[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ぷるんにー(พรุ่งนี้)とはタイ語で「明日」。好きなタイやタイ料理、本や映画、ラーメン・つけ麺、お菓子のレビュー、スターバックスやタリーズなどのカフェネタからモレスキンやほぼ日手帳、アプリ紹介など書いています。明日はきっといいことある。

[ま]戦わないシュワルツェネッガーなゾンビ映画「マギー」は静かに始まり静かに終わる @kun_maa

これはゾンビ映画である。

しかもあのシュワルツェネッガー主演作品とくればそりゃもうババババーンと派手にシュワちゃんが暴れまくるシーンが頭に浮かぶのが常套そうだろうそうじゃないの?

この映画のシュワちゃんは戦わない喋らない決められないの三ない主義。

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映画の舞台は近未来のアメリカ。

ゾンビウィルスの蔓延で都市部は荒廃しゾンビがうろつく都市を逃れて人々が暮らすのは農村部。ようやくウィルスの封じ込めに成功し始めたかに見える政府の方針は当然感染者の徹底的な隔離。新たな感染者を増やさないのが肝要。

そんな中でなぜか家出をして都市に出かけてしまうシュワルツェネッガーの娘マギー。なんで彼女はわざわざ感染者がうろついている都会に出かけたのだろうってずっと思いながら観てたんだけど最後までわからなかったな見逃したかな。

ジャケット写真とここまでの説明でお察しのこととは思うけどこのマギーが理由もわからず出かけた都会でゾンビに腕を噛まれて感染しちゃうってわけ。

 

感染しても発症してゾンビに変化するまでは時間があるんだよね。それこそ個人差があってすぐに発症しちゃう人もいればなかなか発症しない人もいる。

で、発症するまでは薬である程度コントロールすることもできるんだけど治療法はまだ見つかってないって設定。

かかりつけ医の判断で発症までの間、すぐには隔離せずに家族と一緒に過ごすこともできるってことでシュワちゃんの娘マギーも最後のひと時を家族と過ごすことに。

それでもいつ発症するのかわからないし常に危険は伴うわけで万が一のことも考えて幼い兄弟は奥さんの実家へ避難。

奥さんはシュワちゃんの連れ子であるマギーに自分の本当の娘のように接してきたから最後まで看取るつもりで家に残るんだけどその後の変化も注目されるところ。人間っていざとなれば自分可愛さが出て当然だけどさ。

 

そんな状況だからシュワちゃんがゾンビ軍団と戦うなんてことは夢のまた夢状態。

もしかしてマギーを隔離させないために家に立てこもって保安官たちとどんぱち始めるのかと思ったりもしたんだけどそこまでの決意もなくかといって次第に変化していく娘を自分の手で安楽死させることもできず寡黙に苦悩する父親を演じているんだなあ。

 

だからこの作品、ゾンビ映画なんだけどどちらかというとゾンビはおまけみたいなもの。スプラッタシーンなんてないしさ。

この作品のゾンビは感染したら絶対に治らない上に、正気を失って誰彼構わず噛みついて新たな感染者を増やす厄介者的な扱い。人々の恐れが生み出す差別の温床。

感染者に対する避けようのない偏見と差別意識と人間の醜さと家族愛の物語って感じ。

そして見方によっては人間であることとは何かっていう根源的な問題にも行き着く深い作品であるようなないようなそれは観る人次第。

いずれにしてもシュワちゃんが派手に暴れまくると思って観ると完全にがっかりしてしまうのでそういう作品ではないことを知った上で観るがよろし。

ゾンビ苦手な人でも大丈夫な代わりにゾンビゾンビした作品が好きな人には物足りないかもね。

それでも戦わないあまりしゃべらない娘に対してどうするべきかを決められない無い無い尽くしなシュワちゃんの演技に刮目せよ!

ってシュワルツェネッガーが主演しなくてもいいんじゃないかって気が... 

マギー(吹替版)

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