。

食べたことのない美味しさだった。

こんなときにもっと美味しさを表現できる語彙がほしいと切実に思った。

美味しさに包まれて周囲の声や音なんて聞こえなくなるくらい肉に意識を持っていかれて気づくとちょっと泣きそうになってた。

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明日西川口からこの店の灯りが消える。

そうなんだ。僕はいつだって失ってからバカみたいにさ。

あの場所で同じようにシャトーブリアンを食べることはもうできなくなる。

次にあの部位を食べるとき、きっと僕はあの日のあの味を思い出す。

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そんな僕のシャトーブリアン

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[ま]映画「アリー/スター誕生」(ネタバレ有り)の巻 @kun_maa

レディー・ガガのことはよく知らない。

いたるところで何度も耳にした「ポーカー・フェイス」のサビの部分や彼女の発信力・影響力の凄さや社会活動にとても積極的なことくらいはさすがに知ってるけれど。

映画館で観たある映画の予告編のライブシーンで「うわー!この人すごい迫力だなあ」ってグッときて惹かれたら、それがレディー・ガガで彼女の主演作品なのだということを後から知った。

この映画は映画館で観たいなって割と切実に思った。

そんなわけで今回は映画「アリー/スター誕生」なのである。

アリー/スター誕生 サウンドトラック

映画の最初の方、満員のライブ会場でジャクソンがアリーを引っ張り出して初めて歌わせたライブシーン(予告編で観て心を撃ち抜かれた場面だ)にはやはり鳥肌が立った。

ただ、僕にはそこがこの作品のハイライトだった。

どうしても作品世界に気持ちが入り込むことができなかったのだ。

 

アリーはジャクソンに見出されて成功する前からとてもじゃないけど内気で不遇な無名歌手には見えなかった。

レディー・ガガが演じているということを意識しすぎたのかもしれない。

それでもなんていうかもうどんなシーンも演じているガガのオーラというか自信というか魅力というか、そんな諸々が垣間見えてしまって自信のない無名の女の子には見えなくて無理があるよって思ってしまった。

鼻の大きさを気にしているようなセリフを聞いても余裕すら感じられて切実な空気は全く読み取れなかった。

 

逆にジャクソンとアリーの出会いのシーンでのアリーのライブパフォーマンスのどこにそんな急激にジャクソンが惹かれたのかがさっぱりわからなかった(そんな魅力的に描かれていたかな)。生意気な言い方をすれば別に普通じゃんと。

まあ僕に見る目がないと言われればそれまでなんだけど。

 

ふたりが恋に落ちて深く愛し合うようになっていく過程やアリーが成功して登り詰めていく姿やその高揚感のようなもの、ジャクソンが落ちぶれ挫折していく姿やその苦悩、アリーの親子関係やジャクソンの兄弟関係のいずれもあまりリアリティがなく薄っぺらく感じるのは人物の掘り下げというか描き方の基本的な厚みのようなものが足りないからなんじゃなかろうか。

なんてことを作品を観ながらずっと考えていた。

だからハイライトは件のライブシーンであって、そこから後ろに行くほど間延びしていくような感覚というか2時間15分は長いだろ...という感じになってしまった。

 

そんなわけで主人公ふたりの関係性などに感情移入できずあまり共感できなかったから、ジャクソンが死んでも全く琴線に触れることはなくその後の展開も「は?」ってなってしまったのが正直な感想だ。

もともと僕は登場人物の死をお涙頂戴的に演出されると興ざめしてしまう方なのだけど、泣きたくなる気配さえ全く感じさせない登場人物の死ってのはある意味潔くて良いよねってなった。嫌味じゃなくてさ。

 

ぶつぶつと感想を書いてきたけど様々な不満を補って余りあるほど映像は美しく魅力的で音楽は迫力があって刺激的で圧巻だ。

ガガはもちろんなんだけどブラッドリー・クーパーの歌声もすごくカッコいいから。

ストーリーとか人物の内面の掘り下げとかそんなことまあいいかってなるほど映像と音楽にやられたから、やっぱりこれは是非とも映画館で観てほしい作品ってことで何卒。 

アリー/ スター誕生 サウンドトラック [Explicit]

アリー/ スター誕生 サウンドトラック [Explicit]

 
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[ま]身体は暑いが指先は冷たい もしかして冷え性 @kun_maa

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まあタイトルの通りなんである。

僕のTwitterを覗いてくれている人はよく「暑い」だとか「汗だく」などとつぶやいているのを目にしたことがあるかもしれないけど僕は極度の暑がりだ。

この冬はまだコートを着てないしちょっと早歩きすれば北風が吹いていようがすぐに身体が温まって汗が噴き出る。

電車の中でも冬だというのに額に汗粒をぷちぷち蓄えていることなんてしょっちゅうだ。

それなのにああそれなのに。

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冬の寒さが本格的になってきてから手がやけに冷たくて辛い。

手をつないだら「すごく冷たいのね」って言われる(に違いない)。

近頃じゃ誰かと手をつなぐことなんて皆無だから妄想だけど。

特に指先が冷たくて痛い。

第一関節から先が凍ってんじゃね?ってくらい冷たい痛い。

寒いの得意でずっと生きてきたのに指先がこんなに辛いのなんて初めて。

暖房で暖まった部屋にいても指先は温かくならないし風呂に入っても湯船から手が出ていると全く温まらない。

指先が息してない。

これはもう誰かに温めてほしいっていう願望が煮詰まって表出してきたせいなんじゃないかと思うのだけどどうだろう←

 

そんなわけでこの冬から突然冷え性になってしまったみたいだ。

不安になってググってみると原因として思い当たるのがいくつも出てきた。

加齢、降圧剤の副作用、デスワークで座りっぱなし、夏の冷房で冷やしすぎ etc.

 

今年は高血圧になったり黄斑変性になったり不眠症が復活したりと諸々身体の調子がおかしくなった一年だったのだけど、今年もあと少しというところでまさか冷え性が駆け込んでくるとは思わなかった。

呪われているのだろうか...いやそれはきっと加齢きっと。

 

今まで冷え性ってなにそれ辛いの美味しいのって小バカにしていたところがあったのだけど自分がなってみるとよくわかる。

百聞は一見にしかず(?)ごめんなさいごめんなさい。

 

冷え性ってどうやったら治るのかな。

まさかこんな暑がりが冷え性になるとは思わなかった。

暑くて冷たいってなんなんだよって思う。嫌がらせかよと。

今日はそんな感じで何卒。  

【第2類医薬品】薬用養命酒 1000mL

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[ま]クロックス(CROCS)福袋 2019 メンズ 買ってみたので中身を晒そう @kun_maa

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今年もスタバの福袋はハズレました。

オンライン抽選になってから全く買えません。

ちっくしょーってなってたらクロックス(CROCS)のオンラインショップで購入済みの2019年福袋が届きました。

届いた箱があまりにもデカすぎて福袋というよりはもはや嫌がらせ的な段ボール。

写真の缶ビールの大きさと比べていただければ箱の大きさがお分かりいただけるだろうか。缶ビール何本分だよ...

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箱の巨大さにやや萎えかけた心を抑えながら開封してみると中からはちゃんと福袋がお出ましお出まし。

おおおおおお!

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今回購入したのは「クロックス福袋 メンズデラックス 2019」ってやつ。

デラックスって書いてあるけどメンズは1種類しかないからね。

デラックスじゃないメンズ福袋は存在しないから。

サイズは25cm〜29cmまで揃っていて僕は28cmで。足でかっ!

お値段税抜き1万円!

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発売の段階で必ず入るアイテムが1つ公開になっていました。

中身は全部で4点入るということで公開になっていたアイテム以外はスタイルだけ知らされていました(クロッグ、サンダル、スポーツサンダル)。

今回必ず入るのは「オールキャスト 2.0 ブーツ」というこちらの商品。

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必ず入るアイテムの定価がすでに福袋の値段を少し超えています。

ということはつまり必ず入るものが欲しいものであれば残り3点分が丸々お得ということで今回はブーツが欲しかったら買いかな。

 

それでは早速中身を見ていきましょう。

allcast II boot(税抜き価格 10,800円)

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履き口はもふもふで暖かいし実際に履いてみると保温効果あって暖かいです。

シームシールド加工で防水性は見るからにバッチリなので冬の悪天候で活躍しそう。

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crocband White(税抜き価格 4,200円)

白だと汚れ目立ちそうでちょっとうむむってなったけどまあ汚くなって嫌になるまで履き倒せばいいかな。

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crocband flip black(税抜き価格 2,700円) 

さすがに冬は無理なので来年の夏に履こうと思います。 

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swiftwater river sandal  espresso/black(税抜き価格 3,980円)

これで絶対に川遊びするんだ...履き心地良さそうだもの。

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以上の4点でした。

合計金額は 21,680円(税抜き)なので 11,680円もお得!

これで僕もクロックス(CROCS)まみれ。

せっかくだから履き倒す!

 

クロックス好きならきっと満足度高いと思います。

2019福袋はすでに完売しているので興味のある人は来年の12月に2020福袋をゲットしましょう。

www.crocs.co.jp 

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[ま]笑われてもいいのだ @kun_maa

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見た目は実年齢よりも若く見られることが多いのだけどいうてもそこそこいい歳なので新しいことを始めるのがいささか億劫なところがある。

取り掛かるのがめんどくさいという意識に加えて「こんなことをやりたい」なんていうとバカだと思われるんじゃないか笑われるんじゃないかという恐れのようなものが多分に含まれている。

なにいってんだこいつなにやってんだこいつってみんなに腹の中で笑われるのが怖いのだ。

なんでそんなことやって喜んでいるんだよって失笑されるのが怖いのだ。

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それで「どうせ今更うまくいくわけがない」とか「どうせ楽しくないに違いない」とか言い訳ばかり考えて一歩が踏み出せない。

おもしろそうだとかおもしろいなって思ってもそこから自分で積極的に踏み出すことができなければその先に進めるわけがない。

そんなふうにウジウジと自分の殻に閉じこもっているとやがて魅力的に感じたものが次第に色褪せて輝きを失っていく。

やがて「まあいっか」というつぶやきとともに好奇心が消え失せてしまうのだ。

人生を劇的に変えるとか仕事を辞めて新しいことをやろうとかそんな大それたことを考えているわけでもないのに自分の中に生まれた楽しみの小さな芽さえ摘み取ってしまってどうするというのか。

意気地なしで女々しい自分に腹が立った。

 

めんどくさいという気持ちは踏み出す歩幅を小さく刻んで誤魔化した。

別に笑われたっていいやと開き直ったら一体誰に笑われるのが怖かったのかわからなくなった。

みんなって誰だよ自意識過剰か。

バカにされてもいいや失笑なんてどんとこいって思ったらおもしろいと思えることがとても愛しくなった。

うつですべてのことに興味を失って砂を噛むような灰色の毎日を送っていた頃のことを思い出した。

 

小さな一歩を踏み出してみた。

何も変わりはしなかった。

やはりダメなのかなって弱気になった。

他の扉をノックしてみた。

やっぱり反応は無いに等しかった。

それでも時間が経つにつれてようやく少しだけ光が見えてきたような気がした。

具体的に何かが決まったとか動き出したわけでも自分の行動が何かを生み出したわけでもないのだけどわくわくしてきた。

ああやっぱり試してみたかったんだなやりたかったんだなって思った。

 

自分がわくわくしているだけで他人から見たら何だそんなことって思われるかもなあって相変わらずウジウジしているところもあって実はこんなことやりたいんですよって素直に書けない自分はやっぱり情けないと思う。

それでも何だかこのわくわくしている気持ちを書き残しておきたくてのエントリ。

ちょっと何いってるのかわかんないとは思うけど。

日々は小さな楽しみを少しづつ積み上げながらまだまだ続くと思いながら。

自分が楽しければ笑われてもいいのだきっと。  

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[ま]手をつなぐ @kun_maa

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不安で仕方ないとき苦しみの最中にいるとき病気で身体が痛むとき、誰かと手をつないでいると不安や苦しさや痛みが自然と和らぐ。

つないだ手の温もりに助けられたことが何度あったことか。

手をつなぐことで手の温もりが伝わるだけではなく苦しさや不安で押しつぶされそうなときに笑顔や元気や安心を運んでくれる。

そして心が温かくなる。

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手を伸ばせば僕にも変えることができる小さな未来はきっとある。

僕たちひとりひとりの差し出す手の温もりが誰かの明日を変えるかもしれない。

家族や友だちや仲間と実際に手をつなぐのはちょっと恥ずかしい。

手をつなごうよと言うのもなんだかやっぱり照れくさい。

でも誰かと手を取り合ったり誰かに手を差し伸べたりすることはその人の心に寄り添いつながりを深めるコミュニケーションだから。

手をつなごうよと勇気を出して手を差し出しながら言いたい。

手をつなぐことで「誰かがやること」の「誰か」を「自分」に置き換えてしまおう。

その一歩を踏み出すことは誰にとっても簡単なことではないかもしれない。

照れだったり意地だったりしがらみだったり遠慮だったりがきっと邪魔をする。

 

僕は未だに誰かの手の温もりを必要とすることが多い。

誰かに手をつないでもらわないと死んでしまう回数はきっと一般的な大人の平均値よりも高いに違いない。

そんな平均値が存在するのかなんて知らないけれど。

そんな情けない僕でもいや僕だからこそぎゅっと握りあった手の存在の確かさに縋り付いて勇気を奮い起こした日々を忘れない。

手をつなぐことで自分の中に芽生えた多くの感情の温もりを忘れず恐れずこの手をいつでも差し出せる人でありたい。

 

そんなことを思いながら歩く日が落ちた冬の夕暮れ帰り道。

かじかんだ手をポケットに突っ込んでぎゅっと握りしめた。

冷たい指先が掌にくい込む感触に少したじろぎながら「だから僕の手を放さないで」と繰り返し胸の奥でつぶやいた。

いつまでたっても冷たいままの手をひとり握りしめたままで僕は。  

握手 で ビリビリ 指 に 装着 どっきり グッズ

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